ニコニコ動画の凄いところ

ニコニコ動画はここが凄い、という話がいろいろ出てます。
閲覧者にとっての良さは、本来なら閲覧時期が異なるコメントなのに擬似的に同期的に見せられるので、みんなで観てる感がある、という点。
第3回「Twitter」と「ニコニコ動画」の共通点(2):ニコニコ動画編 | WIRED VISION
Second Lifeとニコニコ動画の同期性、“後の祭り”と“いつでも祭り”

製作者にとっては、実際は少数からのコメントかもしれないけれど、たくさんコメントが付いてる感があるという点。
ニコニコの承認はカジュアルでくだらないから良い - 奇Ring・エッセンス

閲覧者にとっても製作者にとっても良い点は、荒らしが目立たない仕組みになっているところ。
ニコニコ動画が言い続けた「アンチ集合知」とは何だったのか - Attribute=51

もうひとつ

基本的すぎる話なのであまり書かれていないようですが、コメントをその場ですぐ書き込める点が最も重要であるように思います。
コメントは大事です。盛り上がっているように見せるためにも、また製作者のモチベーションとしても。
しかし、コメントを書こうという意思はとても揮発しやすいです。個人サイトでいい絵に出合っても、ページを遷移している間に一瞬の感動を忘れてしまう。ブログに良記事があがっても、コメント欄に書き込むには文章を練らないといけなくて、ぼろぼろ脱落者が出ていく。

ニコニコ動画では、まさにその場で思ったことを間を置かずに書き込めます。書いたコメントは他のコメントに紛れて流れていってしまうので凝った文章にする必要はありません。誰のものとも知られないのでくだらないことでも書けます。タイミングを指定して書き込めるので、何についてのコメントか状況を記述する必要もありません。

ことコメントの拾いこみという点においては、これ以上の仕組みはないような気がします。


余談ですが、情動を伝えるにはコメントですらなくても実はいいわけで、もっとシンプルに情動を伝えられるようにしたサービス、それがはてなスターだと思っています。