『将門記』などを研究している。 神奈川県の高校教員であった。 bk1による目録。 http://www.bk1.co.jp/author.asp?authorid=110002089080000
2005年4月から、はてなダイアリーおよび人力検索サイトはてな(アンケート)で「村上モトクラシ大調査」が展開された。
ノーベル賞週間がやってまいりました。 以前に申したとおり、僕は村上春樹関連のものには意外と目を通すのですが、 やはり小説には二の足を踏みます。 中学生の頃には星新一のショートショートより長いものは読めなかった人間ですので、 そもそも長いストーリーを追いかけるのが苦手なのです。 これ最後までよめるかなぁという不安感が読書の邪魔をするのです。 でも、今回は読みますよ。 読書はモチベーションが命、読みたい時がよみどきです。 明日がんばります! ミニマルズ2巻もうすぐ発売です↓ kc.kodansha.co.jp
そういえば、そろそろノーベル文学賞の季節なのでは?と思い、なんとなくネットをチェックしてみたところ、ブックメーカーのオッズは今年も村上春樹がトップ人気ということらしい。 ずいぶん以前から最有力視されつつ選に洩れ続けていたので、そろそろ見放されているのかと思ったら、相変わらず予想値は高いままのようだ。 思えば村上春樹は、ずいぶん以前からノーベル文学賞最有力候補と噂されてきた。 しかし、選考経過は半世紀公開されないことになっているので、そもそもホントに最有力なのかどうなのかもわからない。 とはいえ、もしも噂どおり毎年、検討候補に挙がり続けているのだとしたら、よほど抵抗している人でもいるのだろうか。…
硯海に波をおこし、筆端に黒雲をよぶというような、詩的で悠長な態度は、パンクというよりはただの懐古趣味であり、懐古趣味というよりは外連であろう。 *** 気の合わなかったものが時をへてふとなじむことがある。そこまでながくものをつかうことがなくなってきたせいか、たまにこういうことがあるとうれしい。万年筆のはなしである。 とはいえ、ちょっとでもペン先をしまいわすれるともういけない。とにかく書きつづけないと先方が承知しない。むかし『スピード』という映画があったが、それと似た状況である。とにかくこのひとの気分にあうように書きつづけなければならない。機嫌を損ねるとたちまちインクがとまるのだ。 よってつらつ…
こんにちは、文学ファンの皆さん!今回は、世界的作家、村上春樹の魅力あふれる作品《世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド》にスポットを当ててみたいと思います。この作品は、奇想と現実が交錯する世界を描き、読者を虜にする素晴らしい作品です。 物語は、村上春樹ならではの独特の世界観で繰り広げられます。登場人物たちの不思議な出会いや、奇妙な事件が、現実とファンタジーの狭間を行き来しながら展開していきます。村上春樹特有の寓話的な要素と、現実の中に潜む不思議な魅力が、読者を引き込むことでしょう。 村上春樹の文章は、抒情的でありながらも哲学的な側面を持っています。登場人物たちの内面や感情を繊細に描写すると…
クリント・イーストウッドの映画『グラン・トリノ』で主人公の、超頑固でタフな元自動車組み立て工のおっさんが、常に国旗を掲げた自宅のポーチで飲むのも、常に缶入りのブルー・リボンだった。手すりに足を載せ、狭い前庭を面白くもなさそうに眺めながら、缶のまま飲み、飲み終えると片手でくしゃっと握りつぶす。そのつぶれた空き缶が足もとに積もっていく。デトロイトのいかにもブルーカラーが居を構えそうな一角の風景に、ブルー・リボン・ビールはよく似合っていた。(阿川佐和子、村上春樹、吉田直哉、他『おいしいアンソロジー ビール』だいわ文庫、2023) こんばんは。超頑固でタフな元自動車組み立て工のおっさんが静かにプッツン…
森本:ロバのそばのアズ・スーン・アズというライブ・ジャズ・スナックがあって、小銭が貯まると菅野沖彦さんや本田竹彦さん達を聴きに行ってた。そこで、若き日の村上春樹さんが、ボーイさんをやってたんだって。俺、もしかしたら春樹さんにカレーライス運んでもらってたかも知れないんだぜー。
1968年にフランスで冬季オリンピックが開催された。そのときの主題歌は「フランスの13日」という曲で、私の人生の懐メロのひとつになっている。この曲のことはブログに書いたことがある。 https://imakokoparadise.blog.jp/archives/13250831.html 今でも時々この動画を見る。ここに映し出されている絵画も、かつての華やかで勢いがあったころのパリを彷彿とさせているようで好きだ。(何を間違ったのか「パリの13日」と私は訳しているが) 先日この動画を見ているとき、何気なくコメント欄を見ると、murakamiとかmen without women というコメント…
かつて僕は小説を読まない人であったので、もちろん村上春樹も読んだことはありませんでした。 でも、文芸批評は読む人だったので、村上春樹に関する評論はかなり目を通していたりしてたのでした。 そのうち村上春樹の対談だとか、小説論だとかを読んだりして、そしてとうとう 満を持して小説に手を出したのですが・・・。 う~んわからない。 でもなんかいい感じがしたので、 もう一冊よんでみる・・・。 う~ん・・・。 てな感じ次々と読んではみたのです。 しかしなんだかもや~っとして、とても「読んだ」と言えない。 てなことをある人に言うと 「それは立派なファンですよ」 と言われました。 でもファンではないよなあ。ファ…
『アンダーグラウンド』/村上春樹/講談社文庫/1999年刊 外国人観光客が戻ってきたのはいいけれど、お会計のときに「え、こんな安いの!?」みたいに言われるとなんか、この人たちから見ると日本ってもう先進国じゃないんだろうなって思う……最寄駅近くのカフェのマスターがそんな話をしていた。いつからこうなっちゃったんだろう。どこからこうなっちゃったんだろう。 「結局、前提が違ってたことなんじゃないですかね」 私の感覚的な物言いに、マスターはウンウンと頷いてくれた。同世代だからかもしれない。1980年前後に生まれた私たちは、たぶん、戦争に敗けた後、軍事力はアメリカに頼って経済に全力投球した結果、日本は奇跡…
I will not work anymore. I will play and live. I will live a happy life. ---------------------------------------------------- ---------------------------------------------------- 「使用感が一貫している。 どの時代でもアップルはアップル」 と、彼は満足げに語った。 「値段は高いけど、これ一つで電話、ゲーム機、 パソコン、デジカメ、ビデオカメラを担えるので 高性能化したのでまあ妥当だと思いますね。」 と、彼は満足げに語っ…
掏摸スリ中村文則河出文庫2013年4月20日 初版発行2013年5月22日 7刷発行*本書は、2009年10月、小社より単行本として刊行されました。 先日、新たに通い始めた英語スクールのEnglish先生が本書を読んでいた。スコットランド人の彼は、日本に住んでまだ数年だというけれど、日本語をかなり巧みに使いこなす。そして、その彼が授業のときに辞書と一緒に机に積み上げていたのが本書だった。 ”Do you read it?” まさか、日本の本を普通に読みこなすとまでは思わなかったので、思わず聞いてしまった。そう、彼は、読書家でもあるのだった。そして、授業の後に、しばし読書談義になった。彼曰く、太…
ノーベル文学賞、明日発表なんですね。 毎回話題になるあの人、取れるといいけど。 さて、20代のころにペーパーバックで読んだ本です。 これも家にあったので手に取りました。 (たぶん息子の本) ライ麦畑でつかまえて 16歳の主人公ホールデンが、学校を退学になり、 恩師や妹に会ったりと、あてどなく街をさまよう二日間の物語。 若い頃に読んで感動した記憶があります。 ジョージ・オーウェルの「1984」に続けて、 原書で読んだのは2冊目。 わからない単語は飛ばして、 辞書を使わずに読むという初めての挑戦でした。 いま思うと、小説の中身よりも、 最後まで読めたことに感動したのかもしれません。 今回の読後感は…
ギフテッドの光と影 知能が高すぎて生きづらい人たち作者:阿部 朋美,伊藤 和行朝日新聞出版Amazon今日は早番だった。仕事が終わったあと図書館に行く。目当ては佐藤哲也の『ぬかるんでから』だったのだけれど、予約していた『ギフテッドの光と影』が借りられるということでそれも借りることにした。その後グループホームに戻り、多和田葉子『エクソフォニー』を読んだりDiscordでチャットをしたりあれこれ落ち着かないままに(つまりいつもと同じようにせわしなく)過ごして就寝時間を迎える。前にも書いたけれどノーベル文学賞の発表が5日に控えているということで、もちろんそれはぼくの生活には直接的には何の関係もないの…
最近は次から次へと村上春樹さんの小説の朗読を聴いている。 先週末まで聴いていたのは、妻夫木聡さんが朗読する『ノルウェイの森』。初めて読んだのは大学一年生の時だったかな。 主人公のワタナベが暮らす目白あたりの学生寮のモデルになった『和敬塾』に大学のサークルの友達が暮らしていた。僕自身は主人公のように女遊びをするわけでもなく、精神的に不安定な彼女がいるわけでもなく、15平米もない狭いワンルームマンションと駒場のキャンパスと家庭教師先のお宅と下北沢と渋谷と東中野を巡る毎日だった。そしてサークルを辞め、彼女ができ、バイクを買い、友達ができ、とにかく人並みな大学生活だった。その後中高で一番仲が良かった友…
さて、今日は昨日ChatGPTで作ってもら、 「3匹の子豚SDGs」について、 「村上春樹風にアレンジしていただけますか」 と依頼してみた。そしてできたのが以下。 ーーーーーーーーーーーーーーーー むかしむかし、ある小さな村に、三匹の子豚が住んでいた。村の中で、彼らは持続可能な開発目標(SDGs)の理念に心を打たれ、未来への貢献を模索し続けた。 最初の子豚は、わらで家を建てることに決めた。しかし、ただ急いで仕上げただけで、SDGsの重要性や「貧困撲滅」、「品質の教育」に対する貢献を考えなかった。彼の家は脆弱で、そのままでは持ちこたえることができなかった。その後、村の知恵者からアドバイスを受け、…
2005年の七月にブログを始めた。十八年前のことらしい。四十一歳。今年二十二歳になった子供はまだ四歳になってない。その頃わずかなりとも交流のあったブロガーさんの多くはすでにどこかに行ってしまった。今でも交流があるのはお三方くらい?だろうか。個人的には実生活でも非常に人づきあいの悪い方で友だちだって片手の指の数ほどもいない。だからウェブでもそれほど多くの人と親しくなろうはずもないんだけどそれでも当時は結構心温まるやりとりをしていた気がする。仕事の得意先の方なんかもいたし。懐かしいと言えば懐かしいしいい時代だったと言えばそんな気もする。でもまあそういうのは昔の話だからそんな風に思えるだけのことなの…
おそ幼女、三方四四古です。 えーっと、相変わらず、 こちらでは時空が違っている様な話をしますけども、 失われた物語、乙一さんの。本。 読みました。 はい。 先月の話ですけどね。 ええ。 で、 これもまあ、再読になるんですが、 千葉でだったかなあ。 読んだんですよ。 はい。 で、まあ、 諸々の話に泣かされましたよね。 ええ。 どの話にもさ、 それなりに想い煩わされて、泣かされて。 はい。 で、 再読した今回ですけども、 初めて読んだのか? って言うくらい、 また泣かされまして。 はい。 もう何だよもー。 っていう感じでした。 はい。 ただ、 あの本の最後は、 ウソカノか、 じゃあ、最後の一個前。…
イントロ 小説を読んでいると、作中に楽曲が登場することがあります。 いつもはなんとなく読み飛ばしてしまいますが、この楽曲をひとつひとつ聞いて考察していけば、物語がさらに深まるのでは・・・?! しかも、新しい名曲に出会うチャンスでもあるのでは・・・?!! というわけで、今回はよしもとばなな先生の「スウィート・ヒアアフター」を題材に、作中の楽曲をご紹介しながら、小説の新しい楽しみ方もご提案していきたいと思います! ✅吉本ばななさんの作品が好きな方✅「スウィート・ヒアアフター」が好きな方 はもちろんのこと、 ✅本作は知らないけど読書が好きな方✅本は読まないけど音楽は好き✅深く考えることが大好き✅てい…
朝イチでスターバックス(タテイシ)へ行く。 ひさびさのロードバイクGIANTの出動。 8時過ぎ、いつもは混んでいるのに空いていた。 大きなテーブルの端に一人スーツ姿の若いサラリーマンがノートパソコンに向かっている。 反対側の端っこで今日午後から録るナレーションの校正を済ませる。 図書館へ寄り、一旦帰宅して浜芦屋の温泉施設「水春」へ向かう。 回数券がまだ2枚残っているのだ。 往復7キロ、ロードバイクはそのための出動だった。 午前中はさすがに空いていて気持ちいい。 浜芦屋のセブンイレブンのテラス席で借りてきた本を読む。 村上春樹のインタビュー集「夢を見るために、僕は朝目覚めるのです」 いま没入して…
2 パンデミックが始まって三年が過ぎた。新型ウイルスは多様に変異し人類への攻撃力を高めた。変異種にはギリシャ語のアルファベットで名前が付けられ人類はすっかりギリシャ語に詳しくなった。デルタは増殖力が千倍になり、オミクロンは感染時間を十五分から一分に短縮し、空気感染能力も獲得した。感染は爆発し、経済は停滞し、犯罪率は増加し、ロシアは侵攻した。ウクライナはEUの友好国なので北大西洋条約機構には加盟していないが戦線が他のヨーロッパ地域に拡大する可能性はある。プーチンは戦術核兵器使用の可能性に言及する。典型的な独裁者が使用可能な攻撃オプションを鑑みれば地球上で人類史上初の全面核戦争が実行される可能性も…
https://www.sankei.com/article/20231002-UPN4477MRVC5TCCCZUNQC4IOD4/米大リーグ(MLB)のア・リーグで今季44本塁打を放ったエンゼルスの大谷翔平(29)が、日本選手初の本塁打王に輝いた。日本選手による打撃部門の主要タイトル獲得は2004年に2度目の首位打者となったイチロー(マリナーズ)以来だが、本塁打王はアジア出身の選手としても初めての快挙だ。松井秀喜(ヤンキースなど)ら日本を代表するパワーヒッターでも手が届かなかったタイトルの初獲得は、「パワー不足」の印象が強かった日本選手のイメージを覆す歴史的な一歩となった。日本選手がレギュ…
インターネットの打ち合わせをした。マットの業者がセールスにやってきて、サンプルのマットとモップを置いて行った。モップで掃除をした。 スーパーで買い物をして帰る。掃除のNさんが来る日なので今晩の献立は餃子だ。月に二回、餃子の日がシステマティックにやってくる。娘にチョコあ~んぱんを買って帰る。私が食べてるのをみて、気に入ったようだ。最近、チョコあ~んぱんばかり買わされる。 さまざまな雑事の合間にマーセル・セロー『極北』を読み進める。そこで描かれる圧倒的な孤独に打ちのめされるような感覚を覚える。 もう長いあいだ、私は誰からも命令を受けなくなっていた。しかしどこか東の方にはまともな街がいくつか残ってい…
●概要●ミュージシャン等20名●漫画家104名 ・他漫画家: ・① ・② ・③ ・④ ・⑤ ●ゲームクリエイター14名 ●小説家101名 ・他小説家: ・① ・② ●哲学者1名●ファッションデザイナー2名 ●写真家2名●映画サイト運営者1名 ●概要 現在229名分のリストを掲載。 このコーナーは「映画人のオールタイムベスト(個別)」に掲載した以外の漫画家、アニメーター、ゲーム開発、シンガー、作曲家、小説家、その他クリエイターが影響を受けた・好きな映画のリストをまとめた掲載先のリンク集です。
月ごとに読んだ本をまとめた記事を作ろうと思う。 読んだ本は読書メーターで記録している。 2023年9月は6冊読んだ。 1.ナナメの夕暮れ/若林正恭 ナナメの夕暮れ (文春文庫) 作者:若林 正恭 文藝春秋 Amazon Kindleで購入。 第二弾エッセイ集 第一弾の『社会人大学人見知り学部 卒業見込』は読んだことがあったんだけど、オールナイトニッポン聴いてるから他や本も読んでみようと思って、読むことにした。 本当に自分自身とよく向き合ってるんどなと感心した。 2.天才はあきらめた/山里亮太 天才はあきらめた (朝日文庫) 作者:山里 亮太 朝日新聞出版 Amazon Kindleで購入。 こ…