SKY NOTE

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Apple、iPhone 4Sを発表

Apple iPhone 4S

1.iPhone 4iPhone 4Sのスペック比較

  • 上記のリンクにわかりやすく違いが書いてある。そこで違っている部分のみをかいつまんで書きたい。

 

   機種 iPhone 4 iPhone 4S 備考
   CPU A4 A5 2倍の高速化(Dual Core)
   GPU Single Core Dual Core 7倍の高速化 :コア自体も改良?!
   カメラ 500万画素 800万画素
       顔認識、手ぶれ補正  より写真を撮りやすくなった
   動画撮影 1280×720 1920×1080 動画がフルHDで撮れるようになった
   3G通話 7時間 8時間 3G通話時間は、1時間長くなった
   WiFi通信 9時間 8時間 逆にWiFi通信時間は、1時間短くなった
   重量 137g 140g 前のモデルより3gほど重くなった

 

  • ざっと眺めると、CPUとGPUが大幅に高速化し、特にGPUの高速化が7倍と大きい。こういうスペックが大幅に上がるハードは、比較的長く使える事が多い。カメラは800万画素になり、これはもう十分である。前の500万画素でも十分だったくらいだ。顔認識と手ぶれ補正が加わったことで、よりフォーカスが合いやすくなっている。相変わらずソフトウェアズームであることは変わりないが、解像度があるので、こういう薄型機器には800万画素センサは、ソフトウェアズームに最適なのかもしれない。心配なのが感度、以前のモデルは裏面照射型センサを使っていると聞いて感度が高いと早合点をしてしまった。今回はF値が2.4と比較的、明るいレンズを使っているというが、実機で撮影したサンプルをみないと分からない。動画撮影能力はフルHDとなった。解像度はコレで十分だろう。通信時間は変なもので3G通話は8時間と前モデルより、1時間長くなっているのにWiFi通信では8時間と前モデルよりも1時間短くなっている。ただ両方共8時間になったので、8時間持つと考えてよさそうだ。ただし、3G通信、通話じゃなくて通信なのだが、これは前モデルと同じで6時間と短い。そこが注意点といえば注意点。

2.まるで2001年宇宙の旅HAL9000のような音声認識システム「Siri」

  • ハードウェア的には、大体このくらいで、前モデルに対して、大幅なスペックアップをしている。今度はソフトウェアを見てみる。
  • 今回のiPhone4Sの新機能の目玉はSiriと呼ばれる音声認識技術だろう。元々は、Siriという音声認識技術(Virtual Personal Assistant:VPA) を持つ会社をAppleが買収したことを由来とする。この技術についてジョブスいわく「単なる検索や音声認識ではなく、これは人工知能(Artificial Intelligence)だ」とのこと。つまり、言葉を文字に直すだけでなく、文脈の意味を解釈できるという点がSiriという技術の肝らしい。残念ながら現状ではiOS 5に搭載されているものは日本語は分からず、もっぱら英語や欧州言語(フランス語、ドイツ語)をメインとするようなのだが、将来的には日本語も認識できるようになるだろう。こういう音声認識医術というのはCPU負荷が大きそうなので、プロセッサが貧弱な機種はサポート対象外になるのかもしれない。
  • Siriのデモの詳細については、上記のリンクの下の方の記事に写真付きでのっている。それによると...
    • 「今日の天気は?」「傘はいるかな?」という様な違う種類の質問を読み取って、天気予報を表示する。「パリの時間はどうなっている?」と聞くとパリの時間を表示し、その上で音声によるめざましの設定も可能、株価情報も表示、最寄りのギリシャ料理をオススメスコア順に並べ換えて表示、現在地から目的地までの距離も質問すれば答えてくれ、予定表の設定も音声だけでOK、Wikipediaと連動した調べものもオッケー(こういう操作がコンピューターと音声対話しながら実行されるのだ)
  • デモを見ると、キー操作をすることなく、話しかけるだけで、いろいろな操作が可能になっている。なんだか、ナレッジナビゲーターのようだ。
  • 資料:1987年:KnowledgeNavigetor
  • (1987年:Appleが未来のコンピューターとして提示していた)
  • 資料:2011年:iPhone4S 「siri」デモムービー(デモを見ると隔世の感がある)
  • 会話といっても部分的だろうが、キー操作をしないで操作ができるのはすごい。自分は横着なので、本を読むときに「次のページ」っていったらめくってほしい。手を動かさず、目と口だけで読めるのは楽だ。それに「次のページ」くらいだったら英語でも喋れる。あとはボイスタイプで口述筆記みたいなことができると嬉しい。この種の機能はマイクが口元にあって、ハッキリと喋らないと認識率が落ちて使い物にならない事が多い。iPhoneに付属しているヘッドフォンはマイクも組み込まれているため、マイクの配置は、抜かりないといったところ。あとはユーザーの喋り方をどれだけ許容出来るかが、興味深い。この技術はベータテスト中で完全ではない。

まとめ

  • 今回のAppleのイベントは淡々と新しい機能が繰り出され終わったように感じた。そういう意味ではジョブスがいないと味気ない。ジョークで人を笑わせるようなウィットが欲しいといったところ。ただ紹介された技術は素晴らしい。特に音声認識技術のデモは、新しいことが出来る予感がした。内容はSF映画の2001年宇宙の旅HAL9000と会話しているようで「これをジョブスがプレゼンしていたら...」という面白い内容だが、今、そこにジョブスはいない、そこが残念である。本のページをめくるデモがあったらもっと良かったと思う。結構複雑な文脈を理解していたから、ページめくりくらい簡単だと思う。(もしかしたら既に組み込まれているかもしれない)
  • ティム・クック氏のデモは、淡々と要点を説明するもので、そこに驚きとか、面白さを感じるものではないが、質実剛健という感じがする。ジョブスがもたらす爆発力はなく、極めて実務的だ。表現力に乏しい感があるので、それは今後の課題といえる。