It's Only チラシの裏 ~but I like it

つれづれなるままに書いてます。一番読まれないタイプのブログです。

Can't you see this old boy has been lonely

著作権を巡る某日系新聞の皮肉なコラム

14日付某日系新聞「春秋」欄(『朝日新聞』の「天声人語」に相当)では、著作権とブログを巡って誠に素晴らしいコラムが書かれてありました。


曰く、
六本木の森美術館では、非営利などの条件さえ満たせば、なんと展示物の撮影と、さらにはブログへのアップまで許されるのだそうです。
同館ホームページによれば、「ブログなどを通して、多くの皆さまに展覧会を知っていただきたい」とのこと。
館長氏は、「日本の美術館は厳しすぎる」とも指摘されているそうです。


これに対して某日系新聞では、「時代に合わせて扉を開き、つながりを広げ、味方を増やす。そうすることで結果的に送り手も潤う。」と結論づけています。


ところが……


同紙は今年より、これまでの会社内配布に対する課金に加え、非営利の個人ブログなどでの同紙記事使用へも課金する旨、一面にて発表しました。社説では、日本人の著作権意識は低すぎる、もっと厳格であるべきだ、という主旨のご主張をなさいました。


これに対して私は当日記で、「この措置が、ただでさえ進んでいる新聞離れを加速させる結果とならぬことを心よりお祈り申し上げます」と書きました。
つまり私は、前出コラムと完全同意見なのです。すなわち、現在の「厳しすぎる」著作権をあえて緩和することにより、著作物の内容が広く人々の知るところとなり、「結果的に送り手側も潤う」。まさに「損して得取れ」の行き方が良いと考えるのです。


前にこの件で記事上げた際にも書いた気がしますが、写真集だって、表紙では内容が分からないことが多いですし、そもそも、そんな女優さん/モデルさんがいようとは、存在自体知らないということも一般人なら普通です。
ところがそれら写真集の中身がブログその他へアップされていると、「こんなクォリティの高い写真集が存在したのか!」という衝撃を受け、多くの人はその場でアマゾンなどへ注文出すものです。やっぱしスキャン画像より、実物の写真集見る方が不思議と楽しみが多いもので。


テレビ局も、自社の番組がYouTubeなどへアップされると速攻で削除していますが(特に最近速い)、これも流させておけば、それまで番組自体を知らなかった人たちも関心を持って、視聴者へと変身するかも分かりません。


某日系新聞には、是非先日の「春秋」を、全社員にコピーして読ませて欲しいですね。
このケースでは課金されないでしょう?(笑)