只今、日本近代文学館では『「円本」から読む日本近代文学』展開催中です。 今から百年前、大正時代が終わりを迎えようとする大正15(1926)年12月。 t 改造社主であった山本実彦の発案で、一冊一円、予約販売方式の文学全集『現代日本文学全集』全37巻・別冊1巻が刊行開始となりました。 単行本が一冊約二円以上した時代に、一冊一円の廉価版文学全集の刊行は革新的で、たいへん好評を博し、以後新潮社や春陽堂など他社も追随する「円本ブーム」が巻き起こります。 百年前の出版流通事情を大きく変えた「円本ブーム」。 本展では、書籍の大衆化をもたらした「円本」の販売計画や、文士たちがかりだされ全国各地で行われた広告…