【特許明細】ターボジェット芝刈り機

【書類名】 特許願
 【整理番号】
(【提出日】 平成 23 年 1 月 15 日)
【あて先】 特許庁長官 ○○○○殿
(【国際特許分類】)
【発明者】○○○○
【住所又は居所】京都市左京区
【氏名】○○○○
【特許出願人】
(【識別番号】)
【住所又は居所】京都市左京区
【氏名又は名称】○○○○     
(【代表者】)
(【国籍】)
【提出物件の目録】
   【物件名】 特許請求の範囲     1
   【物件名】 明細書 1
(【物件名】 図面 1)
【物件名】 要約書 1

【書類名】 特許請求の範囲
【請求項1】コンプレッサーによって送り込んだ気流に貯水タンクを経由することによって圧縮空気中の相対湿度を高めることにより高圧水蒸気を発生させる高圧蒸気発生装置を搭載した芝刈り機

【請求項2】請求項1によって発生された高圧蒸気発生装置に対し、ステンレスリール刃表面に設けられたノズルから噴出する力を動力源として利用する芝刈り機能をアタッチメント化することによって構成された構造を持つ芝刈り機。

【請求項3】請求項1によって発生させた高圧過熱水蒸気を噴出する風洞効果によって切削室と芝タンク室の圧力差によって風洞を発生させ、刈った芝を高い回収率で芝タンクに送ることを可能とした芝刈り機。
  

【書類名】 明細書
【発明の名称】ターボジェット芝刈り機 

【0001】
【技術分野】
本発明は、一般家庭用および業務用の芝生整備を図った芝刈り機に属する。     

【背景技術】
【0002】
従来の芝刈り機はエンジンやモーターによって回転刃に動力を与えている。しかしながらエンジンの駆動音が騒音の対象となるため、これによる騒音問題などを生じている。

【0003】
従来の芝刈り機は芝を刈ることのみを目的としている。しかしこれは芝生の整備にあたる全ての条件を満たしておらず、芝生を綺麗に保つ必要条件を満たしているに過ぎない。

【0004】
現在の方式では、芝刈り機用のエンジンは本体に組み込まれた形態であるため、エンジンの動力源を他のものに転用することが困難である。


【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明を考えるに当たって注目した従来の芝刈り機の問題点としては、モーターやエンジンによる騒音、芝を刈ることに特化してしまっていることによる数種類の整備段階がある芝の手入れに対する手間、また動力の転用が難しく本体と一体となって使わざるを得ない形態であることなどが挙げられる。

【0006】
本発明は、このような従来の構成が有していた問題点を解決しようとするものであり、芝の整備に必要であろう手段を同時にいくつか解決することを目的とするものである。

【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題解決手段として、本発明は上記目的を達成するために圧縮空気タービンから発生させた気流が貯水タンクを経由することによって湿った空気を加熱機構に向かって送り込み、加熱機構を通して高圧高温水蒸気を発生させ、それを回転式リール刃の蒸気噴出孔から排出する機構を備えた芝刈り機本体と、集草タンクから貯水タンクに再度水分を送り込むため、集草タンクの上部に蒸気リサイクル弁を設けたものである。また、高圧水蒸気を発生させるための構成として、独自の機能を備えた貯水タンクを設けた。気泡式揚水ポンプの原理を利用し、高速気流に適度な量の水蒸気を含ませることが可能である。
【0008】
万が一ノズル付近に詰まりが生じた場合の、予期しない高圧による機械の破損や貯水槽の水の逆流を防止するため、逆流防止弁とエアレギュレーターを適切な場所に配置した。
また、エンジンの初期動作の安定化と熱効率の上昇を図るため、ターボチャージャーによって高い圧縮率を実現させる。水冷された圧縮空気はこのあとコンプレッサーによってさらに高圧になり、ターボチャージャー出力側のタービンを経て貯水槽ルートへ送り出される。
【0009】
芝刈用リール刃用噴射口と、害虫駆除用ノズル噴射口の二つ設けた。これらを切り替えることによって、芝刈モードと害虫駆除モードの切り替えを行うことが出来る仕組みである。
【0010】
前記の課題解決手段に寄る作用は次の通りである。高温高圧水蒸気を噴出することにより高圧潅水、根の張り改善、害虫駆除を行えるという効果を発揮し、作業者の芝整備に当たる際の労力の軽減することができ、また、余剰水分が蒸気リサイクル弁を通り貯水タンクへ再び送り込まれるため、余剰水分の再利用による水資源の利用効率上昇という効果を発揮する。また、リール刃周辺が高圧になり、空気の吸引部が芝タンク内部から空気を吸い取るため、リール刃→芝タンク方向の気流が生まれる。これによって高い集草率が実現する仕組みである。
【0011】
高圧蒸気発生システムと草刈駆動システムとを脱着可能にすることによって高圧蒸気の利用に多様性がもたらされる。駆動システムを脱着可能にし、アタッチメント化を図り、蒸気発生システムの汎用性を高めることが可能となる。


【発明の効果】
【0012】
上述したように本発明の芝刈り機は、芝を刈ると同時に高圧水蒸気によって高圧潅水と芝の根の張り改善が行えること、高温高圧水蒸気の噴出による害虫駆除を可能とすること、刈った芝草が風洞を介して回収されることによって蒸気の持つ特性を生かし、使用者の芝の手入れに対する負担を軽減させ、機能性の高い芝刈り機を提供できる。

【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
ターボチャージャー
③貯水タンク
④N75バルブ
⑤アクチュエーター
⑥ウェイストゲート
⑦コンプレッサー
⑧冷却装置
⑨回転リール刃
⑩害虫駆除ノズル
⑪集草タンク
⑫ゴミフィルター
⑬揚水式ポンプ




【書類名】図面
【図1】



【書類名】  要約書

【要約】
【課題】
今回注目をあてた従来の芝刈り機の問題点としては、モーターやエンジンによる騒音が問題視されていること、芝を刈ることに特化してしまっていることによる数種類の整備段階がある芝の手入れに手間がかかってしまうこと、また動力の転用が難しく動力が本体と一体となって使わざるを得ない形態であることなどが挙げられる。

【解決手段】
タービンを通して送られた圧縮空気が貯水タンクを経由し、それがリール刃用噴射口から吹き出されるのを動力源とした。高圧水蒸気を噴出することにより高圧潅水、根の張り改善、害虫駆除を行えるという効果を発揮し、作業者の芝整備に当たる際の労力の軽減することが可能。蒸気発生システムと駆動システムとを脱着可能にすることよりアタッチメント化を実現し、動力の転用が実現可能となる。