北陸大学フレッシュマンセミナー

一条真也です。

春休みをはさんで、久しぶりに北陸大学にやって来ました。
こちらも見事な桜が咲き誇っています。
北陸大学のキャンパスは、「太陽が丘」という場所にあります。
自然が豊かで、本当に美しいところです。


                北陸大学にも桜が咲き誇っていました


そして、講演のスタートです。
新1年生のうちで、わたしの教え子に「フレッシュマンセミナー」として講演しました。
演題は、「リベラルアーツとしての読書〜あらゆる本が面白く読める方法」です。
拙著『あらゆる本が面白く読める方法』(三五館)の内容をもとに話しました。
約280名が参加しており、そのうち130名近くが中国からの留学生でした。
まだ日本語に慣れていない留学生も多いはずです。
それで、なるべく黒板に漢字をたくさん書くようにしました。
書いて、喋って、喋って、書く。
ふと気づくと、わたしのスーツは白墨の粉で真っ白になっていました。



                   黒板に漢字を書きまくる

                 だんだん気合が入ってきます

            若い人たちに何かを伝えられることは幸せです

             280名が、みんな真剣に聞いてくれました


90分間、書き通し、喋り通しでした。
本こそは、時間も空間の制約から自由になれる真の「リベラル・メディア」であり、さらには「こころの食べ物」だと訴えました。
新入生たちが少しでも読書に興味を持ってくれると嬉しいのですが。
講演の最後には、少しだけ孔子ドラッカーの話をしました。
わたしは、『論語』とドラッカーの一連の著作によって人生の難所を切り抜けてきました。
その経験を話し、孔子ドラッカーも時代を超えて、ともに「社会の中で、人間がいかに幸せに生きるか」を追求した人であると述べました。
そして、孔子は古代のドラッカーであり、ドラッカーは古代の孔子であるとして、来月からの「孔子研究」の講義のイントロダクションにつなげました。
みんな、90分間、まったく私語もせず、真剣に聞いてくれました。
特に、中国の留学生たちに孔子の話ができることは大きな喜びであり、孔子への最大の恩返しだと思っています。
今日は、北陸大学の北元理事長をはじめ、教授の方々もたくさん講演を聴いて下さいました。みなさん、本当にありがとうございました。
これからも、北陸大学の客員教授として恥じないように精進する所存です。


2010年4月14日 一条真也