世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド

9月1日5時40分起床。 「街と、その不確かな壁」読了。 村上春樹氏の小説は、いつも心に澱を残してくれる。 友人が貸してくれた群像の「風の歌を聴け」を読んでからずっと。 澱は何かの拍子に日常に浮かび上がり、牛のように何度も反芻してしまう違和感。 それでも最近はそれほど熱心な読者ではなく、「騎士団殺し」は未だ読んでいない。 愛読書であった「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」とどう違うのか。 反芻する力が50代終盤の自分に残っているのか。「世界の終わり～」のスピード感は消え、淡々とその世界の日常は進んでいく。 それが30代の頃と70代になってに書かれた小説の違いだろうか。 主人公の他者と…

あらすじ 『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』は、二つの異なる世界が平行して展開される、村上春樹の独特な小説です。物語は「世界の終わり」と「ハードボイルド・ワンダーランド」という二つの章が交互に語られ、それぞれ異なる主人公と舞台で進行しますが、最終的にはこれらが密接に関連していることが明らかになります。 **「ハードボイルド・ワンダーランド」**の世界は、近未来の東京を舞台にしています。この世界の主人公は、計算士（「カルカレータ」とも呼ばれる）で、脳に特殊なプログラムをインプットされている「現実改変者」です。彼の仕事は、情報を極秘に処理するために、脳内で特殊な暗号処理を行うことです。…

村上春樹 が書かれた「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」の上巻、下巻を読んだ。 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド（上）（新潮文庫） 作者:村上春樹 新潮社 Amazon 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド（下）（新潮文庫） 作者:村上春樹 新潮社 Amazon

1、作品の概要 『海辺のカフカ』は村上春樹の書き下ろし長編小説。 2002年に新潮社より、上下巻で刊行された。 翻訳版が『ニューヨーク・タイムズ』紙で年間のベストブック10冊、世界幻想文学大賞に選出された。 蜷川幸雄の演出で、2度舞台化されている。 この作品が刊行されるタイミングでホームページが作られ、村上春樹自身が読者との交流の場を設けた。 現在はホームページは閉鎖されたが、メールのやり取りは『少年カフカ』に掲載されている。 運命の呪いに翻弄される15歳の田村カフカと、導かれるように四国へと旅する不思議な老人・ナカタさんの物語。 2、あらすじ 田村カフカは、15歳の誕生日に家出をすることを決…

1、作品の概要 『街とその不確かな壁』は村上春樹の新作長編小説。 2023年4月13日に新潮社から刊行された。 書き下ろし。 ページ数は655ページ。 電子書籍も同時に発売された。 装画をタダジュンが担当。 1980年に『文學界』に掲載された、単行本収録の中編小説『街と、その不確かな壁』を書き直した作品。 2、あらすじ 17歳のぼくは、16歳のきみに恋をしていた。 文通をして、電車を乗り継いでお互いの街でかけがえのない濃密な時間を過ごしていた2人。 ある時、きみが語った高い壁に囲まれたある「街」の話。 今目の前にいるきみは本当の自分ではなくて、影だと言う話を聞かされるぼく。 ある時、突然きみと…

カフカと世界の終わりとハードボイルドワンダーランドの自分の発見と思ったこと。 まずは発見から。「海辺のカフカ」・カフカくんが森へ深く深く入っていく、もう後戻りはできないかもしれない。 それと並行して星野くんもがんばりますわな。 星野くんが自我的なものメタファー、カフカくんが無意識なメタファーだとしたら （主要人物は場面場面でいろんなメタファーに変幻自在していくとして） なにかただ、目の前の現実を処理して必死になっているとき、自覚できないだけでその人の裏側では実はものすごい戦争が起きていて、 人知れず死の際のところで影は揺れているのかもしれない。・かなりうる覚えなんやが、物語書きの綺麗な図書館の…

皆さん、こんにちは。 今日は朝から雪ですね。ベランダから見える景色は、雪が風に舞い、空は白く、北国のようです。寒いこんな日は、熱燗飲んで、風呂入って、布団にもぐって本でも読んで早く寝るにかぎりますね。 【世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド】村上春樹作の二つの物語が進行する長編冒険物語 // 作品概要 あらすじ おすすめ あわせて読みたい 「羊をめぐる冒険」 和食器のお店～13-Tableware 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド（上下）合本版（新潮文庫） 作者:村上春樹 新潮社 Amazon オススメ度；★★★★ 再読度；★★★★ 作品概要 ジャンル；長編 著者；村上 春樹…

"はてブ"で定期的に盛り上がるネタがある。 「４Ｘ歳で独身は詰む」 とか 「４０を超えたらアニメ（映画・ドラマ・小説・音楽など）がつまらなくなった」 系の話題だ。 前者は人それぞれ、正解はないはずだ。孤独耐性が強いとか、独身でも質の良いコミュニティに属しているとか、何かと忙しくハッピーに生きているとか、パートナーがいなくても楽しく暮らしていける人はいる。 孤独耐性が低い人は自然と積極的にパートナーを探すだろうし、そういう人は「４Ｘ歳で独身はヤバい」と思うのだろう。それは単に「孤独耐性のない俺が４Ｘ歳独身だったらヤバかったことだろう」What if 自己投影を、そのまま他者に押し付けてるだけだ。…

今日も仕事だった。 アルバイトの一人の子が20時ぐらいに親族の訃報を受けた。 叔父でけっこうな仲だったらしい。 色々と思い出話が出て来て、話したいんだなと思い、聞くことに徹した。 ある程度経つと姉からの電話が来て、裏で話て来たらいい、話し込みそうだったら時間ギリギリまで話してきたらいいと言った。 俺はその時点でどういう言葉をかけるのが適切なのか、明日のシフトに関する上司への報告、今日の仕事を終わらせる段取りを考えていてけっこう大変だった。 なにより、家族関係の話題なので、いろいろとこころが揺らぐ。特に人が亡くなり、おそらく一番落ち込むのはアルバイトの子の母、つまりは叔父の姉であり、その人やみん…

今週から冷えてきた。 やっと冬らしくなってきた。電気ストーブをもらった。 以前から欲しかったのだが、どれが良いか色々探していたのだが、ちょうど良いのを只でいただいた。 この冬はエアコン使わないかもしれないな。 とても暖かい。先週、紀伊國屋に行って、30年ほど前に読んだ村上春樹の「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」を買ってきた。もう一度読み返したいと思っていた。 今、宮本百合子の「伸子」を読んでいる。 これを読み終わったら、読もうと思う。近頃、なにも考えてない。 考えてないというのは極端だが、ぼんやり生きている。 一時期に比べたらずっと暇になった。 仕事は週に3日。 何かと用事は入るが…

日本で『地球の歩き方』をめくっているうちに、ここ行きたい！と思っていたレストランがあった。本日のフードツアーはそこからスタート。 https://maps.app.goo.gl/XypfizScJBXwCLDC7 "マイリ・タカリ・バンサ・ガル"というところ。木の造りがシックで落ち着く。 メニューを見せてとお兄さん店員さんにお願いしたら、「メニューはないんだ。ベジかチキンかマトンか。それだけ」という返答だった。ダルバート一本のようである。ディドはあるかと尋ねると、あるという返答だった。 ディドタカリセット（野菜）400Rs.＝約450円。タカリカナにおける中央のライスの代わりに、ディドがどっし…

今日は休みだった。 やはり、休みの日はよく寝れる。というか、仕事の日がよく寝れていない。 久しぶりにジムで筋トレをした。いつも着ている細身の男の子と初めて見かけた人と合トレすることになって楽しかった。12月はまた昔のジムに戻ろうか迷っている。 戻っても一か月だけかなと思っている。 カラーテをまた見てみたいからというのが第一だ。 それだけだと自分が気持ち悪く感じるのでこころの言い訳として、3か月後（12月）には一度戻ってくると色んなスタッフに言ったというのもあるし、中学時代からの友達からも昔のジムにまた来ないか？とラインも来ている。 当たり前だが、11月中に決めないとな。仕事はどんどん忙しくなっ…

(1:23) Eは朝から外出。 今日も朝はダラダラして、11時過ぎに散歩へ。 散歩先のセリアでEに見つかった。 園芸ばさみの購入を命じられ、そのようにした。 昼食はカレーうどん。 プールに行って、ロビー的なところで昼寝して帰宅。 世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランドは予定通り聞き終わった。 次のオーディオブックは未定のまま。 ぼくが帰ると、すれ違いでEが外出。 晩ご飯は肉の入ったスープ。 人生を間違えたのでこれしか食べられない。 （まあ、昼はカレーうどんだったが） （好きな冷凍食品やインスタント食品等を自由に食べられないということ） サマータイムレンダ2巻をベトナム語版と並行して読み終…

(1:11) 朝はダラダラ過ごした。 11時ごろ単語帳の復習のための散歩へ。 昼食はスーパーの半額チャーハンと大きめのおにぎり。 プールに行って、ロビー的なところで昼寝して帰宅。 休日にプールで聞いているドイツ語版の世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランドはもう明日には終わりそうだ。 もう一回聞くか別のにするか考え中。 帰るとEと子供は散歩に出かけていた。 そのうち子供が先に帰ってきた。 今日はひどいことはされなかったそうだ。 Eも帰ってきたが、ヨガのためまた外出。 子供のリクエストで目玉焼きと味噌汁を作った。 今日はひっくり返さなかった。 晩ご飯はケンタッキー。 夜、サマータイムレンダ2…

⚫︎『羊をめぐる冒険』(1982年)を半分くらい(上下二冊に分かれている講談社文庫の上巻を)読んだ。 VECTIONのきくやさんがウズベキスタンに旅行に行ってきて、会議で、その旅行について、ウズベキスタンの歴史について、羊と山羊の違いについて、遊牧や戦争機械について話して、その時になんとなくこの小説が頭に浮かんだから読んでみた。前段階として、『マス・イメージ論』をまた読み返していて、そこにこの小説のかなり詳細なあらすじが書かれていて、ほとんど忘れちゃっているけど、そういえばこんな話だったなあと思った、ということもある。 何度も書いているが、ぼくが現代小説に興味のを持ったのは82年から83年くら…

10代のころを中心に村上春樹の作品は僕もけっこう読んでいるので、今がチャンス！ まとめておきます。 1冊目 『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』 高校生になって、「俺も高校生だし、そろそろ文学でも読んでみるか😋」となって買ってきた本の内の一冊なのですが、それがこの後の人生の趣味嗜好を大きく変えることになりました。とても面白く、また「面白い」と心から思えたことがうれしかった。だって冒険譚ですから。こういう系統の文学をずっと好み続けていくのです。*1 2冊目 『ねじまき鳥クロニクル』 1冊目の勢いそのままにこれを読んだわけですが、いま振り返ってみると僕にとっての村上春樹はここで頂上まで…

8時30分からスピーチ練習。きのうホールでやった即興スピーチの撮影動画を確認。その後テーマスピーチを通す。即興スピーチについては、だいたいどんなテーマがきてもある程度対応できるレベルになったと思うわけだが、それでももしかしたら抜けがあるんではないかと考えていたところ、「共同富裕」というワードがあたまをよぎったので、これってでも最近の言葉だからまだ教科書に載っているわけではないよねと学生らにたずねると、もう載っていますという返事。ほんの一年か二年前にキンペーの旦那が公に発表したヴィジョンがすでに教科書に掲載され、中国全土の大学で学部関係なしに受講を義務づけられている習近平思想の講義でとりあげられ…

中国行きのスロウ・ボート 作者:村上春樹 中央公論新社 Amazon やっと秋めいてきた。秋は好きだ。Tシャツがボタンダウンに取って代わられやがてセーターやパーカが加わる。ハーフパンツがチノパンやジーンズに主役を譲る。スポーツサンダルの代わりに十数年もののワラビーブーツが登場する。大好きないちょうの紅葉にはまだちょっと時間がかかるかも知れない。ここら辺には立派ないちょうの木が何本かありそれらが色づくのを毎年楽しみにしてる。その頃にはもうダッフルコートとマフラーが必要になってることだろう。 オフコースの古い名曲には夏の終わりと秋の始まりを歌ったものが数多くある。「秋の気配」「YES YES YE…