ダージリンファーストフラッシュ

ダージリンティーはウバとキーマンと並ぶ世界三大紅茶のひとつです。今の季節、ダージリンファーストフラッシュという言葉を聞きませんか?

ダージリンティーは、インド東北部(中国とネパールの国境近く)のヒマラヤ山脈のふもとにある、ダージリン地方で採れた紅茶のことで、その中でも春一番に摘んだものをファーストフラッシュと呼びます。日本でいう新茶のことですね!

ダージリン地方は霧が発生するような標高が高い場所であり、一日の気温の差が激しいという気候です。この地方では、茶葉は空気中の水分を吸収しやすく、養分を豊富に含んだ新芽が育つそうです。春になり雨の降る季節になると新芽が出はじめ、この直後に採取した茶葉がファーストフラッシュなのです。


その他、標高の高い場所で採れるお茶といえば、中国茶梨山茶(りさんちゃ)と阿里山茶(ありさんちゃ)が有名です。
以前、梨山茶を頂いたことがありますが、香りが素晴らしかったです。お茶を飲んだあとも喉にお花のような香りが残り、また、香りが鼻から抜けていく感じがしました。ほんの少ししか口に含まなくても十分に香りを楽しむ事ができるほどでした。


ダージリンに話を戻します。
ダージリンはファーストフラッシュのほか、セカンドフラッシュ(夏摘み)とオータムミル(秋摘み)があります。日本茶と同じように、秋に摘まれるお茶は渋味が増し、味がより強く感じられます。
驚くことに、ダージリン地方には茶園が100種類以上もあそうで、茶園ごとの味の違いも楽しむことできます。自分の好みの茶園を見つけるのもおもしろそうです!時間がかかりそうですが・・・



ダージリンファーストフラッシュの茶葉です。上の方に白くなっている茶葉があるのが分かりますか?
これはシルバーチップといい、これが入っている紅茶はより品質がよいものとされます。チップとは、茶葉の先端のまだ葉が開いてない部分のことです。新茶の裏側には産毛のようなものが密生しており(成長とともに脱落する)、これを自然に乾燥させたものがシルバーチップです。


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では早速淹れてみます!
茶葉3gを150mlの熱湯で2〜3分抽出しました。



お茶の色は薄めですが、香りはとてもしっかりしています。
ダージリンティー特有の甘くてフルーティーな香りがしてきました。これをマスカットフレーバーといい、この香りの良し悪しで茶葉の価値が決まるそうです。
本当に強い香り!さすがファーストフラッシュです。


夏摘みと秋摘みの違いも楽しみにしたいと思います。これからもまだまだ登場してくるダージリンファーストフラッシュ・・次は茶園をチェックして購入し、茶葉をじっくり観察してみたいと思います。