震災恐慌! 経済無策で恐慌が来る!

この本を読んで感じるのは、歴史に学ぶことの重要さ。それは関東大震災だけではなく、阪神・淡路大震災も同様。特に阪神・淡路大震災はまだ「歴史」というには最近の出来事のように感じるが、ここから学ぶべきことがまだ十分には知られていないように思う。
最終章で震災復興べからず集がまとめられている。それは、

  1. 増税
  2. 金融引き締め
  3. 復興資金の逐次投入

の3つだが、本書で著者達が懸念した通りのことが起こりつつある。特に増税は、復興資金の捻出のための所得税法人税の引き上げだけではなく、税・社会保障一体改革からの消費税引き上げという話が同時にされている。
それから、「政局」で復興のことはなおざりにされているように感じられてならない。ついつい悲観的になってしまう。

震災恐慌!?経済無策で恐慌がくる!

震災恐慌!?経済無策で恐慌がくる!