- 村上春樹の長編小説。新潮社より2009年から2010年にかけて全3巻が刊行。(文庫版は6分冊)
- BOOK1、BOOK2は2009年5月に発売。BOOK3は翌2010年4月に発売された。
- 2012年3月から5月にかけて文庫版が発売。
- BOOK1とBOOK2が発売された当時は、既にBOOK3を執筆中であることは発表されていなかったが、物語が完結していない事、劇中の日時が9月までだった事から、BOOK3の存在が噂されていた。公表されたのは9月になってからであり、その際、発売は翌年の夏とされたが、実際に発売したのは、それより早い2010年の4月であった。
- 作品の舞台となる2つの月が存在するパラレルワールドを構想したきっかけは、米同時多発テロ事件である。ワールドトレードセンタービルが倒壊する破壊される映像を見て、この世界とは別のところに違う世界があるにちがいないと感じたという。
- BOOK1とBOOK2では、主人公が「青豆」と「天吾」の二人からなり、各章ごとに、それぞれの物語が交互に描かれ、最期に両者が合流することが示唆される。これは、『海辺のカフカ』や『世界の終りとハードボイルドワンダーランド』と同じ形式である。
- BOOK3では、2つの物語に加え、第3の主人公として「牛河」が登場する。
- ベストセラー作家としての地位を確立してる村上春樹だが、本書の売上は驚異的であり、BOOK1とBOOK2は、発売1週間で96万部に達し、テレビニュース等でも大きな話題として取り上げられ、社会現象ともよめるヒットとなった。最終的には、各巻ともミリオンセラーとなり、文庫版もベストセラーとなった。
- 村上春樹の小説としては、あまりにわかりやす過ぎるという意見もある。殺し屋とカルト集団の対決、少女作家とゴーストライターといったプロットは、通俗的であり、テーマの提示もストレートに過ぎるが、国際的に大きな注目を集めている著者が、できるだけ多くの読者にメッセージを届けたいという責任感が強く表れているのだと説明する評論家もいる。
- 表紙に記載されているタイトルは以下の通り。
- 1Q84 <ichi-kew-hachi-yon> a novel BOOK1 <4月‐6月>
- 1Q84 <ichi-kew-hachi-yon> a novel BOOK2 <7月‐9月>
- 1Q84 <ichi-kew-hachi-yon> a novel BOOK3 <10月‐12月>