パーソナルローミング

昨日は、東のほうでTreo650を皆で愛でていたそうで うらやましい限りです。
そして、Treoは外部からのネットワークに対してBTで接続できるようですね。
変な話ですが、電話機で接続して得たパケットを電話機のネットワーク機能を利用して受信し表示する。
まあ、インターネットの表示や、E−mailの受信機能を持ったスマートフォンだからこそそういった使い方をしてみたい気持ちはよくわかります。
東芝から2種類のBT機能を持った携帯電話が発売されており どちらかを使えば可能になりますし ボーダフォンからもそういった機能を持ったものが発売になりそうです。
W−CDMAがすばらしい方式だとは思いはしませんが 海外の携帯電話が日本国内でも使える可能性を示唆したことは大きな進歩だと思います。
念のためにお断りしておきますが、海外の携帯電話を日本国内で利用することは日本国内の機器認可を行っていないので 電波法に違反する恐れが多分にあります。
電波の出力などが、国内と海外で基準が違うの通信機器は認可制になっています。使えたから大丈夫というという種類のものではありません。もちろん、海外から持ってきたトランシーバーなんかもそういった扱いを受けます。それ以上に細かいことを言うと、世界が面白くなくなるのでしゃべりませんが・・・。
さて、もちろん今はできないという前提ですが携帯電話を3ピースに分けるという前提で考えてください。
一つ目は、受信告知部。
簡単に言うと、携帯電話とかに付ける光るアンテナとか震える着信お知らせとかで電話の着信を連絡するもの。
二つ目は、電話機本体
先日の、ツーカーSではないですが液晶部も何もかも無くしてしまえば恐らく1週間ぐらいはそのまま使えるような・・・
あってもおかしくないかと思います。
三つ目は、PDAというかスマートフォンに相当するものです。
これは、最初に出てきたTreoとかなんですが 現在のTreoは音声をローミングする機能はありません。ただ、あながち絶対だめというものでもないんです。
企業ユーザーを対象としたFOMAの中に無線LANと電話が一緒になったものがあります。
これは、もっぱら無線LANの利用できるところではIP電話として働き それ以外のところではFOMA電話として使えるためのものなのでしょう。
Wifiルーティングかと期待したのですが・・・
同様に、IP電話のモジュールのついたBT端末であればいいわけで、簡単に言えばSkypeのインストールされたPPCでもOKなわけです。
一番の問題は着信ですが、SkypeのようなIp電話モジュールがPalmのハードウエアーボタンを押す程度の速度で立ち上がるのであれば問題ありません。
複数のキャリア、たとえばPHSと携帯電話とかの電話を持っていれば、もっと言えばDOCOMOとAUとかを持っていれば、もっとも回線費用の安いキャリアから発信できるようにすれば(相手の電話番号、地域を電話番号から調べるとか)コストも下げられるでしょうし 受信時は受話器がひとつで済みますからもって歩く側も助かります。
実際の送話部は、個人の好みでキャリアに縛られるような制限は発生しません。
もちろん、BTなのかWifiなのかは知りませんがPCからもそのまま使えるでしょうし、携帯電話のキャリアも 電話の交換のことを考えるぐらいであればパケット通信だけに絞り込んでもらったほうが設備投資も安く済みます。
パケット量も安定しますし、実際の音声通話であれば8k〜16kもあれば現在の携帯電話程度の音質を保つことも可能ですからそういう意味ではなんら不自由するものでもないでしょう。
Skypeにはもう少しビットレートを下げて音質を保ってもらう方向にがんばってもらわないとだめでしょうね。
そうすれば、実際のキャリアにとってはぐっとパケット量を減らすことができますし、複数の端末がアンテナを奪い合う可能性も減ります。
人間もいくら電話しているからといえ そうそう喋り続けているものでも無いようですから可変ビットレートなんかにするともっと助かるでしょう。
そして、電話のキャリアはプレミアムサービスで、ステレオ送信サービスとか銘打って ビットレートの高い電話に関しては余分に料金を取ったりもできるでしょう。
コンサートの生中継サービス等なんかはやってくれると聞きたい人もたくさんいるでしょう。
時折、静止画なんかを織り交ぜてコンサートの雰囲気なんかを伝えてくれたりすると楽しいでしょうし 電話だけでは電池の関係で難しい野球中継も必要なときにパケットだけを送る電話機と、時々リフレッシュされる画面を表示するものだけで十分でしょう。
放送機材も、極端な低解像度のデジタルカメラとPDAのマイクぐらいで十分かもしれません。
また、複数の人が同時に話すグループ通話なんかもソフト側の処理の問題だけですので簡単に実現可能になります。
いかにパケット量を減らして、魅力的なコンテンツを提供するかがポイントになって 現実問題回線の良し悪しなんかは問題にならなくなってくるような気がします。
HotSpotの普及具合から考えても、VPNのような認証システムを持ったWifi接続が現実的には望ましいような気がしてきたのですが・・・・
キャリアの収益形態を変えかねない変化の中での転身では、ソフトバンクが有利な可能性も・・・
やっぱり孫さん頭いい!!

SH−Mobile

今日の日記は書き終わっているんだけど、気になる記事が。
FOMA 901iの3機種に「SH-Mobile」搭載」って。
http://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/0412/08/news033.html
すでに、多くの機器に導入されて実績のあるSH−Mobileですが、今回のリビジョンは実際のところは判りませんがすでにシャープの携帯に搭載されているようです。
3Dグラフィック&3Dサウンドということで、恐らく搭載されているチップはSH−mobile3といわれるSH−Xです。
ついぞ、何ヶ月か前にDOCOMOとルネサスが携帯電話用チップセットの開発で手を結んだという話があって、まあ、先の話だとたかをくくっていましたが実はその完成品がこのチップである可能性も・・・・
このチップが過去の発表どおりであれば、ベースバンドチップも内蔵した1チップタイプの構成になっている可能性が。
なんていうのは、少し早まりすぎ 2006年といっていましたからそこまではないでしょう。
300万画素のカメラを付けるためのI/O、サブディスプレイを接続するためのSuperHyway Busといい、メモリーカード用I/F、DDRモリーのサポートもしていますしS−RAMのインターフェースも標準。シリコンオーディおの再生までサポートしているとすれば 現行の最高位機種との比較としても かなりの性能かと思えます。
今回の900iシリーズにはどうも全て搭載されているようですが DOCOMOの携帯には一切興味がなくてスペックなどは全然知らないのですがかなりの高スペックのものに成るでしょう。
あっ、もちろんMPEG4のデコーダーは入っていますから再生も録画も恐らく可能でしょう。
CPUも200Mまで速度を上げてきていますし、DSPも搭載されていますから 圧縮解凍系の作業に使えるようなものかどうかは判りませんが そうであればJPEG等の解凍ぐらいはこなしてくれそうです。
惜しむらくは、外部に接続される無線に相当する部分がサポートされていませんが Multi Function I/Oで利用できるのでしょう(もっともベースバンドチップ側でやる形になるのでしょうが)。
AUでおなじみになった、デュアルCPU体制にFOMAも統一してきたようです。
このモデルの成功があれば(ってこれだけの高スペックを搭載したモデルを揃えて安ければそれはそれで・・・)2006年のスケジュールは間違いないでしょう。
2006年度にはSH−Xコアのベースバンドチップすら中に組み込んだSH−Mobileが出てくるそうで、そのベースバンドチップにはW−CDAMとGSMが搭載されているとか。
日本で海外の携帯は使えないかもしれませんが、日本の携帯は海外で使えるようになるかもしれません。
また、SH−Mobileは1チップに全ての要素を盛り込んだために恐らく価格的競争力が強いので海外でも採用されることになるでしょう。
そうすれば、W−CDMAとGSMの共用端末でSIMカード認証の物が増え、法律的にはともかく海外の携帯がそのまま使えるようになるかもしれません。
PDAに搭載する場合にも、SH−Mobileの効果は高くLCD Throught Passの機能(液晶上画面上にオーバーレイさせる技術と考えているのですが)がありますので 少なくともQVGAはサポートされています(現行の携帯電話のスペックより)。
追加チップとして、考えれば 動画のエンコード時に使うチップとして、カメラのコントロールチップとして、メモリーカードコントローラーとして、3Dアクセラレーターとして等大きく本体のクロックを下げて SH−Mobileにソフトウエアーでは重いと思える処理を分担する方法はあるでしょう。
その上、ベースバンドチップが乗っていれば、PDAベースのスマートフォンの開発も平行してかなえやすくなるでしょう。
ここに至って、その技術をDOCOMO独自の技術として囲い込むか、それ以外の(日本ではボーダフォン)にも供給するかで今後の携帯電話の勢力地図が大きく欠き変わる可能性があります。
W−CDMAを、時期尚早いと 見送っているAUは現行規格の拡張と その特殊なコンテンツで優位に立っています。しかし、裏を返せばW−CDMAに関しては最も遅れているベンダーにもなっています。
もちろん、QualcomもW−CDMAのチップを供給していますので すぐにもラインナップは可能でしょうし、基地局の設備も比較的変更が安易だとは言われています。
しかし、周波数帯域が違うのでアンテナも別でしょうし 900Mとは到達距離が違いますその配置にも苦労があるでしょう(DOCOMOさんもボーダーさんも)。
今回の901シリーズの動向が、少し楽しみになってきました。
海外携帯が大好きな方にも、朗報になる可能性も・・・移住しなくても大丈夫かも?