日本通信のサイトにあるb-mobile WiFiのFAQには、「b-mobile WiFiのMiniUSBポートは本体の充電にのみ使用する」と書かれています。
しかし電源ONの状態でb-mobile WiFiをPCに接続すると「ZTE WCDMA HSUSB DEVICE」という不明なデバイスが3つ検出されます。
通常ではドライバがないため使えないのですが、この不明なデバイス、以前b-mobile 3G USBモデム(ZTE MF626)を他社SIMで使うために利用したオーストラリアTelstra向けの接続ソフト、Telstra Turbo Connection Manager(以下TTCMと略)をインストールしてあるとドライバがインストールされ、USBモデムとして認識されます。
「ZTE Proprietary USB Modem」という名前で認識されます。
私の環境(ASUS UL20A SSD/XP)ではb-mobile 3G USBモデムを使っているためZTE Proprietary USB Modemが2つ認識されていますが、#2が付いた方がb-mobile WiFiになります。
b-mobile 3G USBモデム(ZTE MF626)を他社SIMで使う件についてはこちらのエントリを参照してください。
というわけで実際に使ってみます。
b-mobile WiFiをASUS UL20A SSD/XPに接続し、TTCMを起動したところ。
b-mobile WiFiを接続した状態でのTTCM。
ちゃんとドコモの電波をつかんでいますが、キャリア名表示が少しおかしくなっています。
TTCMのバージョン表示画面。
b-mobile WiFiがTTCM上でZTE MF30として認識されていることが分かります。
ところがb-mobile 3Gのパケット接続設定を作成し、ネット接続しようとすると…
パケット接続しようとしますが…
このような謎のエラー(文字化けして読めない)が出てつながりません。
TTCMではつながらない、ということでWindows標準ダイヤルアップを使って接続を試みると…
「モデムが壊れている」と言われてしまいつながりません。
というわけでUSBモデムとしては使えない、ということになります。
とは言えWiFiルーターとして動作するデバイスですから、USBモデムとして使える必要はないので大きな問題ではありませんが。
もしかすると海外版ZTE MF30はUSBモデムとして使えるものの、b-mobile版はその機能が殺されていて使えない、ということかも知れません。
このあたりは海外版ZTE MF30のマニュアルを入手して確認したいところです。
ここで一つ注意を。
b-mobile WiFiをTTCM上で使うとb-mobile WiFiの動作が不安定になることがあります。
端的に言えばTTCMを終了させるとb-mobile WiFiが電波をつかまなくなり(電波強度LEDが赤表示になる)、ネット接続ができなくなります。
こうなったらb-mobile WiFiを再起動する(一度電源をOFFにして再度ON)しかありません。
そしてもしかするとハードウエア的に問題が出る(=壊れる)かも知れませんから、もしやるのであれば(使えない、と書きましたが…)自己責任でお願いします。
ちなみに私のb-mobile WiFiは今のところ特に問題が出ることなく使えています。
最後に上でリンクしたb-mobile 3G USBモデム(ZTE MF626)を他社SIMで使う件のエントリの訂正を。
そこでは「bアクセスとTTCMは共存できない」と書いていますが、どちらも最新版であれば共存できます。
最新バージョンはbアクセスがVer.7.0.4、TTCMがVer.M03になります。
そしてbアクセスとTTCMをインストールしたらシステム設定ユーティリティー(msconfig)を起動し、「AutoDect」のスタートアップをOFFにします。
これをやっておかないとTTCMをインストール後b-mobile 3G USBモデムを接続すると自動的にTTCMが起動してしまい、bアクセスとTTCMを共存させる際の使い勝手が悪くなるので、これは必ずやっておきましょう。