SEIJI FUJIWARAのブログ

30代、貿易課で働く双子の父です。

読書週間

村上春樹の本を読む1週間だった。読み過ぎだ。仕方ない。24歳のバンガロールで暮らし始めて6か月目の今の僕には、村上作品のフィクションが体にとても入ってくるんだ。場所、年齢、その時の心境など、読書とは自分を映し出す鏡でもある。

ノルウェイの森 下 (講談社文庫)

ノルウェイの森 下 (講談社文庫)

東京奇譚集 (新潮文庫)

東京奇譚集 (新潮文庫)

村上朝日堂の逆襲 (新潮文庫)

村上朝日堂の逆襲 (新潮文庫)

村上朝日堂ジャーナル うずまき猫のみつけかた (新潮文庫)

村上朝日堂ジャーナル うずまき猫のみつけかた (新潮文庫)

もう、僕の知る限り村上作品はこの家(住んでいる寮)の本棚にないので、次に読む機会は日本に帰った時になるか。コーヒーを飲つつページをめくっている時の心地よさ、読んだ後に「インドまで来て日本の和書を読んでどうするんだ?」と思いつつ、でももっと時間が経てばそれはそれで、いい思い出だとなる。
今度は、「海辺のカフカ」「1973年のピンボール」「1Q84」など読みたい。

ビジット・スリランカ2011。視点を持つ。

スリランカでは2011年より、5年間で観光客を260万人に増やす計画がある。日本が「Yokoso Japan」と称して、1000万人の外国人観光客を誘致しようとするのと同じ具合である。

人口2000万人のスリランカが260万人の外国人観光客を取り込むとなるとなかなかのテコ入れが必要だ。去年まで四半世紀にわたり紛争を続けてきた国である。

スリランカでは10月以降、ホテルの値段がじりじり上がっている。紛争も収まり、イギリスやドイツなどからお客が戻ってきたいるため。

それと、外国人観光客が宿泊する中級以上のホテルがどう考えても少ない。いままで紛争とともに、観光客の激減と急増を繰り返してきたスリランカでは、インドみたいに欧米ホテルチェーンの投資がさほど進んでいなかった。

ホテルがなければ、お客は訪問できない。スリランカ政府観光局がほしいのは、バックパッカーでなく中流層のお金を現地に落としてくれるゾーン。1泊1500INR(スリランカルピーで1500円弱)のホテルに泊まるお客ではない。

観光資源を外国人に販売するときは、泊まれる設備が一番大事。僕のようなバックパッカーが宿泊するようなゲストハウスはたくさんあるが、それでは旅行会社を経由してスリランカのパッケージを作るにはおぼつかない。お湯がでるか、クーラーがあるか程度では、特に日本の旅行会社はホテルとして使えないだろう。

僕自身も、お客さんをハイシーズンの来月以降にスリランカを紹介する時に、ホテルの予約が一番大変な問題となっている。設備の整ったホテルはすぐに満室になるのだ。北インドのコモンウエルズゲーム(旧英国植民地諸国が集まるお祭り。この時期の北インド観光は割高になる。)時のホテル争奪戦に状況は近いと思う。

バンガロールにいるけど、スリランカの観光政策には関心がある。これから5年間、スリランカは観光客の取り込みのためにどんなアクションを起こすか。そもそも自爆テロはもう起こらないだろうか。。

観光・旅行の視点から関わる者として、スリランカをじっくり見ていきたい。

スリランカ政府公式HP『Visit Sri lanka 2011』
http://www.visitsrilanka-2011.com/?home