飛鳥を歩く

明日香村の橘寺にて2010年3月2日撮影


奈良二日目。前日の天気予報から飛鳥をめざす。
近鉄を利用してまず近鉄飛鳥駅へ。

タクシーで川原寺跡(弘福寺)→橘寺→岡寺→坂乃茶屋→飛鳥藍染織館・飛鳥土鈴館→
明日香村観光会館→伝飛鳥板蓋宮跡→飛鳥寺→飛鳥座神社→
飛鳥資料館→水落遺跡→明日香村埋蔵文化展示室→
甘樫丘→バス→近鉄橿原駅→近鉄奈良駅

総歩数は26892歩。


1)川原寺跡
前回訪れなかった場所で、橘寺の北正面に位置し、寺になる前は飛鳥川原宮。

2)橘寺
前回に続き二度目の拝観です。
聖徳太子創建七ヵ寺のひとつで飛鳥南方に位置して、ここからののどかな田園風景がいいですね。
花の絵で飾られた格天井がある往生院は今回初めて拝観しました。
寺内は椿や水仙そして馬酔木の花が咲いていて、綺麗に清掃されていました。
また、仏さまの前に鏡があり、門前に狛犬がある。

3)岡寺
ご本尊の如意輪観音様はお顔のみの拝観で、残念。通常は拝観できるのですが。
日本最初の厄除け霊場として、今回も多くの方が参拝されていました。
本堂や端正な姿の三重塔が石楠花咲くころは一層魅力的な眺めになるのでしょう、
今回梅がきれいに咲いていて、さらに門前近くで馬酔木の花が咲いていました。
岡寺を訪ねて詠む一句。

 「馬酔木咲く 仏訪ねて 岡寺へ」 北 帰航(第98句)

4)坂乃茶屋
岡寺への坂の途中にあるのですが、来店者の色紙が天井や壁にびっしりと張られていて、北海道の高校のもありました。
わらびご飯とにゅうめんがセットの坂乃茶屋定食が美味しかった。
葛切りも。
→「わらびもち」に訂正:2010年3月10日に「坂乃茶屋ファン倶楽部」を訪れて
ご主人手作りの厄除け地蔵と飛鳥路の土鈴を思い出に購入。
特に包み紙が手書きで素晴らしい、大事に保存です。
店内は開店したばかりで、私たちだけでしたのでご夫婦との語らいは、いい思い出でした。
そんな坂乃茶屋で詠む一句。

 「紅梅や 仲良き人と お会いする」 北 帰航(第99句)

5)飛鳥藍染織館・飛鳥土鈴館
藍染も素晴らしかったのですが、記念館の土鈴が素晴らしかったですね。

6)飛鳥寺
何か惹かれる1400歳のご本尊は釈迦如来坐像の大仏(日本最古)様で、拝みに再度訪れました。
説明されたお方も前回と同じ方でお話を聞いていると何かほっとし心なごみます。
好きなお寺のひとつです。馬酔木が咲いていました。

7)飛鳥座神社
今回飛鳥に数ある神社の代表として訪れました。
おんだ祭りで有名とのことですが、陰陽の石が印象的でした。
大国主命が皇室守護のため、その子の事代主神と賀夜留美神をまつったと伝わる古社。

8)飛鳥資料館
蘇我倉山田石川麻呂創建の山田寺東回廊の復元模型が印象的で、興福寺国宝館の仏頭が安置されていたお寺です。
飛鳥の航空写真の展示が、印象的で、古代飛鳥の様子を再現していました。
甘樫丘からの眺めを一層楽しくさせてくれました。

9)甘樫丘
眼下に飛鳥寺や飛鳥座神社、北から西に大和三山、そして岡寺や石舞台古墳が望めました。
眺望は飛鳥の地形がよくわかり、春の兆しが感じられ、そして歴史のかなたを観ることが出来ました。
疲れたなか登ってよかったと思っています。

購入した資料は以下の九冊。
1)岡本精一(1997)太子道を往く 奈良新聞
2)橘寺(2007)橘寺と聖徳太子の昔ばなし 橘寺
3)曾根正人(2007)聖徳太子と飛鳥仏教 吉川弘文館
4)大橋一章(1997)飛鳥の文明開化 吉川弘文館
5)奈良国立文化財研究所飛鳥資料館編集(1999)飛鳥資料館案内 奈良国立文化財研究所 
6)明日香村教育委員会文化財課編集(2005)飛鳥の考古学図録④古代都市飛鳥を探る 飛鳥の宮殿 明日香村観光開発公社
7)明日香村教育委員会文化財課編集(2007)飛鳥の考古学図録⑤古代寺院の興隆 飛鳥の寺院 明日香村観光開発公社
8)明日香村教育委員会文化財課編集(2008)飛鳥の考古学図録⑥神々がやどる社 飛鳥の神社 明日香村観光開発公社
9)上山好庸(2006)万葉明日香路 光村推古書院