『満月交感』出版記念会

一条真也です。

東京自由大学での講義後は、お待ちかねのイベントです。
そうです、新刊『満月交感 ムーンサルトレター』の出版記念会が行われました。


                     講演と本のポスター


東京自由大学の女性スタッフのみなさん手作りの料理がズラリと並び、大変豪華な食卓となりました。誰かが、「こんな御馳走、初めて! 最初で最後の晩餐だね!」と言われ、大きな笑い声に会場が包まれました。
そこに、ワインやジュース、お茶などの飲み物も並べられ、さながら「隣人祭り」のような雰囲気でした。そう、今夜は「出版祝い隣人祭り」なのです!


                      まるで隣人祭り

                       仙道社長の挨拶


まず、版元である水曜社の仙道弘生社長が挨拶と乾杯の音頭を取って下さいました。
満月交感 ムーンサルトレター』の出足はなかなか好調で、発売初日にジュンク堂の新宿店では7セット(計14冊)も売れたそうです。いやあ、うれしいなあ!


                    楽しく歓談しました


みなさんの感想をお聞きすると、とにかく本のカバー・デザインが好評でした。
満月に向って吠える2匹の狼が描かれています。
わたしは上巻の「まえがき」の最後に、次のような短歌を詠みました。
「満月に吠える二匹の狼が世直しめざす人に化けたり」
でも、最近、鎌田先生もわたしも年男であることに気づきました。
2人とも、これほど満月を求めるのは、どうやら干支と関係がありそうです。
つまり、二人ともウサギ年生まれなのです。
ということは、狼の皮をかぶった2羽のウサギなのかもしれませんね(笑)。



おいしい御馳走をいただきながら、1人が数分ずつ講義や本の感想を述べて下さいました。どれもこれも、非常に勉強になるお話ばかりでした。
鎌田先生は、部屋を真っ暗にしてギターを弾きながら歌を歌われました。
それは、「永訣の朝」という神道ソングでした。
宮沢賢治が妹トシを亡くした朝を歌った切ないバラードです。
「このときばかりは泣いたよ・・・」というフレーズが心に染みました。
きっと、前日、お葬儀に参列された元・東京自由大学スタッフの故・吉田美穂子さんを追悼する歌だったのでしょう。



最後は、わたしが挨拶させていただきました。
みなさんに心からの御礼を申し上げた後、「本書は2人の変わり者の文通かもしれませんが、これほどディープで世直しへの想いにあふれた文通は前代未聞ではないかと思います。日本人の往復書簡集の歴史に残る奇書として、自信を持って上梓いたしました」と言いました。みなさんから盛大な拍手を頂戴し、まことに嬉しかったです。


                    二次会はカラオケ大会


それから、二次会で神田のカラオケボックスに行きました。
鎌田先生は、布施明の「シクラメンのかほり」、The Boomの「島唄」、舘ひろしの「朝まで踊ろう」、加藤登紀子の「琵琶湖周遊歌」、橋幸夫吉永小百合のデュエット「いつでも夢を」の5曲を熱唱されました。わたしも、マークHAMAの「夜がくる」、平田隆夫とセルスターズの「悪魔がにくい」、沢田研二の「おまえがパラダイス」、森進一の「港町ブルース」、堺正章の「街の灯り」などを歌いました。
東京自由大学のみなさんも大いに歌われましたが、「千の風になって」をはじめ、亡くなられた吉田さんを悼む歌が多かったです。
歌いながら泣かれている方もいらっしゃいました。
この歌声は、きっと吉田さんの魂に届いていることと思います。
今夜は、みなさんの心のこもった歌をたくさん聴けて、とても温かい気持ちになることができました。吉田美穂子さんの御冥福を心よりお祈りいたします。合掌。


                  カラオケボックスにて記念撮影


2011年1月23日 一条真也