TVアニメ「ウマ娘 プリティーダービー」第3話。

2010年3月10日分から、試験的に書いています。
本家(2009年1月5日〜)は、こちらです。
http://stsimon.seesaa.net/


これは、ちょっとツボッたなぁ(笑)。
展開が早いというか軽いんだけど、競馬ファンには面白い話でした。


ヒロインのスペシャルウィーク弥生賞(G2)に臨みます。
そこまで無敗みたいな描き方ですが、実際は2戦目に負けて3戦目のきさらぎ賞(G3)
に勝っています。
アニメでは三冠(皐月賞→ダービー→菊花賞)路線を強調しているので、直接関係ない
エピソードはスルーのようです。


さて、弥生賞ではスペシャルウィークは競馬史の通りに、逃げたセイウンスカイ
差し切って勝利します。
そして、目標の皐月賞ですが、追い込んで届かずの3着でした。
この弥生賞後から皐月賞までの描き方が秀逸でした。
競馬ファンにはタマランチ会長(古!)ですわ(笑)。


まず、負けた直後のセイウンスカイの「ふーん、なるほどね」という呟き。
これは、逃げて負けた事からの戦術転換を伺わせています。
実際の競馬史では、皐月賞では逃げずに2番手から抜け出して勝っています。
アニメでも逃げずに(何番手かは不明ですが)直線で先頭に立っています。
極めつけは、弥生賞後の勝利祝賀パーティーでのスペシャルウィークの大食いぶり。
腹回りも太くなっていました。これが伏線です。
ここで、ピンときましたよ(笑)。


実際の競馬史では、スペシャルウィーク皐月賞で3着なんですが、敗因の一つは
弥生賞から馬体重が+10kgという太目残りと言われています。
太目残りでは、追込み不発だった訳です。競馬ではよくある話です。
順調に使っていて、短期間の+10kgは成長分か太目残りですが、スペシャルウィーク
の場合は太目残りだったと思います。
何故なら、皐月賞の次のダービーは、皐月賞から−8kgで快勝しているからです。
アニメでは、服のファスナーが閉まらない場面が2回あって太目残りを暗示。
思わず、ニヤッとしてしまいました。やたら芸が細かいですなぁ。


このアニメは競馬好きが観れば、何倍も面白いです。いや、競馬好きこそ観るべき。