杉浦非水の関東大震災前までの装丁


杉浦非水:装丁、『かたおもひ』(大正3年



杉浦非水:装丁、『次の一戦』(大正3年



杉浦非水:装丁、『古今孝子録』(大正3年



杉浦非水:装丁、『最新大日本地図』(大正3年



杉浦非水:装丁、『小ゆき』(大正4年



杉浦非水:装丁、『うき世』(大正4年



杉浦非水:装丁、『欺かざるの記』(大正4年



杉浦非水:装丁、『日蓮』(大正4年



杉浦非水:装丁、『日蓮』(大正4年



杉浦非水:装丁、『通俗ブリュターク英雄伝』(大正5年)

非水は1923年1月7日から同年12月2日までヨーロッパに遊学した。パリを中心として約40日間ずつの4冊の旅日記が残されており、46歳にして初めて迎えた外遊体験をつぶさに知ることが出来る。


非水の創作活動で、アール・ヌーボーからアール・デコへの転換期としてしばしば取り上げられるのが、このヨーロッパ滞在だが、この旅行で持ち帰ったといわれる300種ともいわれるポスターの全貌はすでに知ることは難しくなっており、この旅行と創作活動を関連づけるのは難しい。2009年、宇都宮美術館で開催された「杉浦非水と眼と手」展において展示されていた、非水が持ち帰ったポスターからは、その後の作品に影響を与えたであろうと思われるアール・デコ様式のポスターを見つけ出すことは、出来なかった。



2009年「杉浦非水の眼と手」展、於:宇都宮美術館


ヨーロッパ到着後の半年間は、パリを離れずに語学学習や美術館、展覧会巡りに費やしている。その後、ノルマンディ地方パニョール滞在後、ヨーロッパ各地を周遊する予定だったが、1923年9月1日の関東大震災発生により、旅程は途中で切り上げられ、帰国を余儀なくされた。

安さだけではない美しさも備えた円本全集

の3つのテーマ。毎回たくさんの本と映像を使って、マニアックで楽しい講演にしたいと思っております。

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77講座ある講座案内の最初の見開きページに私の講座が紹介されているのには、ちょっと驚きでした。学園の演出したサプライズか。どんなにいい場所に掲載されても、受講者が最低10人集まらなければ講座は開催されないきびしい世界だ。(*すでに10人は超えており、開講されることが決まりました。ホッ!よかった〜。)

実践女子学園生涯学習センター、2010後期講座案内部分拡大