House M.D.

id:NATROM:20070512#p1さんが漫画ネタやっていたから、対抗して...というわけではないけど。
CATVであっていたHouse M.D.みた。
遠くに嫁に行った妹が面白いと言っていたので、みてみた。
毒舌*1内科医1+レジデント?3のチームが謎な病院で働いていた。
どういうシステムなんだか全然わからないけど、一般的な米国の病院がよくわからないから、それはまあいい*2
出てきた症例は2つ。こういう症例が少ない部分は日本のドラマっぽい。
一人目は、婦人科系の良性腫瘍があって、肥満体になっている患者さん。
面白かったのは、子供の目の色が両親と違うとかそういう事がさらっと出てきたこと。
常識なんですねー。
つっこみどころは婦人科の腫瘍の手術適応がどうのっていうのを内科医が説明していたところがちょっとありえない。
二人目は、心筋梗塞をおこした肥満と精神症状の10代(10歳?)。
難治性の肥満で、肥満の原因がわからなくて色々調べたとか調べないとか。
ありえなかったのは、その時点で内分泌疾患のスクリーニングで何も発見されなかったところ。
結論はCushing+痩せ薬。肥満はCushing、心筋梗塞は痩せ薬の副作用。
Cushingは入院後に改めて検査してcortisolが正常だったからわからなかった、みたいなことを言っていました。
おいおい、スクリーニングで測定したのはcortisolだけ?
ACTHとか、間脳下垂体系のスクリーニングはしないの?
おしゃれだったのは、Cushingに対する説明がかなりかなり簡単で医療関係者じゃなければ理解できないんじゃ...という点。
Cushingで高カルシウムから脂肪織壊死の様な病態が生じるのかは忘れなければ調べてみましょうかね。


ま、色々ありますけど、日本の医学ドラマに比べれば100倍ましなんで、しばらく見てみよう。
最初の辺りをDVDに焼いて送ってくれるそうなんで。

*1:なんか親近感を覚えるw

*2:日本のTVドラマでもかなり無茶苦茶な病院あるし

日経メディカル

そういえば、日経メディカル5月号に電子カルテは駄目って記事があった。
色々書いてあったけど、大きなポイントは2点

  • 米国は医療費が高騰しているから、高騰している状態からコスト削減にはなるけど、高騰というか暴落している日本の医療費ではコスト削減にはならない。
  • カルテの代行入力ができるとDr.の負担減になるけど、そのためのコストが暴落コストからは捻出できないので、かえってDr.の負担増に終わる。

おっしゃる通り。