龍神沼の自由帳

気が向いたら更新しますわ

不二家のシュークリームが好きだった

 とかそういう問題じゃなくね、大手流通業の社会正義に見せかけたリスク逃れっていうのが大嫌いというか、それじゃお前らのとこで不祥事が起こった時、自分の売り場の商品撤去するのかよ、っていうダブスタが見えてきてね。結局のとこ、基本的に買取のくせして返品伝票切るわけなんだから自分の腹はちっとも痛まない、格好つけるんなら身銭切れっていうのが私の主張です。

不二家問題でのクールな対応とは

 ↓のエントリーでいろいろ文句つけていますが、では大手小売業としてはどう対応するか、その辺について考えてみました。
 ここで大事なのは企業イメージです。悪いことしてるメーカーの商品だから撤去する、これは一見正義のように見えますが、撤去した商品はほとんどが廃棄されることになるわけで、環境にやさしいとか省資源とかいつも格好つけていることに反するわけです。貧しい国への援助とかしているくせに、餓えで苦しんでいる人たちの感情を逆なでするようなことをしているのです。またすべての製造業の、いやあらゆる産業に従事する人たちにとっても不二家の惨状は決して他人事ではありません。いつ自分たちが不二家の従業員と同じ立場に立たされるかも知れないのですから。まあそこまで考えている人はそう多くないにしても、品質的に問題のない商品を売り場から撤去することについて反感を抱く人がいるわけで、大手小売業は目に見えないところで自らのイメージを悪くしていると考えてよいでしょう。
 龍神沼が考える大手小売業のクールな対応はこうです。
 1)メーカーと緊密に連絡を取り、自社で店頭にある商品の安全性のチェックする
 2)安全宣言するとともに、在庫については自らの責任でもって販売すると宣言(もちろん新規に納品とかはストップです)
※ついでに、問題のない商品の廃棄は自社の方針に反するとかアピールしとくと吉
 3)日付切れ等で廃棄する商品については自社で処分する

 よほどシェアの高いメーカーじゃなければ、処分する商品の金額なんて知れています。ちっぽけな損で企業イメージを高め問題を起こしたメーカーには感謝され、取引先のメーカーからは信頼感を持たれる。そんなこともわかってないのが日本の大手流通業なわけです。

追跡戦闘車って知ってますか

 こんなやつなんですけど。操縦者は後ろ向きに乗り込みTVスコープを通して前方を確認する仕組みになっています。何で後ろ向きかって言うと、この車体当りで敵車両を撃破するらしいんで、ぶつかったショックを吸収するためなんですね。でもうお分かりでしょうが、烈海の艨艟にでてくる水雷強襲艦はこいつが元ネタなんです。
 水雷強襲艦自体は八八艦隊物語の魚雷艇を超拡大発展させたもので、もともとの使いどころは、昭和19〜20年ぐらいに空母を中心とした洋上航空戦力を強化しまくった帝国海軍が内南洋で米艦隊と決戦を行う際に、戦艦戦力の不足を補うためにこいつを大量投入っていう感じでした。イメージとしては甲冑を人馬に纏った重槍騎兵、敵の阻止砲火をものともせずに突撃し、特大の魚雷を中〜近距離から敵戦艦にぶち当てるという形です。
 でまあ軍艦としては畸形ですね。強雷装重防御と高速を実現するために、航続力は極端に短く、防御も前面と魚雷発射管以外はほとんど紙、砲力も射界の限られた旧式の14センチ砲2門と7.5センチ連装両用砲2基プラス対空機関砲と基準排水量で軽く3000tを越える艦にしては貧弱です。居住性についてはほとんど考慮されていません。図体はでかいけど短期間に大量に建造する必要から、設計は徹底的に簡略化されており装備も戦闘に必要なもの以外は省略されています。長距離の移動のために、油槽空母というこれもまた畸形な軍艦をわざわざ建造するとか、輸送艦と船体を共通化して平時は輸送艦として運用し有事には改造とか、いろんな変な努力をした挙句航空主兵の流れの中で決戦構想がぽしゃってしまい、訓練用に建造された4隻を除いて全艦が輸送艦のまま使われてしまうという、ある意味悲運な艦種になってしまいます。
 一応北方海域でその力の片鱗を見せ付ける、なんてことも考えてはいるんですが、その前に、艦隊決戦時の水雷戦の主役を水雷強襲艦に奪われてしまった駆逐艦のあるべき姿について、考えをまとめなきゃいけませんね。