雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

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第12回「ミスボド」レポート

 土曜日はミスボドでした。
 ほとんどの時間を、受付でゆるり過ごしましたが、隙を見て、いくつかゲームを遊んだりもしました。

花火


(プレイ時間:45分)
 ミスボド推理ゲーム勢の筆頭であるコーさんともっちぇさんがボードゲーム置き場を前に「何を遊びましょうかねえ」と話していたので「なに言ってるんですか! 花火やりましょう花火」と主張して遊ぶことに。
 自分から声を掛けておいて、受付を理由に、コーさんにインストをぶん投げし、自分はプレイ開始直前にテーブルに戻ったりという相変わらずの秋山でありました。
 4人中2人が初プレイという状況でしたが、推理ゲームをかなり熱心に遊んでいるもっちぇさんに、ボドゲ脳が発達しているカッチャマンさんと、かなり適性の高いメンバーでしたので、極めて素晴らしい展開を追うことが出来ました。
 中盤、二度ほど連携が失敗しましたが、それでも21点とかなりの高得点!! このメンバーでだけで、後、数回チャレンジすれば25点満点も夢じゃないですねー。
(21点、花火師:コーさん、もっちぇさん、カッチャマンさん、秋山)

赤の女王


(インスト:6分、プレイ時間:25分)
「その場にとどまるためには、全力で走り続けなければならない」遊星からのフリーキックさんのゲームマーケット2013大阪の新作です。500ゲームズ参加作品のひとつで、主なコンポーネントはボード、コマ、ダイスです。
 タイトルは赤の女王仮説という生物学……になるのかな、進化に関する用語です。変動する環境マーカーに、自分のマーカーを適応させていくテーマ性は、かなりの胸熱でしたが、やっていることは、ダイス運とチキンレースを掛け算しているだけなので、ちょっと冗長かなあという印象です。500ゲームズはカードゲームばかりなので、その風潮に一石を投じたという意味で価値は高いと思います。
(AFさん勝利、ペリーさん、ヒリュウさん、秋山敗北)

サンダーストー


(インスト:35分、プレイ時間:85分)
 経緯は失念しましたが、TwitterでG2さんと『サンダーストーン』の協力ルールのヴァリアントで遊びましょうという話が出来上がっていました。『サンダーストーン』というゲームは、デッキ構築の中では特に好き嫌いが別れるゲームだと思っています。やっていることは非常に面白いのですが、プレイ時間が長いのと、ランダムで選ばれたモンスターによっては難易度が破滅的に難しくなり、ゲームとして成立しないことがあるのです。
 難易度が狂うというのは『ドミニオン』でも発生することがありますが、『ドミニオン』のプレイ時間は、どんなに長くても1時間程度です。『サンダーストーン』は普通にやると2時間くらい掛かってしまううえ、展開によっては手札が病気で埋め尽くされ、1枚ずつ圧縮しては、ダンジョンに挑み、僅かな勝利点と引き換えに病気を2枚持ち帰る……みたいな悲劇もなくはないです。そうなった場合の徒労感は、実に激しく、その可能性を予期するとプレイ欲が失せてしまいます。
 という前振りをしたうえでなんですが、協力ルールのヴァリアントは、非常によく出来ています。プレイヤに一切の余裕を与えず、無情にも侵攻してくるモンスターに対し、プレイヤは一致団結して攻め立てる必要性があります。2〜3人プレイだと60分以内で終息しますし、4〜5人でも90分以内に終わります。しかも、難易度がけっこう絶妙で、ギリギリで勝てたり負けたりします。


 そんな感じで、G2さん、やざわさん、そして『サンダーストーン』が初プレイだという、うどん人さんの4人で挑戦してみました。
 モンスターと英雄は完全にランダムで、村カードだけは手の打ちようがないくらいに使い勝手が悪かったので、3枚ほど交換しました。プレイ開始前に、現れる予定のモンスターカードをすべて見せて「こういうモンスターは見逃してもいいです」「このモンスターは魔法でしかダメージを与えられないので、ひとりが魔法カードを集めましょう」「このモンスターは病気をばらまくので、誰かが病気を処理できる英雄を集めましょう」と、ざっくり作戦を練りました。
 ゲームが始まると、最初の内は当然ながら陣営が整っていないので、どんどんモンスターの村への侵入を許してしまいます。中盤から少しずつ盛り返していって、いい具合に快進撃が始まりましたが、終盤になると、だんだん手札が腐り始め、にんともかんともと言った具合でした。
 最後は全員の手札が疲弊しきり、サンダーストーンも獲得できず、しょんぼりとゲーム終了。点数計算に入ります。
「31点あります」「こっちも31点です」「22点」「すみません5点しかないです」「ええと、合計89ですかね」「じゃあ、続いてモンスター側の点数を合算します。1、5、9、12、18、19、22……、…………83、85、88」「……えっ?」「プレイヤ側の勝利点合計が89点、モンスター側の勝利点合計が88点! まさかの1点差で勝利!!」「う、うおおおお!!」
 盛り上がりました。
 インスト含め2時間、4人で挑戦した協力ゲームに勝利。素晴らしい体験でした。

九百億の魔物の書

 写真はありません。
 最後は、遊星からのフリーキックさんのゲームマーケット2013大阪の新作で、本の形をした斬新なゲームです。ゲーム会の片隅に置いておいて、自分の名前を書いた栞を挟んでおいて、決められた時間になったら点数計算を行うという非同期型ゲームです。
「面白そうですから、やってみませんか〜」と、いろいろなひとに紹介してみた結果、24人に参加頂き、点数計算が果てしなく面倒な感じになりました。
 黒板いっぱいを使って結果発表したのですが、なかなかに達成感がありますね。初音ミクが好きだからという理由で、♪マークが点数になるページを選んだのですが、全体の半分くらいでした。
 発想は面白いですし、本の形をしているので、同時アクセスはひとりという点や、何度でも自分の栞を移動して構わないだとか、魅力的な面は多いのですが、点数計算の煩雑さがとても大きいデメリットです。ここが解消されたら、絶対に参加したいゲームになるのですが……。

おわりに

 と言うわけで、今月も無事に終わりました。
 次回は4月20日で、またしても2部屋しか取れなかったので定員80名となります。途中で定員に達してしまいそうな気がするので、希望者は早めに連絡ください。