豆カレー

最近のお気に入り。

玉ねぎと挽き肉とじゃがいもと豆の缶詰(ひよこ豆と青エンドウと赤インゲンのやつ)を炒めてトマトとカレー粉で味付けしただけの簡単カレー。じゃがいもはダイス状態にしたのをルクエでチンしちゃうし、トマトは生だったり缶詰だったり作り置きのラタソースだったり、いろいろ。今日はスイートチリソースで代用。あと今回はエリンギも入れた。エリンギって好きで、なんにでも合う。会社でパートさんたちと「これ作ったらおいしかった」「これ試してみた」とか料理の話をするときに、私が「エリンギも合いそう」とか「あとエリンギ入れたりね!」とかふた言めにはエリンギって言うので、「そんなに好きか」と笑われる。


昨日買い物に行ったのに、じゃがいもを買い忘れた。髪ぐしゃぐしゃだし化粧してないし、スーパー*1まで行くのも雨で面倒だったので、歩いて3分のところにある野菜を直売している農家へ。ここは9時から17時までしかやってないので、土日にたまに行くくらい。おいしいし安いし、あんまりスーパーになくて好きな野菜*2も売ってるんだけど、とにかく量が多い。物がでかい。
今日も冬瓜がすごくよさそうだったけど、まるごと1個はさすがに…と思って断念。
じゃがいもだけのつもりが、ラディッシュと、紅あずまがおいしそうだったので衝動買い。おっきいの5本で150円。あと枝のままの唐辛子が可愛かったのでそれも。花や植木の世話もろくにできない私ですが、これなら最終的には食べちゃうからね。


今日の朝ごはんはこれと、林檎とヨーグルト、昨日漬けておいた生姜きゅうり。
さてさてちょこっと会社に行ってきます…私の働いている会社は小間物屋さんなのだけど、お店がやらかしてくれていろいろ慌しい。せっかく部活の先輩?お友達?に映画に誘われてたのに、まる1日空かなくて行けなかった。
でも面白そうなので、ぜったいDVDでリベンジするー。

*1:歩いて10分。

*2:今日はべに大根、赤かぶ、新鮮ラディッシュ

『ロードムービー』

ロードムービー (講談社文庫)
「騙される快感を知った」と言ったけれど、わかっちゃう快感もあるのよな。とはいっても本の背表紙のあらすじ欄に「いつか見たあの校舎へ」とヒントが書いていなければ、すぐにはあの作品に関係があるのだろうと思い当たらずに、そうしたら気づくのが遅れたかもしれないけど。表題作の、トシの母親が医者であの口調、父親が二世議員、っていうところでピンときたときはにんやりしてしまった。
デビュー作だし、そのあとも続けて辻村作品を読んではいるけれどいちばんインパクトが強かった本なので、彼らにまた会えることは単純に嬉しい。それぞれの作品の登場人物が別の作品との間を行ったり来たりすることは、この作家には珍しくもないことだけど、1冊まるごとってのは珍しいんじゃないのかな。ああ、でも私は昭彦のその後が知りたい。
でも、「あの頃」のままなことが多いのは、少し不自然な気がする。高校の時にはこの相手しかいないと思っていても大人になって別れたりするし、つき合いが長くて大切でも、もう無理、ってこともあるし。そういうパターンも見てみたかったかも。大切であれさえすればいいと思うんだけど。

『魔女は甦る』

魔女は甦る
私は動物全般がこわくて、鳥とげっ歯類と蝶・蛾がきらいです。なのになんでこれ読んでしまったのか…。『さよならドビュッシー』、『おやすみラフマニノフ』の作者の本なのでなんとなく読んでみたら、ものすごくものすごくものすごくこわかった。しかも救いがない。ラストにかけてなんてこわいのにやめられなくて大変でした。今この人の『連続殺人鬼カエル男』というのを図書館で予約かけてるけど、こんな感じだったら…。最近海外ドラマの「Re:Genesis」とか「イレブンス・アワー」とか観てるので、なんだか頭がそっちモード。

『花散らしの雨』

花散らしの雨 みをつくし料理帖
みをつくし料理帳シリーズの2作目。ふきちゃん、美緒さん初登場の回。澪と小松原の恋がもう気になって仕方ない。少女マンガ、それも昔のやつみたいな淡さでスロウさで、きゅんきゅんです。島本理生井上荒野のようなのより、私はこのくらいの濃度の恋愛ものが好きなんだなあとしみじみ。あ、この本は恋愛小説ではないけれど。早く野江ちゃんが登場してほしい。

そのほか10月に読んだ本

凍りのくじら (講談社ノベルス)ぼくのメジャースプーン (講談社文庫)スロウハイツの神様(上) (講談社文庫)スロウハイツの神様(下) (講談社文庫)子どもたちは夜と遊ぶ (上) (講談社文庫)光待つ場所へ名前探しの放課後(上) (講談社文庫)名前探しの放課後(下) (講談社文庫)八朔の雪―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-1 時代小説文庫)想い雲―みをつくし料理帖 (時代小説文庫)13階段わたしとバスク (クウネルの本)


おお、ほぼ辻村深月作品。久々に新規開拓して面白かったので、もりもり読んだ。全部が全部好きではなかったけど。例えば評判の高い『スロウハイツの神様』は私にはあんまり。『冷たい校舎〜』と同じくらいのインパクトがあってものすごい読ませられる?推進力?があった『子どもたちは夜と遊ぶ』。『凍りのくじら』はぜんぜん好きじゃなかった。『ぼくのメジャースプーン』と『名前探しの放課後』も好き。この作家はタイトルのつけ方がいいな。あとよく言う「だまされる快感」を教えてくれた人だなあと思う。
それから『出世花』の高田郁とか。
知り合いの男子高校生が読んでいてなつかしかったので、これから久しぶりに『ハツカネズミと人間』を読もうかと思う。

悩め2

会社の友人*1が大量コピーをしている私にそそっと寄ってきて、「最近就活してる?」と小声で聞いてきた。彼女は私が本来やりたいことを知っている。最近の、ものすごくばかにされた採用試験のことも知っている。
私も彼女が今相当に参っていることを感じていたので、久々に一緒にコーヒー休憩。最近お昼を一緒に食べていなくて、あまり話せていなかったので嬉しい。
というか、人に相談もできない*2相談もされない私なのに、彼女はちゃんと気づく。まあ会社に1日の大半いて、そこで一緒に過ごしているから当然なのかもしれないけど。それで、彼女にはあまり恥ずかしかったり情けなくなったりしないで、弱音をほんのちょっとなら言える。ほんのちょっとだけど。
思えば私はとても友達が少なくて、必然的にみんなふるい長いつき合いなんだけど、彼女は友達になる前にお互いに、結構長く「会社の人」だった。1年くらい。*3それがよかったのかもしれない。
昔からの、境遇も現在もまったく違う友達と、会社で仕事を通じて仲良くなったともだちと。
どちらもいいものだなと思う。
昔は前者のほうが純度が高いような気がしていた。ばかみたいだ。

*1:正社員で同い年の女の子。会社にいて友達と呼べるひとりだけの子。

*2:というかもう方法がわからない

*3:なが!って言われるときもあるけど、ふたりとも隠れ人見知りなので。

『出世花』

出世花 (祥伝社文庫)

同僚との不義密通の上、出奔した妻とその相手を追って、幼い娘・艶を連れて妻敵討ちの旅に出た武士。六年後、父娘は空腹のあまりに口にした野草の毒にやられ、道端に行き倒れ、たまたま通りかかった青泉寺の住職に助けられる。しかし父は寺に運ばれてまもなく、息を引き取り、残された娘は青泉寺で引き取られる。
青泉寺は、湯灌場、火葬場、墓所を備える「墓寺」。住職は艶に縁という名を与える。
十五歳の年、お縁は体調を崩した寺男たちに代わり、湯灌を手伝ったことがきっかけで、その後も湯灌に携わり、三昧聖と呼ばれるようになる。
丁寧で思いやり溢れるお縁の仕事ぶりは噂に噂を呼び、三昧聖に湯灌されれば、どんな身の上の者でも安らかに浄土に旅立てると、言われるまでになる。

母が踊りのお師匠に借り、それを私が借りた。すごく好きな本。江戸版おくりびとと言われているようだけど、おくりびとは観ても読んでもないのでよくわからない。
屍洗いと蔑まれることも多い反面、縁にこそ湯灌してもらいたいと言われたりする。『落合蛍』がせつなすぎて泣いた。時代小説にあまり抵抗がなくなったのは、宇江佐真理のおかげで、今までは彼女の本しか読まなかったけれど、今はこの作家の「みをつくし料理帖」に手をつけたところ。
この人の書く女主人公はいい子過ぎる気がするときもあるけど、可愛くて愛嬌があって好きだなあ。
男の子が主人公の『銀二貫』もよかった!!