キングオブコント2010

昨年は東京03が制した、コント師ナンバーワンを決めるお笑い賞レースも今回が3年目。
賛否ある審査方法(準決勝で敗退した芸人による10点満点の審査)、決戦方式(各コンビ2回ずつネタを披露)そのままに、今回も行われました。


各コンビの雑感の前に、ネタ以外の点で個人的に面白かったものを3つ挙げようかな、と思います。

第3位 浜田さんにコメント振りされた挙句…

オープニングトークにて。昨年の大会で浜田雅功さんに散々無茶振りされたD・N・Aが解散してしまったことを触れる松本人志さん。
瞬間わき上がるスタジオ。


松本さん、浜田さんを指さし、

「D・N・Aを無くすってスゴイよ!」

ドツく浜田さん。負い目を感じたくないからか「自分から辞めたんでしょ?」とフォローする浜田さん(^^;


ちなみに今年は83幕府というフリーのコンビに振っていましたが、昨年のD・N・Aほどの量は振らずでした。
それでも松本さんに「今後もフリーで頑張ってください」とか言われていましたが。

第2位 700点台を獲ってしまい…

2本目のネタで、奇しくも700点台(781点)を獲ってしまったロッチ。
その結果についてコカドが叫んだ一言。

「これ…700点台って“エレキコミックさん状態”じゃないですか〜!」

松本さん、すかさずコカドの肩を叩き「止めろ!先輩で落とすん止めろ!」とツッコんでいました。


中岡も続けて、

「どうせやったら1回戦も700点獲ったらよかった〜」

おいおい(^^;

第1位 優勝したコンビと東京03による…

ファイナリストが2本目披露の前、東京03にコメントを振る浜田さん。


そこで松本さんが不意に一言。

「優勝者とまた君たちが今日争うわけやけれどもね…」

瞬間、「えーっ!」と驚く東京03


でもそれを聞いた僕は思わず「それ観たい!」と思ってしまった
Twitterでもリアルタイムで書きこんだら、同意してくれる方がいたので、ちょっと嬉しかったです(^^;


それでは今回の各コンビの雑感を簡単に。

TKO

第1回以来の決勝進出となったTKOがトップバッターに。


1つ目のネタは、テレビでも何度か披露しているお葬式のネタ。焼香の件とか、個人的には結構好きなネタなんですけどね。
しかし木下のカツラは目に入るなぁ(笑) ネタ後に浜田さんも「お前そのヅラ好っきゃなぁ〜!」とツッコんでいたしね。


2本目のネタ後、一時トップに座っていましたが、ピースに抜かれてしまった後の木下の涙目、そして「…ほらな」の一言には笑えましたが、相当悔しかったんだろうな、とも感じ取れました。

ロッチ

昨年に続くファイナル進出。


1本目の催眠術のネタ、2本目の万引き犯と店長さんのネタ、どちらも「爆笑レッドシアター」などでも観られるような、ロッチらしい雰囲気のネタだった。
まあその分、新鮮味に関してはあまり感じられなかったのだけど。


コカドの「○○してる〜!」とか「○○やろ〜!」という感じの喋りは、僕としては結構好き。
笑っていいとも!」でタモリさんが「下アゴで喋るな!」とかツッコんでいたけど、言い得て妙だよな(^^;

ピース

最近は頻繁にテレビにも見かけるようになったコンビも、この大会は初のファイナル。


最初観たときはゆっくり観られなかったけど、改めて観ると2本目のネタは確かに面白かった。
というか綾部扮する「ハンサム男爵」優しすぎ。2人の格好はともかく(又吉も三つ目の妖怪だったし)、1番平和的なネタだったな。

キングオブコメディ

こちらも初の決勝進出。ながらも個人的には今野の声質とパーケンさん(高橋)の草食系ツッコミというやり取りがかなり好きだったりする。
まあ今となっては、こういうコメントするとミーハーと受け止められそうですが(^^;


紹介VTRでキンコメはとにかくついてないコンビと紹介。そこでパーケンさんは「親父の借金」を紹介していましたが、さすがにここで「痴漢の冤罪」については触れなかったか。


1本目の誘拐のネタでは今野の相変わらずのカワイくない子供(笑)と、パーケンさんの普段のイメージとは異なるツッコミに、これまでやや乾いていた空気が一変した感じで、ようやく素直に笑えるネタに出会えた感じだった。

ジャルジャル

昨年に続いて2度目の決勝。ただ昨年は賞レースには似つかわしくない「しりとり」のネタを出していて、今年もこの感じのネタが出ると「『R-1ぐらんぷり』でいう友近」みたいな存在になるのではないか、と危惧しておりました。


そんなジャルジャルの1本目は「くしゃみ」という、奇怪な感じというか、モヤモヤするようなネタだった。
2本目も福徳が「オバハン!」を連呼するというネタで、こういうのは失礼かもしれないですが、お笑い番組とかのノリのようなネタだったなぁ。


まあこれがジャルジャルらしいと言えばそれまでですが、そう考えると「KOC」とジャルジャルは合わないような印象を受けてしまった

エレキコミック

初の決勝進出となったエレキコミック。最近では「爆笑レッドカーペット」にはチラチラ観るほかは、どちらかというとDJなど音楽面での活動が目立っている印象がある。
キンコメと並んで、意外な伏兵という意味で期待はされていたようですが…。


ネタが始まってビックリした。スタジオが驚くほどにウケてない
他のコンビではまあまあ笑いがあったのに、このコンビのときは始まって数分経ってようやく笑いが起きるような感じだった。


2本目のネタではたこ焼き屋に扮したやついの「ハーもうダメかなぁ〜」という自虐的な出だしで笑いが起きていたが、ディレクター役の今立が押しかけて「顔が面白い店長ランキング」みたいな件が始まると、また引いていく感じだった。


確かに、南海キャンディーズ山里やフットボールアワー岩尾、ザブングル加藤など強烈な顔立ちの芸人は増えているので、今時「顔が面白い」という点となると、やついでは弱いのかもしれない。
そういう意味で、他の方のコメントにもありましたが、エレコミは今回の参加者の中ではちょっと古いタイプだったのかもしれないですね。

ラバーガール

これまた本大会初の決勝進出。個人的には唯一あまりピンとこないコンビだったりしたのですが(ぇ


このコンビは、ボケの大水の飄々とした感じが売りという感じでしょうか。結構ウケていましたね。
ただその分トータルで観るとインパクトは弱かったかもしれないですね。

しずる

昨年に続いての決勝進出。


もうしずるに関しては、ウケうんぬんではなく、今回の8組の中で1番安心して観ていられた。
1本目は「シナリオ通り」、2本目も「パンティー」が連呼されるネタだったけど、しずるは雰囲気としてクドさを感じなかったなぁ。2人に表情があるからかもしれない。



キングオブコメディ、出来40点も圧勝「キングオブコント2010」(映画.com)

そんなわけで、2本とも終始安定してウケていたキングオブコメディが3代目王者に選ばれました!
この結果はスゴイ納得いく結果だったと思います。


いやぁ今後キンコメをテレビでたびたび観られると思うと、ワクワクしますねぇ。
個人的にはトーク番組とかで、パーケンさんが痴漢の冤罪を受けた話とかも聴きたいかも。でもそんなこと言うのも不謹慎かなぁ?