RAUL MIDON @ 恵比寿ザ・ガーデンホール

ガーデンホール7年ぶりだわ。7年って凄いな。久しぶりすぎて内部がどのぐらいの大きさか忘れてたけど、ま、BLITZと同じぐらい? オレが入場したときは前座のKATという人がパフォーマンス中だった。女性ソロシンガー。アコースティックなカンジ。15分ぐらいで終了。場をわきまえたカンジでいいじゃないですか。30分とかはやっぱ長すぎるもんねえ。


で、19時半ぐらいにいよいよRaulが登場。スタッフに手を引かれてギターを抱えた大男がステージ中央へ。MCもなく、いきなり曲へ。Raulがギターを爪弾いた瞬間から、空気が変わった。あのカッティングの切れ味。「シュバッ」っていう音。カッティングといいパーカッシブな奏法といい、あんなに手が大きいから出来るのかな。1曲目は新作の1曲目「Pick Somebody Up」だった。この曲に限らず、これ以降、すべての曲をRaulひとりで演奏した。テレビで新作のプロモ来日時のインタビューを見たんだけどさ。新作の製作にあたっては「ライヴで演っていることを再現したようなレコードは作りたくない」ということを意識したそうだ。このソロパフォーマンスを観て、そのRaulの言葉が逆説的に証明された気がする。レコードと全然違うんだもん。いろいろなアイデアを取り込んでポップスの自由度で作品を作り上げた新作。でも、ここで聴かせてくれたのは、完全にRaulがひとりで作り上げる音。歌・ギター・マウストランペット。新作からの曲を沢山演奏したけど、そのどれもが素晴らしかったなあ。レコードと同じアレンジの曲なんて(当然ながら)1曲もない。でも、どの曲も即興の部分で楽しませてくれたなあ。
2曲目にはいきなり自分が新作で一番好きな「All Because Of You」を演ってくれて嬉しかったし。っていうか、聴きたい曲全部聴けたと言って過言でない。アルバム2枚しか出してないアーティストで90分超のセットだからね。演らない曲のほうが少ないよね。ハイライトだったのは「Sunshine」と「Song For Sandra」と「State Of Mind」か。「Song For Sandra」はじーんときた。いい曲だなあ。「State Of Mind」はもう凄すぎて凄すぎて。Raulの演奏技術を総動員したパフォーマンスにもう唖然ですわ。マウストランペット凄すぎ。


あと、MCはかなり饒舌にしゃべってました。いい雰囲気だった。また来てくれるよね。また観たいっす。

KILLING TIME @ 初台WALL

A.F.が来日して、さらにはNYHCフェスと呼べるようなフェスまで開催された2007年。締め括りはKILLING TIMEの来日だ。ホント、今年はNYHCの当たり年だった。職場の先輩からKILLING TIME来日と聞かされたときのオレのリアクションは「ウソっ?!」だった。いや、KILLING TIMEが来日するってことに対して驚く前にKILLING TIMEが現存してるってことに対して驚かなきゃならなかったのだ。マジでビックリした。まあ、調べてみて後からわかったところによるとパーマネントなバンドとして存在しているわけではなく、ライヴの予定が入るたびごとに再結成(?)して活動するのだとか。


いきなりぶっちゃけちゃうと、個人的にKILLING TIMEに対する思い入れはない。音源は『BRIGHT SIDE』しか持ってない。中期NYHCを代表する名盤として評価されている本作だが、正直オレは全然ハマらなかった。だってBREAKDOWNのほうがカッコイイもんなあ。しかし、職場の先輩がもう1枚のアルバム(『METHOD』っていう作品)も買ったので聴かせてもらったのだが案外気に入った。『BRIGHT SIDE』よりこっちのほうがカッコ良くない?


東京公演はこの日以外に週末のサイクロンもあったのだが、平日のWALLのほうが空いてそうだからこっちにした。仕事終わってさらに一旦帰宅してから行ったので前座はAGGRESSIVE DOGSしか観てない。ビール飲みながら、後ろでまったり観戦した。


んで、KILLING TIME。上記のとおり思い入れゼロなんで、現在何人組のバンドなのかも知らず。ヴォーカル入れて5人組でした。うーん、見事に1人も顔知らないわ。すいませんね。w でも、多分、ヴォーカル以外は80年代のメンバーとほとんど変わってないんじゃないかな。だって、MCでステージ上の5人中3人は元BREAKDOWNって言ってたからね。
で、1曲目がスタートするや、フロアの盛り上がりは申し分なし。人気あるんだねえ。上述のとおり、オレは全然曲知らないんだけど、グイグイ引き込まれたね。カッコ良かった。CDで聴いたときには全然そんなこと感じなかったのに、ライヴで聴くとどの曲もすごくキャッチーなのな。不思議。あくまでも適度なメタル導入のバンドだからこその芸当なんでしょうな。
さて、終始盛り上がっていたセットのなかでも特に盛り上がってたのが『BRIGHT SIDE』の9曲目「Backtrack」。これがこのバンドの代表曲なの? いや確かにカッコ良かったんだけど。あとは、まあ、カヴァーが盛り上がったね。申し訳ないがオレは全然オリジナル曲知らないのでカヴァーのときはここぞとばかりに盛り上がった。N.A.の「Tied Down」。キッズに混じってマイク奪いに行った。w BREAKDOWNの「Sick People」。まあ、ほぼセルフカヴァーですよね。w 7年前に本物が来日したけど本物より数倍カッコ良かったぜ。これもマイク争奪戦に参加。w 楽しかった。


後日談としては、先輩から聞いた話だけど、メンバーがかなり日本滞在を満喫したようで来年あたりまた来日したいと言ってるそうな。動機不順な音楽活動だな、おい。ww

DISCHARMING MAN @ 渋谷O-NEST

これももう1ヶ月以上経っちゃったけどね。ほとんど忘れちゃったけどね。まあ、思い出せる限りのことは書こうかな、と。
9月のJason Falknerのとき以来のNEST。全然久しぶりではない。サロンのとこでまたしても浅野忠信発見。去年のDOOMRIDERS来日のときもここで目撃したのよね。あと、ここは入場料払った後、下のフロアに降りるとこが吹きっさらしなのが気に食わない。という、どうでもいい話。

MOUSE ON THE KEYS

初見。元NINE DAYS WONDERらしい。演奏が始まったときは「生演奏が主導権を握った4hero」かなあ、ぐらいの印象だったんだけど。時が経つにつれて演奏のJAZZ度がどんどん高くなってきて最終的には「結局JAZZだったんじゃないか」と思えた。4曲ぐらいで終わっちゃったけど、もっと観たかったよ。すごく良かった。
途中から演奏に加わりどんどんJAZZ度を高めた張本人のサックス奏者。ネモジュン氏だったのかな? 本気で気づかなかった。。

DOPPO

6月の八王子以来。あのときは大していい印象なかったんだけど。不思議だなあ。今回はものすごく良かった。ベースの人だけ前回と違うかしら? 女性ドラマーの方が大健闘で素晴らしかったです。

NAHT

NAHTのほうが先なんだあ。てっきり、後かと。客がどのぐらい盛り上がってたかはわからないけど、すっごいカッコ良かった。SeikiさんのMCがかなり少なめだったのが印象に残ってる。まあ、元々はあんなカンジだったと思うけど。

DISCHARMING MAN

こないだのNAHTレコ発での感動的なステージに続き、今回のライヴは新しい音源を聴き込んでの観戦だったため期待度がMAXってなカンジ。セットチェンジ中、蛯名さんがギターのセッティングをしてる。おお、今回はギター弾くのか。元々今回のライヴについては蛯名さんのブログで新曲ばかりを演奏するとアナウンスされていたわけだが、注目の1曲目は「身勝手なオレにはお似合いさ」だった。これは自分はライヴで聴くのは初。6月も9月もこの曲は演らなかったんでね。前にもココで書いたんだけど音源のほうは気に入らなかったのよね。その理由も書いたけど、つまりバンド編成に衝撃を受けて音源聴いてみたらソロ編成のものだったんで乖離が大きかったっていう。その音源が遂にバンド編成で演奏されるのだから、これは注目なわけだ。この曲で蛯名さん自身のギターが披露されたわけ。いや、いいカンジだったよ。ベースがひたすら気持ち良かった。次に「怯えた剣」。これはUNITでも演ってたから2回目だな。最高でした。あと、まあ、「THE END」は初めて聴いて以来、シビレっぱなしだな。次が「また遭う日まで」だったんだけど。もしかしたら、この曲は6月にも聴いたかもしれない。憶えてないけど。楽曲としてはこれが一番好きかも。最後が「だいなしにしちゃった」。間違いなくハイライトでしたね。音源とまるっきり違う。これがホントの姿か。そこには一切のエゴがなく、すべての楽器が鳴るべくして鳴っている。本当に昇華された音楽というカンジ。泣きそうでした。
終演後、ギタリスト氏の足元にあったセットリストの紙をちょうだいしてきたんだけど。「また遭う日まで」が「サバス」って表記されてる。「サバス」って呼ばれてんだ。なんで? リフがSABBATHっぽい? いや、全然、っぽくないよ。w
せっかく紙もらってきたから久しぶりに(何年ぶり?)セット書いておくか。

  1. 身勝手なオレにはお似合いさ
  2. 怯えた剣
  3. いた
  4. THE END
  5. また遭う日まで
  6. だいなしにしちゃった

DISCHARMING MAN @ HEAVENS ROCK熊谷VJ-1

前にKIWIROLL観に来たときはVOGUEっていう名前だったよな、このハコ。名前変わったんだな。

DOPPO

今日はトップバッター。なんか知らんけど、前の日のほうが良く感じたな。なんでだろ。でも、良かったけどね。

GUITAR PLUS ME

初見。ソロで弾き語りのスタイル。すごく綺麗な演奏だった。けど、自分はピンとこなかった。

突然ダンボー

初見。凄いなあ、いろんな意味で。音楽的に趣味かって訊かれたら趣味じゃないけど、でも楽しめたよ。コーラスのお姉ちゃん達が超可愛かった。(それがおにんこ!らしい)

DISCHARMING MAN

まあ、前日とほぼ同じだよね。1曲目が「身勝手なオレにはお似合いさ」だったのも含め。ハコの名前がHEAVENS ROCKでステージの後ろにハコのロゴであるH.R.の文字が書かれてたんだけど、蛯名さんがそれを指して「このイニシャルの人に捧げます」だって。2日連続で大好きなバンド観られて幸せでございました。

NAHT

今度はNAHTがトリか。トリだけど、トリなのに、短かったなー、演奏時間。いきなり「Ill Beat Awakes」がきちゃったカンジだよ。

3 GREAT AMERICAN VOICES @ さいたまスーパーアリーナ

ザ・興行ってカンジのコンサートだよな。まあ、たまにはいいんじゃないか。ミーハーなオレにはいいんじゃないか。年功序列で言うならFergie → Mary姐さん → Carole Kingっていう順番で登場するかと思ったんだが。どうやら、各公演ごとに出演順を変えていたらしい。オレが観たこの日はFergieがトップバッター。まあ、順当っしょ。

FERGIE

現在のチャートでいえば一番売れてるわけだが。でも、オレは音源持ってないので、このなかでは一番興味ないかな。とはいえ、エンターテインメントとしては期待。曲知らなくても。
ハイテンションだったなあ、Fergie。登場時からいきなりハイテンションだったよ。衣装は説明しなくてもわかるアレ。腹筋が凄すぎ。歌手じゃなくてアスリートの腹筋でしょ、アレは。セットリストについてはシングルヒットを軸にしつつBEPの曲もメドレーでたくさん披露してたカンジ。まあ、おかげで、自分も置いてけぼりにならずに楽しめました。音楽とは関係ない話だけどマイク持ったまま前転キメててスゲーと思った。ありえねえな。エンタテイナーだなあ。

CAROLE KING

2番手にCarole King。17年ぶりの来日なんだそうだ。オレは『TAPESTORY』しか持ってないんだけど。最初は彼女が一人で登場して弾き語りのスタイル。日本語のMCがすごく上手くてビックリ。17年ぶりの来日とは思えないほど。最新作からの曲も良かったよ。でも、やっぱ『TAPESTORY』の曲が一番歓声が沸く。1曲目がいきなり「Beautiful」だったので。途中からはギタリスト2人を伴奏に迎えての演奏。これまた良かった。味わい深い。Carole King自身がギターを弾く場面もあり。ラストは「I Feel The Earth Move」で終了。素晴らしいライヴでした。いいもん観たなあ。

MARY J. BLIGE

トリはMary姐さん。もちろんオレは姐さん目当てで来てるわけだが。でも、まあ、17年ぶりの来日しかも単独公演なしってことでCarole King目当てのお客さんのほうが多かったかもね。このままの流れだと、今日はずっと座りっぱなしでの観賞かなと思ったけど、姐さん登場時はやっぱりガマン出来なくて立っちゃった。客席全体でも、立って観てる人はポツリポツリぐらいしかいなかったね。w
さて、今回の来日。タイミングとしては新作リリース直前となったわけだが、まさか新作の曲中心ってことはないだろう。ってことで、やはり2006年のベスト盤のようなセットリストだった。まあ、順当だよね。最初は「MJB DA MVP」から。自分は姐さんのライヴ観るの初めてなんだけど*1パワフルだったなあ、歌声が。髪型は新作のジャケと同じようなカンジ。「MJB DA MVP」の後、いきなり「Real Love」がきたので会場もどよめく。が。残念ながら、「Real Love」と「Reminisce」はメドレーになっちゃっててフルコーラスじゃなかったっす。がっくし。なので、最大のハイライトはその次に歌った「Be Happy」だったかな。
無駄だったのは大不評の「One」。長めのMCで紹介してましたな、この曲。この歌をカヴァーさせてくれた共演させてくれたBonoに感謝、みたいなことを言ってたのかなあ。新作からは「Just Fine」の1曲のみ。この時点ですでにYouTubeで聴いてたのでメロディは憶えてた。わりと楽しめた。
で、姐さんのパフォーマンスの後、ブレイクを取ってから三者共演となるのかと想像してたんだけど。そうじゃなかった。姐さんの最後の曲が終わると、そのままFergieCarole Kingが招かれて共演スタート。というわけで2曲しか歌わなかった。てっきり30分ぐらい歌うのかと思ってたよ。歌ったのは「Dancing In The Street」と「You Make Me Feel (Like A Natural Woman)」。とにかくMary姐さんがパワフルだったなあ。とくに「Natural Woman」は圧巻でした。

*1:インストアイベントは行ったことある