最近読んだ本から

うわーん日本翻訳大賞に投票しそこねちゃった。twitter文学賞は忘れずにやらなきゃ…。



久々にアイルランド絡みでまとめ読み:

ノーラ・ウェブスター (新潮クレスト・ブックス)

ノーラ・ウェブスター (新潮クレスト・ブックス)

ブラックウォーター灯台船

ブラックウォーター灯台船

「ノーラ・ウェブスター」「ブラックウォーター灯台船」:コルム・トビーンの描く女性はいつもちょっととっつきにくい。それはアイルランドが女性にはちょっと生きづらい国だということなのかもしれない。女性の生き方からこの国の現代史が浮かび上がってくる。



ふたつの人生 (ウィリアム・トレヴァー・コレクション)

ふたつの人生 (ウィリアム・トレヴァー・コレクション)

「ふたつの人生」:ウィリアム・トレヴァー、亡くなってたんですね。ノーベル賞受賞で2017年の早川書房並みに注文殺到!を国書は夢見ていたはずなのに(?)。とはいえ読んでてジワジワ息苦しくなるトレヴァー節は賞とは関係なく健在。シリーズのカバーにハンマースホイの絵画を選んだ編集者はすっごく分かってるなあ。



新版 アイリーン・グレイ ――建築家・デザイナー

新版 アイリーン・グレイ ――建築家・デザイナー

「アイリーン・グレイ(新版)」:以前「The Interview」を読んだ時には参考文献が少なくて苦労したのが嘘のように、昨年は関連映画2本が公開されて情報も一気に入ってくるようになったのは嬉しい限り。この本も元々は25年くらい前に一度出版されていたものの新版。(ちゃんとチャトウィンの名前も出てました!)映画はどちらも未見ですが、そのうちちゃんと観たいと思ってます。



ケルト 再生の思想」:鶴岡真弓先生には「ケルト/装飾的思考」からずーっと(勝手に)お世話になっている、という感じなんですが、しかしこの人がケルトという泉から汲み上げてくる知識はホントに尽きないなあ…今回も「ケルトの暦」を元にシェイクスピアを新たな視点で読み解くなど、読んでいてうっとりする論述の数々。いつまでもついていきたい。