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井上さくらのトキタマ日記 Twitter

2011-09-11

全国初!放射性廃棄物を海面投棄する「南本牧処分場」への下水汚泥焼却灰処分、キケンがいっぱい。

9月9日、横浜市は中区にある南本牧廃棄物最終処分場に、放射性廃棄物を投棄する事を発表しました。
中身は、市内で最も高い放射能が検出されている下水汚泥の焼却灰です。

南本牧の処分場とは、海水面を埋め立て、新たな「ふ頭」用地を作りだす処分場です。

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処分場全景

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ここから焼却灰を投入するという浮き桟橋

ここに、原発事故以来横浜に降り続ける放射性物質が下水処理と焼却により凝縮され、高濃度で検出されている焼却灰(最高で6,468ベクレル/kg)を投棄しようというのです。
大丈夫なのでしょうか?

担当者に確認したところ、灰はコンクリートで固める訳でもなく、容器に入れる訳でもなく、
「扱いやすいように水分を含ませた状態、まあ、ボソボソくらいの状態にして投入します。」との事。

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ごみ投入の様子

海水面埋立方式ですから、フタも屋根もありません。
横浜港の海水とは「遮水護岸」という水を通さない壁で仕切られているのみ。

ゴミの投入や降雨により、廃棄物を投入する内水面はどんどん上がるので、
毎日24時間、ポンプでしきり内の汚水をくみ上げ、
隣接する浄化装置を通して海に放水しています。

とは言え、ここに放射性廃棄物の投入など想定されていませんから、
浄化装置がセシウムなどを全て取り除ける訳ではありません。

また津波の想定はされていませんから、護岸を超える波がくれば、
処分場の中も外も一緒になってしまう構造です。

市は、国の埋立基準濃度(8,000ベクレル/kg)を下回っている、としていますが、
この基準を決めた国の通知「放射性物質が検出された上下水処理等副次産物の当面の取り扱いに関する考え方」は、
海面埋立も、処分後の土地利用も想定していません。

横浜の南本牧処分場は、想定されていない海面埋め立てであり、更に処分後は「ふ頭」として港湾施設に利用するため、
そもそも、国の「考え方」は適用できないのです。

そこで、横浜市はこの処分を決めるにあたって、
「放射性物質を含む汚泥焼却灰等の処分に関する安全評価検討書」
という文書を出しました。
これを見ると、まず、トップページに「次の有識者から適正に検討されていると評価をいただいている」として、
田中 知(原子力学会学会長)を先頭に、国の審査委員の名がずらり。

検討書では、さまざまなシナリオを検討した結果、周辺住民や、運搬/埋め立てをする作業員の被ばく量が年間1ミリシーベルトを超えないとして、全国で初めての海面埋立について安全だと結論づけています。

年間1ミリシーベルトって、その他の外部被ばくや、食品による内部被ばくあわせての法定限度のはずですよね?
周辺住民は南本牧以外の放射線の影響はゼロだと言うのでしょうか?

この「検討書」、とても分かりづらいのですが、少なくとも、
南本牧への処分が、海水や地下水への放射性物質の流れ出しを起こす事ははっきりわかります。

仮定に仮定を重ねた計算式により、漏れだすけれども「基準値内」だと言っているのです。
こんなことでとうてい安全が確保されるとは思えません。

こうした重大な決定を、横浜市はまたもや市民にも、議会にも知らせず、
問題の「広報よこはま」にさえも、「安全に保管しています」とウソを言い、
発表から6日後の9月15日以降、投入を始めると言っています。

びっくり!!です。

近くには横浜市の施設「海釣り公園」もあります。
周辺住民はもちろん、釣り船を始め漁業関係者など、海の安全が不可欠な多くの当事者の方たちにも、何ら説明ありません。

横浜市はどうしてしまったのでしょう。
「放射能は安全」広報に続き、この焼却灰処分の問題、
横浜は何かの実験場になってしまっているのでしょうか。

放射能が検出され処理が問題になっている汚泥の焼却灰は、とりあえず移動をさせず、厳重保管する事、そのため今の仮置き状態ではなく、東電にも費用を負担させて周辺や作業者にできるだけ影響を及ぼさないよう、しっかりした保管施設を造る事、そして困っている全国の自治体で共同して政府・東電に責任ある最終処分を求めていく事が当面必要だと思います。

この件についての横浜市による記者発表資料
 http://www.city.yokohama.lg.jp/kankyo/kisha/h23/images/110909-1.pdf

有識者がお墨付きを与えた「安全評価検討書」
 http://www.city.yokohama.lg.jp/kankyo/gesui/housyaseibussitsu/kentousyo.pdf

新聞報道
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20110910/CK2011091002000038.html
http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/20110910ddlk14040306000c.html

http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1109090035/

写真はいずれも南本牧処分場を管理運営する財団法人 横浜市資源循環公社のHPより

thetachampthetachamp 2011/09/11 22:44 はじめまして。こんなひどい内容とは知りませんでした。先生のお力でこの埋立を止めさせる事はできませんか。海に放射性物質を投棄するという事は横浜だけの問題ではなく、大変な問題です。なんとかお願いします。

牛久保喜子牛久保喜子 2011/09/12 00:46 知人のmixiつぶやき経由でこちらの日記を拝見しました。こんばんは。きっとどの自治体さんも汚染物質の処分に困ってるんだろうと思います。私個人の考えなので、もちろん万人に通じるかはわかりませんが、知ってると知らないでは違うと思うのでコメントさせてください。
今の科学は「解析」が得意なんだと思います。どこどこに、何ミリシーベルトのセシウム…、こういう仕組みがあるからこうなる…、という理論だてて行く手法。でも、この有事によって、それが破たんしつつあるのは周知の通りです。解析できてはいるけど、放射性物質を無害化する技術がない。

そこで、地球を守るためには、みんな力を合わせて高次元の科学でも何でも使ってください!といつも願っていました。私のところでは地震の起きる1年も前から、トリニティZというのが放射性物質を無害化できる可能性が高いと伝えられています。実際、原発30キロ圏内の民家の屋根に積もった花粉(放射能検出)をトリニティZと混ぜたところ、非公式ですが放射能の濃度が半減したとの結果が出ているそうです。

もちろん他にも、放射能の無毒化にEM菌がいいとか酵素がいい、など巷ではいろいろ有益な情報があります。

トリニティZも、これに並ぶマイナーではあるけれど、ビーワン業界では愛用されている(本来は化学物質を分解してくれるので、シックハウス対策に…などしてきました)ものです。

これを汚泥などと混ぜれば、少しでも放射性物質が減ってくれるのではないかと信じています。投棄後の海への散布でも間に合うと信じています。

どうか、ピンと来たら…でそのタイミングでいいので、試してみてください。

長文お読みいただきありがとうございます。
感謝します。

情報発信に感謝情報発信に感謝 2011/09/12 16:18 情報ありがとうございます。
広報よこはまの件といい、改良土またはこの件といい、最近の横浜市は一方的です。
埋め立て地近辺の方々や漁業関係者の方々は、どのようにお感じになっているのでしょうか。
今後も、このように発信いただけると助かります。
個人的には、汚染ごみそのものについて電力会社と国がひきとるべきと考えております。

黒猫ダンディー黒猫ダンディー 2011/09/13 00:55 はじめまして。
市民として憤りを感じます。
市長は“お客様視点の政治”を標榜して当選したはず。
話になりません。

本牧住民K本牧住民K 2011/09/13 12:44 ちらちらとネット上で話題になっており、この件について調べていたら、先生のサイトにたどりつきました。4月に仙台から横浜に転入し、恥ずかしながら、先生の取り組みをこれまで存じておリませんでした。横浜市議会にこのような方がいらっしゃったことに、感激し、心強く思っております。

私は本牧周辺住民ですが、この件に関して、行政から地域住民への説明などは全くありません。放射能汚染がこれだけ社会問題になり、市民が不安がっているなかで、「安全」が確認されたとはいえ、事前になんの説明もなく取り決められた今回の件には、市民として憤りはありますが、それ以上に大変失望しております。

この悔しさや、横浜市の放射能汚染に対する取り組みに対する???の気持ちをどこに向けたらいいのかわからないのですが、とりあえず横浜市のHPを通じて、「少なくとも議会や周辺住民への説明がなかったのはなぜなのか」質問いたしました。

今後も先生のご発信に注目させていただきます。先生を応援しつつ、私にもできることを探して、やっていきたいと思います。

ひかりひかり 2011/09/13 15:13 情報ありがとうございます。
早速横浜市に電話をいたしましたが、有識者のお墨付きを頂いたので、安全性は確保できているとのこと。
東大 田中知氏
環境研究所 大迫政浩氏
日本原子力開発機構 木村英雄氏(下のお名前が違っているかも)
東電から出たものは東電へ。せっかくこんなにコンパクトに放射性物質が固まっているのですから、福島にかえしてくれるようご意見しました。

松沢松沢 2011/09/13 19:24 横浜トライアスロンのスポンサー企業CRS担当へ、井上議員のブログを紹介させていただきました。 トライアスロンHPでは放射線計測を発表して安心させ、説明もなく放射性焼却灰を海面投棄するとは、詐欺行為といってもいいのではないでしょうか?

トライアスロン選手トライアスロン選手 2011/09/13 21:14 その2日後に、トライアスロン選手は、そのしょうもない海に素肌をつけて、レースします。

kazukikazuki 2011/09/13 21:28 初めまして。
市民にも議会も通さず横浜市が独断でこんなことを敢行しようとするなんておかしい
止められないんでしょうか
懸念されるものが多々あるのにこれでは独裁です。

市民ではありませんが。。。市民ではありませんが。。。 2011/09/14 16:55 - 明日からが投入開始ですか。なんとか差し止め請求できないものでしょうか? これは横浜市だけの問題ではないと思います。自治体による既成事実を工作する意図を感じます。
(市長権限の範囲とは思いますが)林市長が単独認可したことになるのでしょうか? 議会あるいは委員会等は関与していない行動でしょうか。
- その「安全評価検討書」の内容と記載の3名の方は、その現職“肩書き”のみによって権威を認められている訳ではないと考えられます。それぞれの所属委員会や団体機構の総意として認められた「報告レポート」でない限り、その効力を持ち得るものでしょうか?
田中教授の場合は、東大大学院教授としてよりも、原子力安全委員会あるいは原子力学会の総意として承認された立場と内容であるのか? また、国立環境研究所は環境省の外郭団体ですから、大迫センター長は、その国環研の発行責任において承認されているのでしょうか? (木村主幹も同様ですが、おそらくこの方が作成されたものではありませんか? この方のみが主幹クラスとは不釣合いです。 また前2者の方は名義貸しの可能性も疑いますし、今後、当該レポートが問題となった時には、この3名の方の個人的責任として処理される事も想定しての様式と感じます。環境創造局と資源循環局の局長は当然責任者となるでしょうが、承認した市長責任は逃れられる“手法”になっているのでしょうか?)
- 女性市長の政令指定都市において断行される行動とは、とても信じられませんでしたが、北海道知事の泊原発再稼動承認も同様であり、男性首長よりも独断専行になってしまうものなのでしょうか。 そうは思いたくありません。私は常々、国政も地方行政でも半分は女性議員や首長が占めるべきであり、せめて三分の一までこないと先進国としての民主主義体勢は築けないと考えています。子供たちの未来を託す為にも!です。

私見を述べました失礼をお許し下さい。(ronpapa)

ReikoReiko 2011/09/14 17:31 市民を馬鹿にしきったとんでもない独裁政治です!!
汚染された給食の問題も何度も市民からの声で訴えてきましたが、型どおりのお返事しかいただけず、もう横浜市は腐っているとしか思えませんでした。井上さんのように、きちんと危険性を理解して市民の為に活動して下さっている議員の方がいらっしゃると知って心強いです。15日と言ったら明日じゃないですか…。どのようにしたら止めることが出来るのですか?

itititit 2011/09/14 18:07 コンパクトにした放射性物質を福島に返せば、と言っている方がいますが、それは福島の方々への偏見ですね。福島はそれでなくても風評被害に耐えてがんばっているのです。
焼却したゴミはもともと横浜市民が出したものだし、東電が福島に原発を作ったのも横浜を含む関東の人達が使う電気を作っているからです。
東電を攻めるのはかまいませんが、福島に放射性物質流出の責任は全くありません。

井上さくら井上さくら 2011/09/14 19:28 本日、林市長が記者会見し、急きょ南本牧への放射性焼却灰の埋立は「凍結」されることになりました。発表から間もないきわめて短時間のうちに多くの方が関心を持ち、ツイッターやブログや口コミで発信し、行動して下さった成果です。本当にありがとうございます。現状は「凍結」であり、中止ではありませんので、今後さらに取り組みを続けたいと思っております。引き続きご注目、ご協力をよろしくお願い申し上げます。

ミチルミチル 2011/09/15 12:52 協力します!実際何をしたらいいかわかりませんが、何でもします!!教えて下さい。何故そんな事が出来るのか、わかりません。許せません。どうか、
どうか子供達に明るい未来がある事を心から願います。

とみ新蔵とみ新蔵 2011/11/25 20:51 汚泥や汚灰を、裸で投棄するなど、放射能物質を甘く観た、とんでもない処置と愕きです。
私のブログで、福島原発行動隊の隊員の三宅勇次氏が「汚泥管理モジュラーソーラー発電」を発案していますので、
紹介しております。
http://hiratomi.exblog.jp/16792065/

どうぞ、ご覧頂きたいものです。
ーーーーーーーーーーー
三宅 勇次氏は
横浜市中区山手町84-3-G222
の在住です。

http://e-kea.org/member/miyake/index.html
045-640-1565
090-4128-5933
スカイブ名 miyake_yuji

本牧在住者本牧在住者 2013/10/20 23:29 貴重な情報ありがとうございます。恥ずかしながら海面投棄のことを初めて知りました。本牧に住んでいるのに行政からの説明も一切ありませんでした。現状凍結となったようですが、こういった大事な事を地域住民への説明無しで勝手に進めている事に憤りを感じます。福島の方々は風評被害と現実を認めたくないでしょうが、チェルノブイリですら石棺で固めたあとも放射能漏れが起きているのに、ただ特殊なもので囲っただけで現在も冷却水が毎日増え続け制御不能な原発があるのに、安全という言葉を使うことに違和感を覚えます。生まれ育った大事な土地に住み続けたいと願う事を否定はできませんが、チェルノブイリは町ごと閉鎖されて安全対策が事故後すぐに講じられました。福島だけが被害者だから、そこで作った電力を使った地域に廃棄物を受け入れるのは当然の協力だと思うのは間違いです。被害を最小限に抑えて町を閉鎖したとしても、まずは福島のかたがたを安全な場所に移して新たな生活が出来るよう支援することが一番大事なことです。それほど危険な科学物質が扱われる施設が福島に出来るので、万が一の時には町を捨てて逃げることも有り得る施設だと地域住民に事前に説明するべきだったんです。健康を大事にしてください。政府がコントロールして安全だという数値を信じるだけではなく、最悪の情報にも目を向けて、危険だなと感じた時には、どうか勇気を出して、自身の健康面を一番に考えて行動して頂きたいと願ってやみません。だいたい計画停電は原発が無ければ電力は供給できません、原発は必要なんですよという東電と政府のアクションですよ、今年の夏は熱中症が多く出て、節電どころか冷房を適度に使用するよう呼びかけて、例年通りに電力を使用しましたが何の問題もありませんでしたよね。原発が無くても充分足りているんですよ。地震大国なのに津波の被害もたぶん大丈夫だろうと見切り発車で、日本中の沿岸に50数箇所も原発を設置してしまったことが間違いなんです。政府に利用されているんですよ。

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