『ケインズかハイエクか 資本主義を動かした世紀の対決』

ニコラス・ワプショット 著/久保恵美子 訳
新潮文庫
ISBN978-4-10-220051-3
経済学説史におけるケインズ派ハイエク派の対立を描いたノンフィクション。
経済学説史上の一エピソードとして読めるなら、そこそこ興味深く、それなりという本か。そうしたものでよければというもの。
乗数とかスタグフレーションとか限界革命とかは予め知っていないと、経済学としての細かいところはほとんど意味が分からないと思う。ルーカスは名前しか出てこない。
そういう本ではないといえばそういう本で、一つのエピソードとしてケインズハイエクとの争いを描いたもの。
それでよければ、という本だろう。