2014年2月北海道旅行記(6)

実質上の最終日となりました。


sQeoは(ご存じの通り)酒好き,また従弟もしかり。
その彼が,北海道で是非訪れるべきだと力説していた

NIKKAの余市蒸溜所へ行ってきました。この入り口からして雰囲気があるのですが,


中の施設も趣があり,これはもはや工場ではなく文化財ですな。っつーか実際,国の登録有形文化財になってました。
1時間弱のガイドツアー(このガイドさんがただ者ではなく,何を聞いてもちゃんと答えが返ってくる)のあと,

試飲も出来ます。
そして何が恐ろしいって
  こ  こ  ま  で  タ  ダ  で  す
ちゃんとしたガイド付きの見学ですよ?
しかも試飲で出てくるのは,アップルワインと,余市10年(約3,800円/700ml)と,鶴17年(約8,000円/700ml)ですよ!?
なんという太っ腹。
この大正義ニッカさんの侠気に心を打たれた飲ん兵衛は,ぜひ売店に行ってお返しをしましょう。
蒸溜所限定販売のシングルカスク原酒などが買えます。おまけに,


上記限定品も含め,ニッカの(おそらく)全商品を有料で試飲することが出来ます。
シングルのさらに半分,15cc単位で飲めるのでいろいろな種類を味わえるのです。
ボトルではとても買えないような銘柄を味わうチャンスですよ!(いちばん高くて2000円しなかったと思う)


この日のお昼ご飯は

魚屋さんがやってる食堂でウニ丼食いました。時期ではないですがそれでも美味い。
っつーか旬じゃないのに,ウニの粒がこれだけはっきりしてるってどういうことなの。
話は前後しますが,蒸留所に行く前にここで魚介を買い,彩の国に送りました。


さて,これにて北海道の全日程は終了しました。
しかしsQeoには最後の,そしてある意味メインイベントが残っています。

土産を買ってから,札幌駅で我々が待ったものは

北・斗・星━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!
デビュー時に子どもだったsQeo,ついにこの寝台列車に(自分の金で)乗れると思うと感無量です。


ではまず,sQeoが取った1人用B個室ソロの様子を。
(これ以降,電車の揺れで手ブレ写真が多くなりますがご容赦下さい)


「ソロ」は2階構成になってるんですが,今回は上段の部屋でした。
揺れは大きくなりますが,窓の景色と荷物スペースが利点。
このB個室のコンパクトさが実は結構好きです。言うても「あけぼの」のソロよりずっと広いよコレ。
そして従弟の部屋へ向かう途中でこんなものが。

この昔ながらの雰囲気がたまりませんなぁ。今,北斗星に乗ると,こういった昭和レトロ感を味わえるのも魅力だったりします。

従弟には2人用A個室ツインデラックスを取っておきました。
「寝る時以外はだいたいどっちかの部屋にいるんじゃね?」ということで,sQeoの判断で片方だけ豪華にしたのです。
ちなみに。

sQeoが10時アタックしても取れなかった,1人用A個室ロイヤルはこんな感じです。
(札幌では乗らなかったようで,ドアも開いていたので写真を失敬しました)
重厚なインテリア,しかも部屋にトイレ・シャワーがあり,銀の盆に乗せたウェルカムドリンクまで出てくるらしい。
ぐぬぬ
まあ何はともあれ,

小樽ビール(前の日に晩酌したあのビアホールのビールです)+ロイズのチョコをつまみつつ,夕食を待ちます。


そして車内アナウンスがあり,いよいよ我々のディナータイム開始です。

この重厚感のある,シルバーと思しきカトラリーが雰囲気を盛り上げます。

前菜はスモークサーモンと帆立のマリネ。

魚料理は牡丹海老と白身魚のワイン蒸し,赤ワインソース。
「ソースがコレなら,魚料理でも赤ワインイケるんじゃ?」
ということで,ここらで赤のハーフボトル注文しました。

肉料理は牛フィレ肉のソテー,マスタードソース。

そして最後のデザート盛り合わせです(食いかけ写真で失礼)。
ご覧の通り,いたってオーソドックスなフレンチです。
最新のトレンドを盛り込むでもなく,革新的な技術を使うわけでもない。
でも,この北斗星という車両の雰囲気にあった,落ち着いた美味しさのディナーでした。


空けて次の朝。

同じ食堂車「グランシャリオ」にて朝食。
明るい車内と,昨晩は見えなかった車窓の風景が,夕食時とはまた異なった空気をつくっていました。
このあと,有料のシャワーを浴び,部屋でもう一杯コーヒー(寝台車でも車内販売は来るのです)を飲み,

9時32分,列車は定刻通り大宮駅に到着したのでした。


( ´∀`)<で,このあと,何かくっさいセリフ吐いて旅行記を締めくくるんだろ?
     スマン。眠い。エピローグはまた後日>(;´Д`)

2014年2月北海道旅行記(5)

北海道4日目にして,ようやく寒気さんが少しだけ本気を出しました。
朝の最低気温が−16℃。外で5分タバコ吸ってるだけで「パトラッシュ,ぼく何だか疲れちゃったよ」になりそうでした。
しかしこの気候だからこそ見えるものもある。
まず,写真はない(というか撮れない)のですが,ダイヤモンドダストがガッツリ見えました。
視界いっぱいに,輝きを放つ微細な氷が舞い降りる光景は,雪とも霧ともちがった美しさですね。
タバコ吸いながらひたすら見とれてたなー
キグナス氷河さんマジパネェっす!(違う)




そして樹氷がみごとだったと言わざるをえない。前の日にはまったく付いてなかったのに。
とくに川湯温泉では,そこら中に湯気が立ちこめているので,樹氷の「育ち」が特に良かった。

摩周湖にもう一回行ったら,すこし結氷してました。


この日の予定は,車で釧路に戻り,鉄道で釧路→札幌→小樽へ移動。
釧路駅前でレンタカーを返却して,昼飯part1を食いました。


釧路駅前からちょっと歩いたところにある回転寿司屋で,軽く一杯。
1枚目の生の白子(北海道では「タチ」と呼ぶ)は一片の臭みもなく,ひたすらクリーミー
さすが地元産,そして旬の食材ですな。
2枚目は何の変哲もない〆鯖(150円ぐらいだったと思う)。「釧路産」の言葉に惹かれて頼んだのです。
そしたら期待を裏切らず,脂のノリが半端なかった。


でね,さっき「昼飯part1」って言ったじゃん?


ああ昼飯2回食ったさ。
これはワインで有名な池田駅の名物駅弁なのですが,あらかじめ注文しないと食べられません。
この弁当の何が凄いってですね,「駅弁なのに本当にステーキ」なんですよ。
ふつう弁当だと,保存を考えてガチガチのウェルダンに焼いちゃうでしょ?
これは中に赤い部分がしっかり残った,ステーキらしいステーキが食べられるんです。なお賞味期限は2時間。
脂少なめの赤身なのも好印象。ステーキはこうでないと。




食ったり飲んだり飲んだり飲んだり寝たり飲んだり飲んだり寝たりしてるうちに小樽に到着。そしてホテルにチェックインして荷物を下ろすともう夜。
またお酒が飲めるね(ニッコリ
ここでは従弟お勧めの,自家醸造してるビアホールへ行きました。

かの有名な運河沿いの倉庫にあり,しかも遅くまで営業している貴重な飲食店(小樽の店は何故か閉まるのが早い)。
ドイツ風カントリースタイルの内装で,

中央には醸造タンクが鎮座しています。この時は時間が合いませんでしたが,醸造見学もあるよ。


最初はピルスナー(日本で一般的なタイプ)で喉を潤し,次にヴァイツェン(酸味とフルーティーな香りのある白ビール,「銀河高原ビール」などが入手しやすい)。
その後さらに,ここで醸造してるヤツ全種飲んだ気がするw


ツマミも珍しいものはないのですが,どれもまんべんなく美味い。
2枚目はスペインの生ハム,ハモン・セラーノです。
写真を撮ろうとしたら,わざわざ台をこっちに向けて,器具を並べ直してくれるというサービス精神。


そんな感じで,慌ただしい1日でしたが,気持ちよく床に就いたのでした。