24時間スーパー玉出、関西で注目のローカルスーパー

経済低迷の影響で、日本の小売り業界はあまり芳しい話を聞かない。デパートやスーパーの低迷はもちろん、コンビ二もかなりシビアな状況のようである。元気なのはユニクロだけといった感じであるが、関西エリアで注目の小売りチェーンがある。
スーパー玉出、24時間営業スーパーである。店舗は、黄色をベースにしたド派手なファサードが特長。夜は、屋根の上に突き出した花火形状のネオンサインが光る。「日本一 安売王」「激安」といった文字が踊る。本社は大阪市西成区西成区10店舗をはじめ、堺市東大阪市など南大阪〜東大阪エリアを拠点に展開している。


 
 

企業HPによれば、設立は平成4年。年間売上高450億円、社員数1,800人、店舗数50店舗の規模。
http://www.supertamade.co.jp/index.html

「日本一 安売王」「激安」というキャッチフレーズを象徴するのが「1円セール」。1個1円あるいは100グラム1円という目玉商品で集客している。写真のチラシでは「バヤリースオレンジ」「焼きとり」「板こんにゃく」が1個1円。牛肉や豚肉等は100グラム1円である。小さい文字でわかりにくいが、1,000円以上購入の場合という但し書きが記載されている。

生鮮食品を中心にしたスーパーである。魚に関しては若干鮮度が気になる商品も混じっているようであるが、例えば、何種類かの魚をパックにした商品を安売りしたりしている。通常は1種類の魚をパックにするところであるが、規格外の商品を上手く商品化している訳だ。コーヒーや牛乳その他のナショナルブランド商品も他スーパーと比較すると、安い。
近所にも1店舗あるが、集客力は圧倒的なモノがあり、他のスーパーはかなり苦戦している。先に営業していた1店舗は閉店。もう1店舗は、スーパーから安売り専門店に業態転換して対抗している状況。
西成区は、大阪市ダウンタウン。数十年前にはスーパー「イズミヤ」も、誕生している。500円のおいしいチーズケーキで人気のある「りくろーおじさん」のケーキ店も西成区が本店。いい品を安く、「日本一 安売王」「激安」のDNAが継承されているといえるかも知れない。