「街とその不確かな壁(上)(下)」 村上春樹著 書店でパラパラ立ち読みして、面白そうだったので買って読んだが、思ってたのと大分違った。 Eテレの「おじゃる丸」に出てくる「電書ボタル」のように、登場人物の設定を描写するシーンが多いのに違和感を感じた。 設定にブレがあり、伏線を回収しないまま終わってしまった。 回収しなかった伏線については、読者の想像力に任せるという投げっぷりに泣いた。 中盤に差し掛かる手前までと終盤が面白かった。 他の部分は冗長。 終盤は面白かったのに、かなりいいところで終わった。 終ったところから続きがないとおかしい終わり方で、 読後感は虚無。 語らない美学の濫用。 アマゾンの…