大手ニュースサイトからブログに来た読者の97%は他のページを読まずに帰る

あくまで、このブログから採取したデータですけどね。ちなみに、はてなカウンターの解析ではなくて、もっと細かいアクセス解析を入れてます。もちろん、得られるのは統計データのみです。題意を説明すると、大手ニュースサイトというのは、具体的にはカトゆー様とかーず様で、今月のデータです。そこから飛んで来た読者のうち97%は1ページだけ読んで、他のページを読みません。


ここで、トップページに飛ばしてきた場合、スクロールで他の記事を読むことは想定できますが、上記二つのサイトは確実に単体の記事に飛ばして来るので、やはりブログ全体を読んでもらえてないということでしょう。ただし、毎月紹介されているので、既に一回は読んだことがあるリピートの読者が、もうこのブログは定期的に読むかどうか判断済み*1だ、という事情があるかもしれません。それと、アクセス全体ではもう少し他のページを読んでくれます。


「97%は直帰する」というのは、書き手からするとがっかりする話ですが、自分が読み手のときの行動を考えれば、大手ニュースサイトを起点に読んでいるときは、リンク先を新しいタブでどんどん出して読んだらどんどん消していくスタイルなので、確かにおかしい結論でもありません。現実の本屋でも「立ち読みだけで帰る率」を調べたら高そうな予感がしますね。


また、かなりの人数が数秒でページを閉じています。長文を最後まで読まないのはデフォルトで、もし他のページに飛ぶためのUIを探してくれれば、それだけでもありがたい、といったところでしょうか。書いている側は例えば一時間とか時間を掛けて書いているので想像しにくいですが、読む側はとうぜん秒・分単位で読んでいるので、時間との戦いになるわけです。


この観点から見ても、少なくとも読者数の増加を目指す人は、ディープリンクを禁止すべきではないということが明らかになります。分かりにくいUIで三回もクリックをさせればほとんど読者は残りません。縦に長いブログのデザインが普及したのは、クリックするためにリンクを探す手間が省けるのも大きいでしょう。もちろん、長いページを一度に表示しても重くないADSLの普及が支えています。


要するに「クリックは(読者数の)相続税を取られる」と言えるでしょう。以前アンテナに登録するためエロゲの公式サイトを何百と回りましたが、年齢認証ページの入口のリンクが小さいだけで何万人か位は損してそうです。しかしこれを逆手に取れば、例えば腐女子のサイトでよくある「規約を読まないとどこに入口があるか分からない」という構成は、モチベーションの低い読者の効率的な足切り方法だと言えます。

*1:つまり読まない。ここで、両サイトがブログ名をカットしていることも要因に絡んでくる