その相場調整の「主役」は、世界の金融市場で跋扈する投機筋。
とりわけ気炎を上げているのが、主に日経平均、債券、商品などの先物に投資して大きなリターンを狙うグローバル・マクロや、
マネージド・フューチャーズといった、ヘッジファンド勢だ。
商品市場で圧倒的な存在感を誇るCTA(コモデティ・トレーディング・アドバイザー)も、広義にはマネージド・フューチャーズの一種である。

現在、彼らの多くは「完全システム型」の運用を行なっている。
人間が一切介在せずに、高性能サーバが24時間体制で投資分析から売買発注、ポジション管理などを行なっているのだ。
世界中の市場に向けて片道わずか0.1?0.2秒程度で大量の注文を出すことが可能なため、
その総運用資産は、ここ数年間で何倍にも膨張。
金融市場は、まさにヘッジファンドの一挙手一投足に左右されていると言っても過言ではない。