自民党PTの「アンケート結果詐称疑惑?」をもう一度ガッチリと検証しておく。

久しぶりにジェンダーフリー関連の話題について。「ジェンダーフリー」でググるとアレな結果になる状態をどうかと思い、エイヤーと「ジェンダーフリーとは」というまとめを作ってから約5ヶ月が経ちました。おかげさまで好評です。ありがとーございます。しばらく時間が経過したので、いくつか項目を増やそうと思っていまして、今日はその補足第一弾。



以前、「ジェンフリバッシングのために「約3500の実例」とか言っちゃうのは恥ずかしいからやめましょう。」というエントリーで、自民党の一部の人、要するに山谷えり子さんとか安倍晋三さんとかが「全国から3520件もの行き過ぎたジェンダーフリー性教育の実例が寄せられた」とかほざいていることの間違いを指摘しました。簡単に言うと、「3520件の全てが実例じゃなくて、単に回答数でしょ。人の教育を心配する前に、自分たちの国語能力を心配すれば? べ、別にあんたのために言ってるんじゃないからねっ!(ツンデレ)」という指摘です。で、そのときは次のように書きました。


どのような意見が何割で…という計算をしようかとも思ったけれど、このエントリーは別に数を値切ることが目的じゃあないのでやめました。むしろ、これら様々な意見が集まったにもかかわらず、自らの都合の良いところだけを利用とするその手続きを明らかにしたかったので、とりあえずこれにて終了。

ところが『正論』とかを読んでも未だに「3520件の実例」とかほざき続けているので、もう一歩踏み込んで検証しておく。値切るとかでなく(なんのためにだ)、一度事柄を明らかにしておくことが重要だと思うので。



今回踏み込む内容は主に二点。一点目は、アンケート自体のバイアスを再度検証すること。アンケート項目をみればそのバイアスは一目瞭然なんですが、具体的にどう問題なのか踏み込んでおく。二点目は「3520件」の内訳をしっかり数えておくこと。3520件の回答のうち、どういう意見が何件寄せられたのかをガッチリ見ておく。なお、本当はもう一点、先日紹介した「性教育:過剰な68件、見直し指導−−文科省調査」文部科学省の調査内容にも踏み込みたいのですが、長くなりすぎるのでこれは次の機会にします。

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