詩と死をむすぶもの


女子高生の付き添いで『詩と死』をお供に名古屋行き。
のんきな母さんは、美味しいランチタイム♪
読書と食欲の秋、満喫しました。



私の大好きな詩人の一人の谷川俊太郎さんと、
野の花診療所(鳥取県)で主にターミナルケアに取り組む医師徳永進さん。
医師と詩人の往復書簡。


以前、谷川俊太郎さんが講演の中で、
『人間の死亡率は100%です。』
とおっしゃっていたのを思い出しました。


不死身の人間はいない訳なので、
確かにそれは当たり前のことなのです。
でも、あらためて言われるとドキッとします。


患者さんとの臨床エピソードを進さんが送り、
それに俊太郎さんが散文と詩で答える。
時には「死がない」→「詩がない」→「しがない」(取るに足らない)
などとユーモア混じりに死をどうとらえるかについての二人のキャッチボール。


往復書簡を交わす間に河合隼雄さんが倒れ、そして、亡くなる。
河合さんの魂の行方に思いを馳せる俊太郎さん。
すでにこの世に別れを告げた茨木のり子さんの語る死。


野の花診療所の患者さんと家族のエピソードは、
真実のドラマに圧倒されて胸が熱くなるばかり。
看取る側と看取られる側の様々な思いを、
ここまで受け止めてくれる人たちがいたんですね。


誰にもいつかは必ず訪れる死。
どう自分の中に死を迎え入れますか?
それは、どんなに考えても分からない。



どうやら、分からなくてもいいようです。
ただ信じることができれば。



「詩と死をむすぶもの」
詩人と医師の往復書簡


谷川俊太郎
徳永進


朝日新聞出版 760円(本体)





☆本日のランチメニュー/『花小路』の玄米菜食ランチ

*小松菜と揚げの柚子ぽん
*サツマイモと葱のカレー炒め
*豆腐のフライ
*茄子と蕎麦の実の味噌煮
*枝豆の白あえ
*南瓜と蓮根のマリネ
*冬瓜の胡麻
*お味噌汁
*玄米ごはん


*デザート/ココアのバナナロールケーキ
*ドリンク/穀物コーヒー


蔦に覆われた2階建ての一階。
オーガニックごはんやさん『花小路』
名古屋市中川区荒子町字塔堂屋敷17
☆TEL:052-353-6970/FAX:052-353-6929
☆ホームページ:http://www.hanakouji.net/



詩と死と命を考えながら、
大切に調理されたいのちをいただきました。
ごちそうさまでした。
ありがとうございます。