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風雲童話城ブログ

2017-01-14

[][][][][]2017/1/14更新】これまで書いた本は百冊を超えていますが、ネットの口コミだけで売れている稀有なシリーズ。こんな本は他にありません〜!

f:id:rieko-k:20071208225715j:image:leftその後も、勇気の出るコメントの色々を頂いているのですが、各氏に許可を頂いて掲載する時間がとれません。なので、下記のご意見は大多数の読者さんのご意見と受け取って下さいませ。拙著『月下花伝』『花天新選組』は、初版2007年、2008年に出版され、読書メーターでも嬉しい感想が多々ありました。ありがとうございます!中でも、作者にとっても嬉しかった感想の一つ↓

ゆめさんのご感想

秋飛がとにかく最初と比べると驚くほど成長して立派になったなと思った。沖田と秋飛の熱いきずなに涙した。秋飛は男の体に乗り移った少女だけど、男として生きようと女として生きようと、そんなことはどうでもいいくらい、みんなのことを愛していてその愛に胸を打たれた。さらに、新撰組のだいたいのことが物語調に進んでいくので、面白かった。とにかく切ないけど、彼ら(彼女?)の強さも感じた。

このご感想は、とても深くて、実は私自身が書いているうちに、主人公の少女秋飛の魂が成長して、結末に至る頃には、すっかり幕末のサムライになりきっていたのです。そして、書いている私に、秋飛の声が聞こえました。『まだ帰らない!やる事がある!』と。登場人物の声が聞こえるのは、物語を書く時大切な事です。その声が聞こえない物語は、本物ではありません。だから、彼女の魂はまだ現代に還れないのです。だからこそ、書きたいのです。北の土方歳三編を!

このように、あちこちに濃いファンがいて下さるシリーズなんですが、版元が教科書会社の大日本図書さんのせいか、発行当時から書店ではほとんど見つからず、むしろ、複数の雑誌や新聞で取り上げられて読者を増やして、図書館では借りまくられて、ネットでも口コミで売れ続けて、『月下花伝』は2014年に5刷、『花天新選組』は2013年に4刷 されています。

児童書のサイクル(ヤングアダルトですが…)からいえば、下手をすると絶版になるような年月が経って、書店にもなく、これといって宣伝もないにしては、地味ですが売れ続けているのです。

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発行直後は、担当編集さんもご健在でしたから、続編をという声もあったのですが、その頃は一番忙しい時で、シリーズを5本も抱えていたので、時間がなくて、気がつけば、担当さんは定年退職されてしまって……それでも、このシリーズはハードカバーの上製本にかかわらず売れ続けています。だからこそ、安価な手にとりやすい文庫のかたちで続編を書きたいと思い続けているのですが、このシリーズはヤングアダルトで、しかもタイムスリップ物なので、大人の時代小説文庫枠には入れなくて、好きな仕事を優先しようと決めた今年こそ、文庫化して下さる版元さんを探しているんです。これまで書店にあまりなかったというのは、逆に、文庫化したら書店では、新刊のごとく売れるという強みもあります。その証拠に、図書館で読んだ方、単行本を持っている方も、皆さん、文庫になれば買う!と言って下さっています。続編は、北の土方歳三編ですが、月下、花天と同じように、その一冊でも楽しめる形式で書く予定です。月下、花天を読んで下さった方だけに、続編とわかるような仕掛けをするつもりです。

以下は、作者感涙(;▽;)の、ネットの反応です↓newマークは、新年に入ってから

newちま @thimaaaru

続編として、北の土方歳三編の構想もあるようで、お目にかかれる日が楽しみである(о´∀`о)

既刊の方も、是非文庫化してほしい!

中学の図書館でこのシリーズに会えて本当に良かったと思う。文庫化してもっと沢山の人に読んでもらいたい。

new咲良 @wabizakurahymn

読んで〜恋する新選組読んで〜

月下花伝も読んで〜

絶対面白いから〜

保証する。

newちま @thimaaaru

あとこのTLで布教するなら角川つばさ文庫の「恋する新撰組」シリーズですね

そして同作者による「月下花伝」と「花天新撰組」もおすすめです!

すぴか @spica1029

いえ、本が好きなので

書くことが好きなので

尊敬する作家である利江子先生の声、届けたいじゃないですか。

作品には魂、宿ってますもん。

作家と書き手の間には大きな壁があるけど、意識は同じだと思うから。いつも生意気ですみませんm(_ _)m;

まゆか @yumayuka0816

取り敢えず私の想いを…笑

越水利江子先生の作品大好きです!!

忍剣花百姫伝も時空忍者おとめ組恋する新選組も揃えてます⸜(* ॑꒳ ॑* )⸝

月下花伝も霊少女清花も小学生の頃、図書館で読み漁ってた懐かしいものです(*ˊᵕˋ*)。

これからも応援しています(*Ü*)ﻌﻌﻌ♥

さくら @honyomisakura

文庫化賛成\(^o^)/

図書館で、中高生にコンスタントに人気あります。文庫化すればもっとたくさんの読者が手に取ると思う♪。

@O_bake:

この2冊は文庫版になって、もっと多くの若い人の手に届くべきだと思います。続編が読みたい!というのも、もちろんありますが(^^;

https://twitter.com/riekossy/status/797678253255237633

@kureha63114:

あああああぁぁぁぁぁ((

ほんとにもう,何百歳も何万歳も年取っても続編ずっと待ってる。続編読まなきゃ死ねないわ私。

毎回毎回,読む度に違うところで必ず泣くんだよ私。

「現代に帰ったら」と「帰れなかったら」で毎日毎日結末を空想してるんだよなぁ

https://twitter.com/riekossy/status/797678253255237633

悠樺@ダグくんやりたい @yuuka____24

月下花伝と花天新選組は本当に神作だと思う 

トシ @g___toshi

花天新選組もう一回読みたい

そして月下花伝借りた

おとは @0Uf0wldd9R5Q7mp

花天 新選組

という本が図書室にあったので読んでみた

泣いた。

凪宮雪(なぎんぬ)雪見だいふく @nagimiya0201

そうだ!月下花伝と花天新選組だ! 結構面白かったのよね

very @ronpa_werewolf

毎回だけど新撰組関連の本を見るとあの女の子がタイムスリップするやつ(ざっくり)が読みたくなる

平成新撰組 @rs45021436181

初めまして「花天新選組」胸がうたれました。特に沖田最後ですが秋飛に看取られたのはほんとよかったと思います。突然のコメント失礼しました。

鏡 どん吉 @Kagami_dnkt8

( 'ω')ふぁっ 越水利江子さんとか懐かしい!!! 新選組ハマりたての頃に花天新選組(だっけ)読んで感動して読書感想文はこれで書いた記憶があるぞ! 大好きだな〜(*´∀`*)

鏡 どん吉 @Kagami_dnkt8

本当ですか!!!??? 続編出るなら歓喜の涙です!!!。゚(゚^ω^゚)゚。 出版される時が来るのを心待ちにしています!!!。゚(゚´ω`゚)゚。

誠夜 ‏@kiran0643さんが越水利江子をリツイートしました

文庫化してもらえたら絶対買う。読んだのは中学の時に図書室で借りてということでだいぶ前だけど、今でも内容覚えているくらいに好きな作品

引用RT 越水利江子 @riekossy

わ、画像を間違えたので、もう一度ツイートしました↓ 『月下花伝』と『花天新選組』は若者に口コミだけで売れ続けている稀有なシリーズ、文庫化して下さる版元を探しています。続編を文庫書き下ろしで書きますから〜(^人^)なむなむ

 

卵丸@低浮上さんが越水利江子をリツイートしました

なんと!続編!?すごく読みたいです………(><)!

誠夜 @kiran0643

文庫化されることを願っております(*'▽')

卵丸@低浮上 @kms0cls

こんにちは!中学校の時に出会って以来大好きな1冊です!! ぜひ文庫化して欲しいです(><)!!書店に走ります!

繚花 @cp_ep_ryoka

「月下花伝」とか「花天新撰組」

存在は知ってて探してたんだけど、地元のどこの本屋さんにも売ってなくて当時ネット通販なるものを知らなかった私は諦めた思い出がある

文庫版出たらとても嬉しい

sakune @39_sakune

あとは…越水利江子さんの月下花伝好きだったなぁ…今思うと懐かし、、、、

コマ @buchi_koma

「月下花伝」と「花天新撰組」続編出たらすごく嬉しいけど、もし続編なくて文庫化だけでも買う。ハードカバー持ってるけど。電子書籍もいつでも読めるの嬉しいから出たら買う。

コマ @buchi_koma

欲しいという読者さんたくさんいると思いますのでがんばってくださいね。

繚花 @cp_ep_ryoka

わざわざメッセージありがとうございます!感激です😭

先生の描く新撰組が本当に大好きです

文庫本が出るのはファンにとっても嬉しいですし、もっとたくさんの人に手にとってもらえるのではと思います

応援しています!

※『月下花伝』『花天新選組』の二冊は、朝日新聞「YA世代に贈るおすすめブックガイド」にも選ばれております!以下は本の雑誌ダ・ヴィンチ」の記事と河北新聞の記事(『月下花伝』も取り上げて貰ったけど、ファイルがみつからない…)です。

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2017-01-13

[][][]金運を招きよせる「月の写真」を、田中風馬さんから送って頂きました。これがあれば、きっとまた、いいことがあるはず〜♪

f:id:rieko-k:20170113210137j:image:left神秘的です。

もし、この世があり、彼岸というものがあるなら、あそこではないか…と思うほど、神々しい姿。

地球がこの世なら、月は彼岸…太陽が神なら、月は仏のような気がします。

そんなことを思いながら、アップの前にいつも通り、PCで自動修正してみたら、なんと、まるで月面に星空があるような写真になりました。どちらが金運を呼び寄せてくれるのかしら? 

いやいや、神々しさから言えば、修正前の写真だろうな。

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などと思いつつ、欲張って二枚ともアップしてみました。

これはこれで、不思議な輝きです〜







[][][]『文豪ノ怪談ジュニア・セレクション 獣』著/泉鏡花/太宰治/宮沢賢治/与謝野晶子/中島敦…他

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東雅夫先生編纂の「文豪ノ怪談ジュニア・セレクション」の一冊です。さすがです。ジュニアも大人も愉しめて、さらに、深い教養が身に付くのではないでしょうか? 原典を損なわず、総ルビ解説付きなので、やや古文調の小説もすっと読めます。何より読みやすく面白い!

執筆陣は豪華この上ないものですが、東先生の編纂の妙も冴えてます。導入作品の「山月記中島敦に始まってすぐ、児童文学作家にはお馴染みの作家、小川未明「牛女」が続き、芥川龍之介「馬の脚」、与謝野晶子「お化うさぎ」、坂口安吾「閑山」、太宰治「尼」、梶井基次郎「交尾」と続き、児童書でお馴染み「注文の多い料理店宮沢賢治、「蛇くひ」泉鏡花で締めくくられます。どれも傑作揃いです。

ことに「山月記」には、人生の孤高を思い、「牛女」にも同じく人の生の悲しさを思いましたが、中でも一番ぞっとして、情景が視えてしまったのは、やはり、泉鏡花の「蛇くひ」でした。「応」と呼ばれる集団に捕えられ、生きたまま熱湯で煮られる蛇たちが、苦しさのあまり、蓋にされた笊の目から頭を突き出し、その頭を掴まれ引っ張られると、その頭に巣骨のみがついて、ずるりと抜け出てくるさまなど、鍋に残った煮崩れた蛇肉まで見たような気がしました。

文学とは凄い!その一言に尽きます。

これらの作品について、東先生は後書きで「野獣のような乞食集団『応』の跳梁ぶりを描いた『蛇くひ』をはじめとして、本書には、今日の人権意識に照らすと不当な身分的あるいは身体的差別を被った人たちが登場します。」と書かれて、こうした差別は絶対容認できないものであると述べられ、これら文学において、むしろ作家はこうした人々に肩入れして作品を書いている…とも述べられています。

私はとっさに「師匠!」

と呼びかけていました。

「そうですよねー!なのに、現代文学の版元においては、その内容にかかわらず、差別用語とされるその言葉だけを刈る方向へ行ってます。それでは、差別された人々の哀しみに共感する事もできないし、歴史から学ぶこともできませんよね!」と。

いえ、私は東先生を慕うだけの物書きですので、弟子入りを許された訳ではありません。

でも、そう呼ばずにいられなかったんです。近頃の本づくりにおいて、差別用語のみを切り捨て、なかったことにするのは間違っていると思っていた私は、東先生はもちろん、このシリーズを発行された汐文社さんにも、心からのエールを送りたいです。

2017-01-11

[][][]2017年の似顔絵お年賀

今年は忙しくて、読者ファンへのお年賀は出せませんでした。なので、今年は可愛い似顔絵お年賀は少ないのですが、いつもお年賀下さる読者さんのお年賀を少しだけご紹介しますね〜(お年賀のご住所や姓名は隠してあります。ファーストネーム又はハンドルネームだけ表示しました)

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漫画家を目指す紗恵香さんのお年賀。

『忍剣花百姫伝』の花百姫です。

相変わらずうまいなあ〜

忍剣花百姫伝(一)めざめよ鬼神の剣 (ポプラ文庫ピュアフル)

忍剣花百姫伝(一)めざめよ鬼神の剣 (ポプラ文庫ピュアフル)

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美穂ちゃんのお年賀。

『忍剣花百姫伝』の霧矢です。

かっこいいです〜

忍剣花百姫伝(二)魔王降臨 (ポプラ文庫ピュアフル)

忍剣花百姫伝(二)魔王降臨 (ポプラ文庫ピュアフル)

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しゃおちゃんは『忍剣花百姫伝』の最終巻7巻に登場する少年時代の霧矢と凪丸、海辺に立つ花百姫のシーンを描いてくれました。水彩で、とても丁寧。花百姫への愛を感じます〜

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そしてこちらは、私の幼なじみのお姉さんのお孫さん、あずさきなさんのお年賀です。あずさきなさんは、この「カクテル王子」で漫画家デビューされました。

アスキメディアワークスの月刊誌「シルフ」に掲載デビューされたようです〜書店で見かけたら、読んでみてね!

2017-01-10

[][][]『ハリネズミ乙女、はじめての恋』

令丈ヒロ子ねえさんの一般書の新刊です。

ハリネズミ乙女、はじめての恋

ハリネズミ乙女、はじめての恋

運命の相方、ハリネズミのハリ君には、隠された秘密があった――。嶋本好花(シマモトコノカ)19才。コノカが大阪にうまく適応できなかった原因は、おばあちゃんの代から続く芸人一家だということ。関西中の人に、嶋本一家は知られており、そのため「なんかおもろいこと、やってみてや」攻撃にあうことしょっちゅう。その上5つ上のお兄ちゃんが人気漫才師になったことでさらに面倒に。すっかり誰も寄せ付けない精神的引きこもり高校生になったコノカの夢は、東京に出て、だれも自分と自分の家族のことを知らない中での生活……「匿名生活」をおくることだった。ドジでお世間知らずのコノカは、居酒屋のバイトもクビ。生活に困っているというのに、ふわふわと夢見ている乙女気質は直らない。そんな中、通りかかったペットショップで1匹の白いハリネズミに心惹かれる。なぜか、そのハリネズミ……ハリくんの言葉がわかる! しかも大阪弁! 優しくてピュアなハリくんとは、親友になった。そのペットショップで働き、毎日ハリくんとおしゃべりできる、不思議に充実したハッピーライフだったが……。ハリくんとの会話を客に目撃され、ツイッターに動画をあげられ、「ハリ乙女」というあだ名が付き、一躍、時の人に。勢いでハリくんと腹話術師としてデビューすることに……。(BOOKデータより)

孤独な現代乙女とペットとの「ほのぼの物語」だと思っていましたけど、さすが動物好きのヒロ子ねえさんが描く物語です。主人公のコノカ同様、ハリネズミの白ハリ君の可愛さに、いつの間にか虜になってしまいました。そして、気付かぬうちに、可愛いだけでなく、白ハリ君なしでは生きられないような気持ちにまで同化してしまっていました。そして、結末を迎えた時、二度聞こえる白ハリ君の声、「ねえさん、さよなら」に、号泣……なんと、二度も! いえ、でもこの物語は、悲しい物語ではありません。乙女心をすくい取ってくれる愛の物語なのです。孤独な乙女に、孤独な乙女だった人に、心からお薦めです。

2017-01-09

[][][]1/9『戦国の姫城主 井伊直虎』amazon売れ筋ランキング【4位】でした〜

昨日1/8は、大河ドラマの初回放送日でした。

『戦国の姫城主 井伊直虎』は、数日前から再びベスト10入りして、ベスト10圏内を上がったり下がったり。本日は【4位】。

読んで下さった皆さま、ありがとうございます〜

2017-01-07

[][][]『戦国の姫城主 井伊直虎』発売から1か月半で、 重版決まりました〜!\(≧▽≦)/

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拙著の直虎は、わずかに残った直虎の史実を大切に書いております。

ゆえに、直虎の女性名は、大河とは違います。以下は、その理由(あとがき)です。

 「あとがき」

戦国時代の資料は、ことに、それが女性の場合は、その名前も記録されていないことが多い。男性は、幼名、元服後の名、さらに改名と幾つも記録されているのに、女性は、「だれだれの女(娘と言う意味)」や、だれだれの妻、母といった記録が残るだけだ。

ゆえに、この物語の主人公、井伊直虎もまた、男子として還俗して、井の国の総領となった井伊直虎という名は記録されていても、直盛の娘として生まれ育った時の名は記録されていない。  唯一、出家後の尼僧名、「祐圓尼」という名のみ残っている。  

直虎の母もまた同じで、尼僧名「祐椿尼」のみが残っているのだ。この二つの尼僧名をさずけたのは南渓和尚である。  

そして、この「祐」という字は、神仏にかばわれ助けられるという意味があるらしい。だとすれば、祐の字は、南渓が二人にさずけたのであろう。  

そう考えれば、残る「圓」と「椿」という字が、その人自身にゆかりのある字であるはずだ。二人をよく知る南渓が名付けたのだから、この二つの文字は、明らかに、直虎とその母を象徴する字であったに違いない。 そこで、私はこう名付けた。

直虎の女名は「圓(えん・まどか)」で、母は「椿の方」と。  

名がわからぬからと、その時代の適当な名をつけることはしたくはなかった。歴史に刻まれたその人自身の人生に少しでも触れることができ、その人に近づけるような名で、主人公や登場人物に呼びかけたかったから……。

歴史を愛し、過ぎ去りし時代の人々に出会う魔法は、人としてのこまやかな感性と想像力を決して失わないことと、その時代を調べられるだけ調べ尽くすことにあると思う。  

そして、調べ尽くした後は、その資料のみにしばられるのではなく、積み上げた記録や資料の上に、かつて生きて呼吸し、人を愛し、憎み、喜び悲しんだ人間の心を想像してみることだ。  

その上で、自由に歌い、舞い踊ればいい。

 読者は、きっと、それを楽しんでくれるはずだと思う。

 人間の心を想像するなら、その痛みや傷を決して無視しない。生きた人に接するように心をこめて、物語に立ち向かうことで、ようやく、真実が秘められた歴史小説になるのだと思う。

井伊直虎の場合、姫として生まれたのびやかな女の子が、辛苦の果て、絶えかけた家系と領国を守るため、井伊家総領の男子が代々受け継ぐ「虎」の字を引き継いで、井伊次郎直虎として立ち上がり、巨大な支配者にさえ立ち向かうのだ。

 姫が、男子として生きる……戦国時代とはいえ、そこまで追い詰められた女性が他にいただろうか? これまで、幾つも、歴史小説を書いてきたが、直虎のような人生は、どこにもなかった。……とはいえ、書き始めた時は、正直、雲をつかむようであった。

直虎という人を知る手掛かりがあまりに少ないのだ。だが、丁寧に時代背景をたどり、直虎の周囲の人々の人生をたどっていくうちに、直虎自身の喜びや悲しみも見えてきた。

大国にかこまれ、戦国の動乱の渦に巻き込まれた小国の領主(地頭ともいう)が、国をつぶさず、子孫を絶やさず、未来をにらんで踏ん張り続けるのは、命も人生も賭けないと無理だ。いや、命なんぞ、すぐ吹き飛んでしまう時代でもあった。

そう考えれば、なんと、愛おしい踏ん張りだったことか……。

そんな直虎を、作家の都合で、コマのように動かしたり、あやつったりするのはしたくなかった。物語には、主人公そのものが自らの足で立ち、行動を始める瞬間こそが大切で、特に歴史小説はそうだ。だから、私はいつもその瞬間を待つ。

物語、小説を書くというのは、そういう瞬間を待つ辛抱にかかっていると思うからだ。 人を知るには辛抱がいる。書くのも、辛抱が大切なのだ。

1)辛抱強く、主人公が作家の中に降りてくるのを待つこと。

2)辛抱強く、歴史を調べ尽くし想像をふくらませて、人形ではない、魂を持った人間の主人公を描き出すこと。

3)そして、いったん、書き始めたら、作家の心は、その主人公が生きた時代へ飛ばし続け、書き上げるまで戻って来ないこと。

これが、私の歴史小説を書く三ヶ条である。

 書くとは楽しく、苦しい。だからこそ、やめられない。

 かつて、歴史上の人物、新選組を書いたことがあるが、その時に飛ばした心は、まだ幕末に残っているような気がする。そういう意味では、これまで戦国物語や王朝物語を書いた時の心の一部も、まだ帰っていないような気がする。

もしや、作家って、タイムトラベラーなのかもしれない。 

                   二〇一六年、秋九月  越水 利江子  


NHK「おんな城主 井伊直虎」予告編はこちら↓

明日から放送開始です〜

http://www.nhk.or.jp/naotora/special/movie/04.html

2017-01-05

[][]amazon売れ筋ベストランキング【3位】『戦国の姫城主 井伊直虎』著/越水利江子・絵/椎名優

映画化作や人気作など、発行点数の多い角川つばさ文庫なので、こんなことは滅多にありません〜\(^0^)/

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2016-12-27

[][]12/28更新『戦国の姫城主 井伊直虎』著/越水利江子・絵/椎名優 書評リンク集

敬愛する作家さん&書き手仲間&読者さんからも、ご紹介頂いているので、お知らせ致します。

new作家/宮下恵茉さん↓

https://www.facebook.com/rieko.koshimizu/posts/941804165953597?pnref=story

宮下恵茉さんのツイート↓

@hassaku_m: 戦国の姫城主 井伊直虎 (角川つばさ文庫) 越水 利江子  読了。戦国時代にこんな女性がいたなんて!ドラマチックな展開にハラハラドキドキ。そしてせつなくてキューン( *´艸`)大河ドラマの予習にもぜひ!

new渡邊千砂さん↓

https://www.facebook.com/rieko.koshimizu/posts/941807519286595?pnref=story

new『戦国の姫城主 井伊直虎』を読んで下さった仲山静さまからご感想を頂き、ご許可を頂いて、シェア致しました↓

https://www.facebook.com/rieko.koshimizu/posts/939576786176335?pnref=story

new作家/工藤純子さん↓

https://www.facebook.com/photo.php?fbid=620207454856854&set=gm.1833287670273559&type=3&theater

作家/いとうみくさん↓

https://www.facebook.com/photo.php?fbid=1792778297659956&set=a.1616445618626559.1073741827.100007834095311&type=3&theater

作家/堀米薫さん↓

http://khori.asablo.jp/blog/2016/12/02/8266455

作家/高橋秀雄さん↓

http://red.ap.teacup.com/busofmoonnight/3568.html

(※附則 亀之丞は、直虎の祖父の兄弟の息子です。)

作家/佐藤竜一先生のツイート↓

佐藤竜一 @12842987

越水利江子『戦国の姫城主 井伊直虎』(角川つばさ文庫)を一気に読了。子供向けの本だが、時代背景や人物のつながりがしっかりと描かれていて、大人も十分に楽しめる。ℕHK大河ドラマの入門書として読むとよいと思います。#越水利江子 #井伊直虎 via Twitter Web Client

佐藤竜一 @12842987

徳川家康の側近だった井伊直政や安政の大獄で有名な井伊直弼についてはある程度知っていたが、井伊直虎のことは越水利江子『戦国の姫城主 井伊直虎』(角川つばさ文庫)で初めて知った。井伊家のルーツがわかりやすく紹介されていた。#越水利江子 #角川つばさ文庫

角川書店『戦国の姫城主 井伊直虎』の特設ページ↓

http://www.tsubasabunko.jp/special/sp1611-a.php

『戦国の姫城主 井伊直虎』の掲示板↓

http://www.tsubasabunko.jp/bookdetails/?pcd=321606000623

2016-12-25

[][][]辛くても苦しくても、書くのはやめない

今秋の〆切に単行本の原稿入稿後、資料読み込みつつ書き始めた戦時児童文学、遅々と進まない。書いては戻り、書いては資料を確認して……という作業の繰り返しで、何度も資料を読み込めば、読み込むほど、辛くなってしまうからだ。ふだんなら、300枚を一ケ月で書くのに、この冬はどうやら書き上がらない内に、早春の〆切が迫るから、そっちを書かねばならなくなるだろう。

けれど、書くのを諦めようとは思わない。世界史上かつてない一般市民の大虐殺を行った国アメリカを、そんな戦争を始めた戦時の日本も許せないからこそ、書かねばならない。

なぜ戦争をしてはならないか、戦時の証言が血の涙で語っているのに、それらの証言資料の多くは絶版になり、今は読む人もないのだろう。だが、戦争だけはしてならない……という事に、右も左もないはずだ。戦時の庶民の多くは、偏向教育のせいで右傾化してたが、その人たちが血の涙で語り残している。「戦争だけはしてはならない!」と。

その声を伝えるための作品を一冊も書かずに、何が作家だと、自分に向かう日々が続いている。辛い、苦しい。けれど、愛する者のために書くのだ……と。

[][][]『戦国の姫城主 井伊直虎』本日12/25角川つばさ文庫売れ筋ベストランキング【10位】でした!買って下さった皆さま、ありがとうございます〜

売れ筋順位なんて、あまり気にしちゃいけないんだけど、この本は、なぜか、新刊が出たばかりの時期から、在庫切れが多くて、それで、在庫を確認しに行く癖がついてしまいました。

それで、今日も、きっと順位下がってるんだろうな…でも、在庫さえあれば、また上がるから…なんて思いつつ見たら、なんとギリギリですがベストテン入り。

とても嬉しいので、記録しておきます〜

2016-12-21

[][][]『忍剣花百姫伝』に感涙のファンレターが届きました〜

雪乃ちゃん、ありがとう。すごく嬉しかった!

f:id:rieko-k:20161221125746j:image:left

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忍剣花百姫伝(一)めざめよ鬼神の剣 (ポプラ文庫ピュアフル)

忍剣花百姫伝(一)めざめよ鬼神の剣 (ポプラ文庫ピュアフル)

忍剣花百姫伝(二)魔王降臨 (ポプラ文庫ピュアフル)

忍剣花百姫伝(二)魔王降臨 (ポプラ文庫ピュアフル)

忍剣花百姫伝(六)星影の結界 (ポプラ文庫ピュアフル)

忍剣花百姫伝(六)星影の結界 (ポプラ文庫ピュアフル)

[][][]『戦国の姫城主 井伊直虎』12/20角川つばさ文庫売れ筋ベストランキング【15位】でした!

アマゾン在庫が品切れになったせいで、270位ぐらいまで下がっていたランキングが、入荷後、上昇に一転。ありがとうございます〜

わたしが男になって、みんなを守る! 大河ドラマで話題の物語が登場! 戦国時代。井伊家のたったひとりの姫として生まれたまどか。馬や弓が得意なおてんばな少女だったが、許嫁の亀之丞にほのかな思いを抱いていた。ところが亀之丞の父が、井伊家の主・今川義元にそむいた罪で、婚約は破談になってしまう。その後、たくさんの戦いが起こり、井伊家をつぐ最後のひとりとなってしまったまどかは、名を井伊直虎とあらため、男として生きることに!? 大河ドラマで話題の井伊直虎の物語! 小学校高学年から大人まで。(BOOKデータより)

※以下は越水利江子の歴史小説の一部です。

恋する新選組(1) (角川つばさ文庫)

恋する新選組(1) (角川つばさ文庫)

恋する新選組(2) (角川つばさ文庫)

恋する新選組(2) (角川つばさ文庫)

恋する新選組(3) (角川つばさ文庫)

恋する新選組(3) (角川つばさ文庫)

文庫 杉文 真心をつくした吉田松陰の妹 (フォア文庫)

文庫 杉文 真心をつくした吉田松陰の妹 (フォア文庫)

江 浅井三姉妹 戦国を生きた姫たち (ポプラポケット文庫 伝記)

江 浅井三姉妹 戦国を生きた姫たち (ポプラポケット文庫 伝記)

うばかわ姫 (招き猫文庫)

うばかわ姫 (招き猫文庫)

月下花伝―時の橋を駆けて

月下花伝―時の橋を駆けて

花天新選組―君よいつの日か会おう

花天新選組―君よいつの日か会おう