合コンの社会学
合コン行きたい。
- 作者: 北村文,阿部真大
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2007/12/13
- メディア: 新書
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恋愛における「三低(低姿勢、低依存、低リスク)」志向という低リスク路線で行くか、「運命の物語」でどかんとハイリスクながらもドラマチックに行くか。その選択は、給料が安くても「やりたいことをやる」か、やりたいことでなくても、「公務員」志向でいくかという選択に類似性を持つ。
団塊ジュニア世代とは、空前の就職氷河期のなかで「はしご」を外され続けてきた世代である。彼らに共通するのは、旧来の価値観に対する不信感である。社会の流動性が高まると、人は少しでも流動的でないものを求める。その中で、確固たるものを自分の中に求めたのが「やりたいこと」志向であり、社会の中に求めたのが「公務員」志向であった。確固とした「やりたいこと」、または確固とした職場のいずれかを手に入れることで、彼らは流動的な社会の中で何とか正気を保とうとしてきたのである。
補論 合コン世代の仕事と恋愛―自由と安定の狭間で より
正気を保てた自信はありません先生。
「やりたいこと」志向にふりきれ、刹那的に生きる「自己実現系ワーカホリック」も問題だ。「公務員」志向にがんじがらめになりながら、石橋を叩きながら生きるのもつまらない。「運命の物語」だけを求めて年を重ねる重田加代子のような人生も疲れる。好きでもない「三低の男」と結婚生活を続けるのも味気ない。ならば、そのあいだをかいくぐりながら、ほどほど自由に、ほどほどに安定を求めながら生きてみよう。
補論 合コン世代の仕事と恋愛―自由と安定の狭間で より
「自由」と「安定」の狭間で、ふらふらと、もにょもにょと、そんな風にロスジェネは生きていく。
様々な大前提に裏切られつつ、特定の大前提に依存せず、自由に、打算的に。
テーマを決められ、計算されたセッティングの○○系合コンに、運命の出会いを期待してみたり、パートナーを求めつつ、むしろ合コンそっちのけで同性との反省会を楽しんだり、仮面をかぶったり、役割分担したり、合コンそれ自体が自己目的化したり、やがてそれに飽きたり。
まあ、楽しければいいんじゃない?
3年で辞めた若者はどこへ行ったのか
どこに行ったのか?
3年で辞めた若者はどこへ行ったのか―アウトサイダーの時代 (ちくま新書)
- 作者: 城繁幸
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2008/03/01
- メディア: 新書
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現在は過渡期というか、むしろ昭和的価値観の揺り戻しが来ている時期で、この本のいうところの平成的価値観でアウトサイダーと呼ぶ人たちが20年後どうなっているかは分からない。
しかし、昭和的価値観から平成的価値観へ揺れ動いた人たちに共通するのは、「閉塞感」なのではないだろうか。その閉塞感の打破のための方法が、平成的価値観なのだろうか。
20年後はどうなっているのか、わからない。
などと、社会の流れ、時代の流れにぽわーんと流されていく私の態度自体が、昭和的価値観なのだろうか。反省。
現在、ロストジェネレーションは続々と三〇代に突入し、若者のカテゴリーから外れ始めている。フリーター(統計上一五〜三四歳のアルバイト労働者)の数が徐々に減りつつあるのは、別に再チャレンジ政策のせいではなく、企業が多様化したしたわけではなく、単に三五歳を超えて統計上”ロスト”したためだ。あの時代の経験、芽生え始めた新たな価値観を、このまま押し流してしまうわけにはいかない。それが、今年”若者”を卒業する僕自身の、同世代としての最大の義務だと考えている。
あとがき より
「若者だから〜」「若いうちは〜」という思考停止した表現では説明できない現象が起こる時代は、これからかもしれない。
「社会を変える」を仕事にする
- 作者: 駒崎弘樹
- 出版社/メーカー: 英治出版
- 発売日: 2007/11/06
- メディア: 単行本
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本書は筆者の自叙伝ではあるが、いわゆる成功方程式ではない。筆者が様々な「イタイ」目に遭いながらも、愚直に進んでいく姿のみが描かれている。当然、彼と同じようにしたからといって、同じ結果が出るとは限らない。あるいは、もっといい方法が存在しうるのかもしれない。
本書の一番の効用は、人の心に訴えかける力だ。
例えば、この人
http://d.hatena.ne.jp/hachiro86/20080316
そもそも自分はなんで役所で働いているんだろう。就職したときは、今よりもっとひたむきな気持ちをもっていたはずだった。人の役に立とうと本気で思っていた。もちろん、今もそう思っていないわけじゃない。しかし、いつのまにか「仕事」の枠でしかそれを考えられなくなっていた。役所だからしょうがない、というのを、役人である自分自身が言い訳にしている。そして、国が言うから、都が言うからと、できないことは人のせいにして、お仕着せのマニュアルと予算とルーチンワークで仕事をこなし、人様の役に立っている気でいる。
まずい、と思った。すでに自分は腐りかけているんじゃないかと、この本を読んでぞっとした。
筆者の三枚目で愚直な姿が、「社会をよくしたい」と思っている、あるいは思っていた人たちの心に働きかける。心に火をつける。
それが大事なんだと思う。
え? じゃあ、具体的にどうすればいいかって?
世の中に不満があるなら自分を変えろ。それが嫌なら、耳と目を閉じ、口をつぐんで孤独に暮らせ。
そうだ、葉っぱを売ろう!
第5回まちおんボランティア募集
まちから始まる音楽フェスタ(まちおん)ボランティア募集!
佐賀市のまちおこしと、ミュージシャンの育成を目的に始まった「♪日本一のローカル音楽イベント♪まちおん」は、皆様のご支援を受けて今年で5回目を迎えることとなりました。
佐賀のまち活性化に「まちおこし」「ひとおこし」「文化おこし」との観点から取り組むこのイベントは、昨年は佐賀駅から佐嘉神社まで9会場で70組を超えるグループが出演し、1万人以上の集客をもたらしました。
過去4回の好評を受け、今年は5月11日に第5回を開催します!!
まちおんのもうひとつの特徴は、運営のすべてを佐賀んまちを愛するミュージシャンと、有志によるボランティアスタッフで行っていることです。毎年50人以上のボランティアがまちおんを支えています。
5月11日当日のまちおんボランティアをやってみませんか?
活動内容は設営・撤去の手伝い、会場整理、チラシ配付etc・・・そしてみんなと一緒に盛り上がる!ことです。関心のある方は、ぜひご連絡ください。
まちから始まる音楽フェスタ実行委員会 ボランティア担当 柴田
携帯(PM5時以降):080-3182-9658 メール:machion08@yahoo.co.jp
まちおんについて、詳しくは http://machi-on.com/