小学生の頃の友人から今の知人まで、あらゆる人が出てきて混ざり合った夢を見る。おもわず「人生回顧」で終端が見えたのかと思ってしまう。風邪で一日寝てた日。

 TVのコマーシャルにてPS2DIGITAL DEVIL SAGA アバタール・チューナー2』(公式HP)が近日に出ることを知る。そういえば、前作の終わりはとんでもない中途半端な終わり方だったなーと思ったわけで、最初から続編がでるって前提だったのか、と。

DIGITAL DEVIL SAGA アバタール・チューナー2

DIGITAL DEVIL SAGA アバタール・チューナー2

 上遠野浩平さんの『禁涙境事件』読了。禁涙境という魔法を使用することの出来ないエリアにて起こった過去の事件を短編風にまとめた作品。なんだか凄い拍子抜け。周りが戦場である以上、そこで起こる殺人などの事件に緊張感などが感じられません。というより殺人がむしろ日常? そしてそこでおこる不可解さも、魔法が使えないという例外というかエラーがあるため、「なんらかの方法があるのだろう」と最初からエラーを考えてしまい、まともに推理もできず、という感じが。だから、個々の短編はファンタジーとしてならば、それでOKと言う部分はありますが、最後の最後の展開だけは、無様と言うか、なんというか… ”犯人”がもろすぎでしょう、精神的に弱すぎ、口先だけに惑わされるなんて。悪役ならもっと、冷酷非道な悪役になりきらないと、なんでここまでやってこれたの、と問いただしたくなります。んで、次が『残酷号事件』ですか… これだけで荒唐無稽さを想像できてしまうんですが…

禁涙境事件  ”some tragedies of no-tear land”

禁涙境事件 ”some tragedies of no-tear land”

 続いて恩田陸さんの『夜のピクニック』読了。うん、これぞ恩田作品の真骨頂かも。ただ歩いて、どうでもいい会話をするだけの作品です。ある種『黒と茶の幻想』と共通する部分もあります。このテーマもなく、「ただ歩くだけの状況で、なんともない会話をする」というシチュエーションが実に魅力的であり、不思議な空間をかもし出してくれます。扱っているテーマ自体はどこぞにありそうなんですが、それが歯がゆい青春となっていて、なんとも微妙な緊張感となごみを与えてくれました。読了後もさわやかだし、楽しめた一冊でした。

夜のピクニック

夜のピクニック

 これで、積読を消化しきっちゃったので、芦原すなおさんの『月夜の晩に火事がいて』と筒井康隆さんの『富豪刑事』を購入したりしてみたりしまいた。

月夜の晩に火事がいて (創元推理文庫)

月夜の晩に火事がいて (創元推理文庫)

富豪刑事 (新潮文庫)

富豪刑事 (新潮文庫)