星エリナのほろよいハイボール(連載11)

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星エリナのほろよいハイボール(連載11)
年上がお好き


 夏休みに入ってから、平日のお昼もアルバイトをするようになった。この時間帯に働いているのは小学生や中学生の子どもがいる主婦たち。韓国大好きな人やら手術したことが楽しくて傷跡を自慢してくる人やらに囲まれて私は働いている。でもそれがすごく楽しい。主婦同士で子どもたちが林間学校に行っている話などを聞ける。地元で働いているので、子どもたちと私は同じ中学校なのだ。あーまだキャンプファイヤーやってるんだーとか、あの教室お化け出るんだよなーとか、いろいろなことを思い出す。
 お酒を飲む相手が最近は教授になった。父親に送るメールはいつも「教授と飲んでいます」である。でもそれもすごく楽しい。同い年の女の子たちと飲んで話していてもつまらないとまで感じてきた。何の生産性もない話もたまにはいいけど、すごく疲れる。いろいろな物事が進んでいくのをこの目で見ていたい。そんな欲求が最近すごくふくらんだように思う。

 さらには、この間ディズニーシーに行った。夏の夕方5時から入ることの出来る夏5パスポートとやらで。別にロマンチックでもなんでもないんだが、女の先輩と行った。二人きりで。ものすごく楽しかった。
 入園してすぐに私たちはトイストーリーマニアというアトラクションに並んだ。110分待ち。この待ち時間が長い長い。もちろん女同士、おしゃべりに花を咲かせていた。遠目からみたら普通の友人同士だが、私たちの話の内容はおかしかった。
「星ちゃんのリュックの中には小型爆弾入ってるからねー」
「そうなんですよー護身用に手榴弾とかもありますよ☆」
 身長180センチ以上の黒いスーツを着た男の人たちだとかチャイニーズマフィアだとかの話をしてゆっくりと進む列についていく。その後もまたひどい話題ばかりで、友人の○○が別れたとか、○○はアイドルだけど中身はクズ人間だとか。男の人にこういうことされるとときめくよねっていう話は一見普通の女の子の会話かと思うかもしれないが、中身はまたひどかった。前後にはお子様がいるのにも関わらず下ネタで盛り上がってしまった私たちはどうなんだろう。女の子という枠から逸脱していないだろうか。
 こういう女もいるのだぞ、少年。気をつけなさい。
 そんなこんなでたどり着いたアトラクションはすごく楽しくて満足している。

 最近知り合いのおばさんがキャリアカウンセラーだということを聞いて少しだけ話をしてみたことがある。とても聞き上手な方で、ずっと笑顔ですぐ親しんだ。いろいろな話をしていると、年上が好きなのね、とすぐにばれた。そうなんですかねーとごまかしたらいいことよって言ってくれた。
「年上のほうがきっと楽ちんなのねー。会話が進んでいくことが楽しいのよ。同い年の子と喋ってても何も進まないから」
 そうかーそうなのか。といろいろな話を聞いた。内容はほっとんどが頷けるものだった。なぜそんなに私のことがわかるのだっ! 恐ろしいな、キャリアカウンセラー!
 そんな私だから、恋愛も年上がお好き。二年程前には12才年上の社会人と付き合ったこともある。が、私の恋はジェットコースター。ラブラブデイズはあっけなく終わる。そんな話もいつかしましょうかね。


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