「昭和」展
写美に行ってきた.観た展示は「昭和:写真の1945-1989」と「キュレーターズ・チョイス07:対話する美術館」の二つ.
印象深かったのは「昭和」の方で,写真家らの時代との向き合い方に,ある傾向の変化を見出そうという趣旨の企画*1.公害や都市化を記録した戦後リアリズムから出発し,時代を経るにつれ表現はやがて抽象化し,対象は「私」化していく.しかしその中でも一貫して社会的なものを視線の先に見据えている,というのがおおよそのストーリーらしい.ドキュメンタリーの歴史とも呼応しあう部分がある気がするが,これは少し勉強する価値があるかもしれない.
「キュレーターズ・チョイス」の様々な作品と比較した上で言えば,私的に撮り私的に消費される写真や映画よりも,どこかで社会だとか他者だとか,何らかの関係性を想起させるような作品に自分は興味を持つらしい,ということがわかった*2.これは再確認でもある.
図録を買って帰ったので,少し時間をおいてから考えてみようと思う.
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