最終日。とりあえずやる気はあんまないけど一応記念に写真撮ったり。
富士山。
肩ノ小屋と違って眺めがイマイチな御来光。
北岳山荘。
さて間ノ岳ピストンは昨日済ませたので今日は本当に帰るだけ。といっても帰りは何と言っても北岳山頂南東のお花畑を通るので僕の中では一番のメインディッシュ。ココは本当に高山植物が素晴らしいんですが、今回はなんとキタダケソウの花を発見。肩ノ小屋の奴と違って人間の手が加わってないやつ。嬉しく思う反面、以前梅雨明けの時期に必死に日程調整して登ったことの意義が完全に消え失せたことになってなんとも複雑な気分。しかし流石に時期外れなので群生してるほうの場所では葉のみで咲いてたのはこの一か所のみ。僕があーだこーだ騒いでたおかげで咲いてるの知った他の登山客は僕に感謝すべき。山小屋でもこっちで咲いてたやつの話題は聞かなかったし。
本当のキタダケソウを見せてやりますよ。
他に今回気になったのはやたら赤いチシマアマナ。単にボロになって変色しただけだと思うけどそれにしても赤い。一応本来の白いやつも赤っぽいスジは入ってるけど全然印象が違う。
何故か赤いチシマアマナ
イワベンケイ。赤いのが雌花で黄色いのが雄花。
お花畑を通り過ぎたらあとは本当に下るだけ。八本場のコル〜二俣ルートは確かに例年になく雪渓が残っていてストックなしだと結構滑る。というかかなり転んだ。基本的にオジサンオバサンの登山者が持っているストックはほとんど意味なしどころか有害だと思ってる僕ですが、この場所ばかりは一応有効に機能してると認めざるを得ない。
雪渓。広いように見えて実際には足跡がついてるところしかマトモに歩けないので実質的なルートはかなり狭く、すれ違いのために脇にそれると途端に滑る。
二俣から先は行きと同じルートというのも芸がないので白根御池小屋経由のルートへ。ていうか北岳は何度も来てるけどほとんど毎回このルートになっとる。ただ今回は前回土砂崩れかなんかで閉鎖してた白根御池小屋が再オープンしてキレイになっており一応新鮮味はあり。
白根御池。
コースタイムとほとんど変わらない4時間半をかけて広河原に到着したのは10時半ごろ。バスは丁度出発した後で次の便までは2時間あるので水浴びをしたりのんびり。
紳士なのでパンツと靴下は着用します。
さて昨日北岳へ出発する際に「まあ捨てられてたら諦めるか」と軽い気持ちでキャンプ場の柵にパンツとタオルを干しといてたんですが、回収しようと行ってみるとその場所に山小屋の布団が干してあって僕のは見当たらず。ここで布団干してるの見るとか初めての気がする。山小屋の人に言ったらどうやら回収されてるらしく、手渡しで(中途半端に洗った)パンツとタオルを受け取るというなかなか情けない事態に。
キャンプ場と布団。
あとはバスに乗って帰るだけですが、今日は柏駅で研究室コンパがあってしかも僕が幹事なのでもうひと頑張り。「メッチャ日焼けしてる」とは言われても「メッチャ臭い!」とは言われなかったので丹念に水浴びした甲斐があった。登山後は下手するとシャワー浴びた後でも臭いって言われるからなあ。
北岳で見た高山植物(山渓ハンディ図鑑8「高山に咲く花」に載ってるやつ・約70種)
- ミネウスユキソウ
- ウスユキソウ? 八本場のコル〜二俣ルートで
- タカネヤハズハハコ
- タカネコウリンカ
- カイタカラコウ
- マルバダケブキ
- ハハコヨモギ
- タカネヨモギ
- キタダケヨモギ
- ミヤマオトコヨモギ
- チシマギキョウ あんま真面目に探さなかったのでイワは確認できず
- オオヒョウタンボク いつも実で識別してたけど初めて花を認識
- オオバノヨツバムグラ
- ミヤマクワガタ
- コバノコゴメグサ
- ヨツバシオガマ
- ミヤマシオガマ
- エゾシオガマ 6年前のレポでセリバと書いたのはたぶん間違い
- ミソガワソウ
- イブキジャコウソウ
- ミヤマムラサキ
- ミヤマハナシノブ
- ツマトリソウ
- ツガザクラ
- アオノツガザクラ
- イワヒゲ
- ハクサンシャクナゲ
- キバナシャクナゲ あんま真面目に見てなかったけど両方あったはず
- コケモモ
- クロウスゴ
- コバノイチヤクソウ いつもは真面目に同定してなかったけどたぶんコバでOK
- コイワカガミ
- イワウメ
- ゴゼンタチバナ
- ハリブキ
- ミヤマアカバナ イワかも
- キバナノコバノツメ
- ハイオトギリ
- ハクサンフウロ
- タカネグンナイフウロ
- オヤマノエンドウ
- イワオウギ 山小屋情報だとタイツリって書いてあったけど花序に赤線あったしたぶんイワ。でもタイツリもあった気がする
- ミヤマキンバイ
- タテヤマキンバイ
- チョウノスケソウ 今回あまりにチョウノスケソウが多すぎて混乱してきた。自分で見た範囲ではチングルマを見つけられなかった。
- ミヤマダイコンソウ
- オニシモツケ
- タカネナナカマド
- ウラジロナナカマド
- シコタンソウ
- クロクモソウ
- ムカゴユキノシタ
- イワベンケイ
- ミヤママンネングサ
- キタダケソウ
- ミヤマカラマツ
- モミジカラマツ ミヤマが多かったけどモミジも八本場のコル〜二俣ルートにあった
- ハクサンイチゲ
- ミヤマオダマキ
- タカネツメクサ
- タカネミミナグサ
- イワツメクサ
- タカネナデシコ
- ムカゴトラノオ
- ハクサンチドリ
- キソチドリ 白根御池〜広河原にて
- コバイケイソウ
- クルマユリ
- チシマアマナ
- タケシマラン
- マイヅルソウ
例によってキンポウゲとかあのへんの黄色系統の花はあんまスルー気味。あとセリ・アブラナ・タデ・アザミとかのキク科も。でも今回は今まで適当だったマメ科とかナナカマドの判別を真面目に試みた(正しかったかは置いといて)のが前進。反省としては
- ミヤマシオガマとタカネシオガマを真面目に見てなかった
- 他の登山客ごときが見つけてたクロユリを発見できなかった
あたりか。あと高所でけっこう頭痛かったので格好の探索スポットの水場周辺を見に行かなかったのが心残り。あと次回こそ星座早見盤持参せねば。