こいこいしませんか?

本日は、久しぶりに雑学を紹介したいと思います。
 
テーマは花札です。
 
あなたは、花札で遊んだことがありますか?
私は、昔よく家族で遊んだものです。
 
花札は一枚一枚が個性のある風景の絵となっており、
昔の日本人の美意識がよく現れています。
このブログで花札という言葉に触れたときに、
あなたの脳裏には何枚かの図柄が思い浮かんだのではないでしょうか?
一度見たら記憶に残るシンボリックでデフォルメされたあのデザイン。
そこには、日本人のDNAレベルで共感性があるような気がするのです。
 
私は花札を見ると少しほっこりした気分になります。
私と同じように昔の人々も、
身近な植物に興味を持っていたんだなと感じるからです。
 
さてウィキペディアによりますと、花札は一組48枚で構成されています。
そしてその内訳は、
12ヶ月にちなんだ12種類の植物が4枚ずつとなっています。
 
12種類の植物は、以下の通り。
 1月:松
 2月:梅
 3月:桜
 4月:藤
 5月:菖蒲(あやめ)
 6月:牡丹(ぼたん)
 7月:萩(はぎ)
 8月:芒(すすき)
 9月:菊
 10月:紅葉(もみじ)
 11月:柳
 12月:桐
 
この各植物に、それぞれ4種類の札が存在する訳です。
これで、12ヶ月×4種類=48枚の札ということになります。
一見乱雑に見える花札の構成も、結構すっきりしているのですね。
 

 
さて、12×4のカードゲームというと何かを連想しませんか?
そう、13×4のカードのトランプです。
 
実は、花札のルーツはトランプにあります。
上記ウィキペディアによりますと、
48枚の由来は一組48枚だった頃のポルトガルのトランプが
伝来した名残なのだそうです。
この48枚のトランプが日本に伝来したのは、安土桃山時代
宣教師が鉄砲やキリスト教、カステラと共に伝えたとされています。
日本に伝わったトランプはポルトガルでカードを示す「carta」から転じて、
「かるた」と呼ばれていたようです。
そしてこの「かるた」は、以降賭博の道具として社会に浸透していきます。
 
そして時は下り、江戸時代。
賭博を問題視した幕府から、
「かるた」は売買御法度のご禁制の品となるのです。
 
花札は、この禁制からの抜け道として考案されたと考えられています。
それまで12枚×4スート(マーク)であったものを、
花札では4枚×12ヶ月とし、数字及びスートの記号を隠したのです。
 
しかし、花札もすぐに禁止されてしまいました。
人々は幕府の目を盗んで賭博行為をするため、
店の奥にひっそりと賭博場を用意したようです。
 
花札をやりにきた人は、
店に入った最初に「鼻(ハナ=花札)をこする合図」をすると
店主が「奥へどうぞ」と賭博場へ案内したといいます。
 
また、隠語的表現で花札の販売店には「花=ハナ=鼻」として
天狗の面が掛けられていたようです。
そのことから現在の花札のパッケージにも、
天狗のイラストが描かれることになりました。
 
どうですか?
花札」についての知識、面白かったですか?
私は調べていて、実に知的好奇心が満たされましたよ。
 
ところで、これらの情報元は全てスマホです。
本当に便利な世の中になりましたね。
 
そうして、私によってアレンジされた興味深いこの「情報」は、
仕事をする日々の合間を縫ってインターネットによって「世界」に発信されたのです。
 
私のようなブロガー、
フェイスブックツイッターを使う人々によって、
「情報」は収集され、整理され、統合され、そして再発信される。
 
このインターネットの世紀、
「情報」は、
より人々にとっての「意味」を深め、
より人々にとっての「価値」を高める。
 
そして内在エネルギーの高まった「情報」は、
人々に、社会に、世界に、変化を起こしていくのです。
そう、あの中東の春のように。
ペヤングのゴキブリ騒ぎのように。
 
私はこれからも「情報」の再統合を行っていきます。
こういったネット上の「草の根活動」によって、
「情報」は耕され、
「情報」は私たちにより身近な存在になり、
「情報」は民衆のものになっていくのです。
 
「情報」を味方につけた民衆がどういう「世界」を創っていくのか。
私は、このネットの世紀に大きな期待を寄せています。