※ネタバレをしないように書いています。 1970年の夏 情報 作者:村上春樹 試し読み:風の歌を聴け ざっくりあらすじ 1970年の夏。〈僕〉は友人の〈鼠〉とビールを飲む。解放した女の子と親しくなる。あっという間に夏は過ぎ去っていく。 感想などなど 物語を飲むことは水を飲むことに似ていると大学の後輩が言っていた。いや、正確には水を飲むように読める本が良い本、だったかもしれない。とにかく本著を読んでの感想を語る席での会話だったことは確かだ。 水を飲むように読める……このフレーズが個人的に本著を的確に表現してくれているように思う。普通、同じ物語を何度も何度も何度も読んでいると流石に飽きる。しかし本…