ランキング参加中読書 著者 伊与原 新 www.shinchosha.co.jp この先に「月に一番近い場所」があるんです――。樹海を目指した男が、そこで見たものは? 「月は一年に三・八センチずつ、地球から離れていってるんですよ」。死に場所を探してタクシーに乗った男を、運転手は山奥へと誘う。「実はわたし、一三八億年前に生まれたんだ」。妻を亡くした男が営む食堂で毎夜定食を頼む女性客が、小学生の娘に語った言葉の真意。科学のきらめきが人の想いを結びつける短篇集。 ~~~~~以下、感想。~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 少し前に伊与原新さんが『藍を継ぐ海』で第172回直木賞を受賞された…