一番人気が飛ぶ

 
 ぼーっと過ごす。ペンネアラビアータとニョッキ(クリームソース)、それと食うのを忘れていた鯛(ニョッキとサラダは嫁が)。昨晩、イタリアのガイドブックを読んでいたら妙に腹が減って、いてもたってもおられず、翌日作ることを決意。例によって大量に作ったので、明日まで持ちます。なんとも普通の晩御飯にしては豪勢な食卓になってしまったが、嫁の着任3周年ということでお茶を濁す
 

 マンUvsN・カッスルを後半途中まで。2−0。スールシャールルーニーが後方支援する形の2トップ。右にフレッチャー、左にC・ロナウド、中央にスコールズ、その後ろにキャリック。前半こそ、N・カッスルの中盤からのプレスが功を奏し、ほとんど決定的な形を作らせなかったが、ロナウドのドリブルが流れを一気に変える。ほとんどボールを持たせてもらえなかったロナウドが左サイドで前を向けるようになると、N・キャッスルも左サイドに人数を割くようになり、守備のバランスが崩れる。1点目はロナウドの全くの個人技。左サイドから緩急をつけながらの漸進。守備陣と絶妙の間合いを保ちながら中に切れ込み、ミドル一閃。ポストに当たった跳ね返りをスールシャールがごっつあんで。その後もマンUの攻勢は続く。2点目は後半、ヴィディッチ(?)のシュートがスールシャールに当たり、コースが変わってゴール。記録上、スールシャールの得点に。凄いラッキーボーイぶり。その後、チャンスはほとんどロナウドがトリッキーに崩して演出し、ゴールまでは至らないものの、大いに観客を沸かせる。で、チャンネルをスウィッチ。

 凱旋門賞ロンシャン競馬場。なんとディープインパクト、一番人気になったそうで。どうせ現地に行った日本人が大人気ない買い方をしているせいだとは思うのだけど。で、肝心の馬を見ると、ちょっと幅が出てきたというか、古馬の風格が出てきたというか。今が全盛期と考えて良さそう。気性も随分大人になった。かといって大人しいわけではなく、首をぐいぐい前に突き出しながら、闘志を内に秘める感じ。天気も晴れだというし、これなら確率的には50パーセントぐらいは勝てるチャンスがあるかなあ、と期待を持ってレースを見る。
 スタートはびっくりするぐらいの好スタート。前から3頭目のイン。たった8頭しかいないので、位置取りも何もないのだが、あんまり前に行くと目標にされやすいのが気にかかる。ペースは落ち着きそうだったので、この時点で良くも悪くもディープが展開の鍵を握る馬、つまり動くことで他の馬が仕掛ける基準となる馬になった。道中、若干前が詰まりそうになる局面もあったが、鞍上・武豊が無難にエスコート。最内からやや外目に。坂の登りも下りも無難にクリアし、最終コーナー前の直線もカカルことなくクリア。そして、550メートルほどの最後の直線に。やや馬が行きたそうなそぶりを見せるが鞍上が必死になだめ、残り300ほどでスパート。内の2頭を振り切るまでは織り込み済み。しかし、ディープの外からやってきた2頭に交わされる。3着。この2頭はディープの作るスリップストリームの恩恵に与った。しかし、まあ、これが競馬。自分から動いてレースを作り、交わしに行った馬はちゃんと交わしている。横綱相撲。一番強い競馬をした。相撲に勝って、勝負に負けたというやつですな。悔しいのは分かるが、武も例によってキレずに(インタヴューを殆ど無視)、堂々胸を張って帰ってきて欲しい。完璧に乗ったのだから。今後ですが、もう日本で走る意味は全くないので、海外のビッグレースをガンガン走って欲しい。JRA的にはそう問屋は卸さないのでしょうけど。それにしてもちゃんと飛びましたなあ、二重の意味で。