ほろ酔いアート随想

以前からアートに特化したブログを立ち上げようと考えていたのですが忙しさにかまけてなかなか書き込むことが出来ませんでした。というのも西宮北口にある「バー・メタモルフォーゼ」が土曜日のみ元町の高架下2丁目(いわゆるモトコー2)に移動し営業することとなりその準備におおわらわ!

昼間は元町メタモルフォーゼを作るべく大工仕事に明け暮れ夕刻急いで西宮北口に戻って朝の2時まで働き、就寝は4時〜5時。朝食も食べずに元町に向かってまた大工仕事、といった状態が続きヘトヘトになっていました。(過労死というのはこんな風にして起こるのだ・・と実感)

しかし!12月20日遂に「プラネットEartH 」内メタモルフォーゼがオープン!
今こうして「ほろ酔いアート随想」を書くゆとりも生まれてきた、という訳です。

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「アホ派」結成てんまつ

さて、例年の如く今年の9月には堀尾貞治氏+現場芸術集団「空気」が富士吉田市の「町がミュージアム」に参加したことはご存知でしょうが、そこで私もパフォーマンスをするチャンスをいただきました。
これは3ヶ月も前のイヴェントで恐縮なのですが是非ブログに載せておきたい特筆すべき出来事であったということ、又「今年のことは今年中に済ませておきたい」との思いもあり、遅ればせながら報告させて頂きます。

タイトルは堀尾氏お得意の「四角連動」。
その数日前のギャラリー島田での同タイトルのイヴェントでゴミの詰まった四角いゴミ箱を蹴ってギャラリー内をゴミだらけにしてしまった私は、興奮状態のまま多数の段ボール箱富士吉田市に持ち込みパフォーマンスに臨みました。
タイトルは・・・「四角連動」と「横着な人」「平成20年のフットボール」の3つ。


「四角連動」は段ボール箱を被った10人前後の人が横一列に並んでバケツリレー式に多数の段ボール箱を隣の人に渡してゆくのですが「段ボール箱を手にした人は必ず自分の決めたひとつの行為を行ってから段ボール箱を隣の人に渡す」というもの。
観客は「段ボール箱を被って一列に並んだ怪しげな集団が次々に段ボール箱をパスしながら繰り広げる無意味な行為」を目撃することになります。
「横着な人」は無理をして一人で出来るだけ多くの段ボール箱を持って運ぼうとする行為。
これは運送屋の人が荷を運ぶのに2回に分けて運べば良いものを不精して一回で運ぼうとして却って仕事が遅くなる・・・というのを目撃したことがヒントになりました。
「平成20年のフットボール」は段ボール箱を被った人達による段ボール箱の蹴り合い。
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こういった行為を見ていた人々の中から「君たち馬鹿なことをやってるね」という声が・・・
これを耳にした堀尾氏は思わず私の手を握りしめ「坂出!お前アホと呼ばれたぞ!!やった!!!」と叫びました。
そして堀尾氏の号令で「アホ派結成!」の大合唱。
奇跡的な出来事となりました。
そしてこれによって弾みがついた私達は翌日から更に磨きのかかった「アホな行為」を繰り返したのは言うまでもありません。























「アホ派」と聞いて、20世紀初頭、第1次世界大戦と第2次世界大戦の間の所謂アバンギャルド時代を連想せずにはおれません。
この時代は表現主義やロシア構成主義未来派、シュール・リアリズム、ダダイズム、立体派・・・と矢継ぎ早やに新しい運動が生まれ「現代アート」の基礎が確立された時代であることは良く知られていますが、今日まで残っている○○主義や○○派の陰に消えていった運動も多数あったと言われています。
そして実際に「アホ派」というのもあったようですが消えてしまったそうです。
正確には「支離滅裂派」と言うそうですが・・・彼らの手になる作品や行為とは一体どのようなものだったのでしょうか。