泉濁る

承前*1

朝日新聞』の記事;


山口の湧水池、原因不明の濁り 住民「地震のせい」

寺尾佳恵

2016年4月21日07時25分



 青く透き通り、底まで見えることで有名な山口県美祢市の別府弁天池の水が白っぽく濁り、底が見えなくなっている。熊本地震の影響を指摘する声も上がっているが、専門家は原因不明としている。

 池の近くで働く女性によると、13日までは透き通っていたが、14日に来てみると濁っていたという。熊本県内で最大震度7を観測し、県内各地も揺れた日と同日だったことから、池のほとりには近所の人が書いたという「地震の為(濁り)給水出来ません」との札もかけられた。

 池の近くで育ち、昨年まで池を守る「水上会講」の会長を務めていた阿座上昌亮さん(73)は「大雨や台風でもこれだけ濁ることはない。ここ数十年で数回濁ったのを見たことはあるが、今回は2011年の東日本大震災以来。この度も地震の影響ではないか」。別府厳島神社宮司の田村繁晴さん(67)も「東北も熊本も離れているが、直ちに濁ったというのは偶然ではないと思う。何か大きな神様の世界の出来事だ」と話す。

 一方、秋吉台科学博物館の藤川将之学芸員(42)は「数百キロ離れていることやこの辺の地質からすると地震の影響だとは考えにくい」と指摘。「そもそもなぜ池がこんなに青いのかも分かっておらず、今回の濁りについても見当がつかない」と話す。(寺尾佳恵)
http://www.asahi.com/articles/ASJ4N42K6J4NTZNB00L.html

科学的に妥当なのはやはり「数百キロ離れていることやこの辺の地質からすると地震の影響だとは考えにくい」ということなのだろう。しかし、311のときも濁ったわけだ。だから、今度もやっぱり! という類推が働くというのも不自然ではない。「ここ数十年で数回濁った」ということだけど、地震との対応関係は如何なものなのだろうか。もじ何れも地震と対応しているということになれば、やはり! という確信は強まるだろうし、特に地震とは関係ないということだと、311にインパクトは大きかったけれどそれでも偶然でしょうということになるのでは?
この記事はかなり不親切な記事ではある。いきなり「別府厳島神社」が出てくるのだけど、「別府弁天池」は「別府厳島神社」の境内にあるということがわからなければ*2、意味不明。
See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20130924/1380021219 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20130926/1380164962