Réalisation ॐ

永遠の相のもとに 〜 Sub specie aeternitatis 〜

ソウル:KORAIL AREX

 春節なので日本に帰国。西安咸陽空港から大韓航空の国際便に乗って、ソウルの仁川空港で成田便に乗り換えるルートで移動しました。
 中国大陸横断の窓の外は、ひたすら茶色い大地・・・。
 
 西安−ソウル便は初めて乗ったのですが、機内食が若干これまで乗った便とは違ったので、ささやかながら楽しみました。パンの袋がパンパンwww
 
 仁川空港からソウル市内まで、AREX直通になったとのことで利用してみましたが、片道3800ウォンとリムジンバスの半額以下、安くて快適!!
 
 いつものように明洞をぶらついてソウル駅裏のシルロアムサウナに泊まったのですが、翌朝に空港に向かう切符を買ったら13300ウォンと値段が3.5倍に・・・これは詐欺か!と思いました。
 
 どうやら途中駅に停車しない直通列車と、通常運行の価格差らしいのですが、到着時間は10分程度しか変わらない・・・座席が通常列車は地下鉄と同じ横向き、直通列車は新幹線みたいと違いはあるのですが、コストパフォーマンスを考えて今後は往復とも通常列車にします・・・。(写真は直行列車の車内です)

第三国の効能

 ソウル乗換便はフライト時間によっては1泊しなければならないので不便・・・と感じる方が多いでしょうが、個人的にはあえて有効活用するようになりました。
 ぼくはハングルが全くできないのですが、ソウル市内は東京と全く同じ感覚で行動できます。明洞の繁華街は渋谷や新宿と変わらず、初めて行った時にはつまらない、何も刺激がない・・・という感想を抱いたのですが、ただ観光地として面白くなくても、移動や食事など生活面で難儀することなく、だけど文字や言葉は全く分からない・・・そんな空間が、自分にとって貴重な存在になりつつあります。
 常に頭の中では中国と日本の間でのルール調整、双方の抱えている事情を掛け合わせているような状態です。それが韓国という第三国に自分の立ち位置を「物理的に」置くことで、すっきり整理してまとめる時間が得られているのです。
 最近は日本をかなり客観的に見れるようになってきましたが、それがややもすると「中国への肩入れ」と受け取られ兼ねない面も出てきて、まあ要するに気も遣うわけですね・・・。そういった気遣いとは別に、頭の中を原理原則で仕分けて整理できる空間として、飛行機の中やソウル市内は非常に生産性の高いアウトプットの場になっています。
 
 極たまに案内板が読めない、アナウンスが何を言っているのか分からなくて不安を覚えることもありますが、そんな時は「東京に来た外国人」の気分です。
 こうして得られるインフォメーションやコミュニケーションについての根本的な気づきは、中国での生活とはまた違ったレベルからヒントを与えてくれるのです。