日本最南端の碑

バスは名石を出て、島の北側にある「シムスケー」とよばれる古井戸の跡へ向かいました。島の水事情が昔から大変だった話を聞き、さもありなんとうなづくことしきり。実験用に設置された風力発電の風車(中で雑草が生えるのを防ぐために山羊が飼われていました)や、航空会社が路線を撤退してしまい、今や誰も使うことなき波照間空港を横に見ながら、いよいよ日本最南端の碑のあるところに到着。おらはあまり他の観光客が映った写真は好きではないので、これまたダッシュで石碑まで行き、何枚か撮影してから落ち着いて周りを見て歩くことにしました。

実は石碑は3つあり、一つは一番大きい「日本最南端平和の碑」と書かれた竹富町の設置したもので、もう一つは日の丸のプレート、3つ目が民間の学生が建てたのに一番有名な「日本最南端之碑」です。正確に言えば、日本の最南端は小笠原諸島の「沖ノ鳥島」なんですが、ここは一般人が立ち入ることのかなわぬ地なので、現在、有人島において日本最南端の波照間島が、一般人が行ける最南端ということになります。ちなみに現在の日本の東西南北の領土上の一番端と一般人が行くことができる一番端が同じなのは、日本最西端の与那国島の西崎というところだそうですが、ここもいつかは行ってみたいところです。

石碑の近くには、日本国内48都道府県から持ち寄った石を埋め込んで作った「蛇の道」なるものがありましたが、思ったよりもしょぼかった(笑)どちらかというと、石碑から南の島の端の方へ行くと見られる、洞窟の間を荒波が何度も打ちつけるポイントの方が、おらには印象的でした。