No.32 - 騙されてべとなむ -
投稿者:おおまえ
「へいへーい!どしたーい?」
(以下ベトナム人の言葉はすべて私のなんとなしの解釈でお送りします。)
道路を挟んで反対側にオヤジが二人。
俺らのヨシコがパンクしているのに気づいたらしく道を渡ってこっちにやって来た。
「お!パンクか!お困りだろう!
もう少し歩いたところにバイクの修理屋があるからそこまで連れて行ってやるよ!」
そう言ってヨシコを押して歩き出した!
なななんていい笑顔なんや……
ありがとうおっさん!二人はおっさんのあとに続く。
ベトナムに来た当初は自分たちの周りの人という人をこれでもかってくらい警戒してたんやけど
会う人会う人みーんなええ人なもんやから
もうなんかわからんけど人類皆兄弟と言わんばかりにピースフルな感じになってた
しばらくして修理屋さんに着いた。
「こいつなんだ!修理してやってくれよ」とおっさん。
おっさんは修理屋さんとは知り合いらしい。
いやいやなにはともあれ一安心。これで次の目的地に行けるわー
と安心するイチゴウと俺。
ほら、牛なんかも悠然と歩いちゃってるし。
かわいらしい子供なんかも遊んじゃってるし。
まぁぴーすふるぴーすふるw
ぴーすふるな子供たち。
ぴーすふるな牛。
んがっ!!!!!!!!!!
ところがどっこいベトナムさん。
そんなに甘くはござーません。
修理が終わる頃
気づいたら俺らが来たときよりおっさんが増えてた。
むむむ…
はじめにバイクをここまで押してくれたおっさんの顔つきが変わっている。
「ふふふ…修理は終わった。修理代とバイクをここまで押して来てやった分の代金をいただこうかっ!!!!!!」
なななんと
彼らは悪の秘密結社「フロハイランジャー」だったのだ!!!!!! (でーん!←効果音)
風呂に入らないのは節約です
うそーん。
「いやいやおかしいやん」と交渉を試みるも
悪の組織なのでそんなものは通じよらん。
なんかしらんけどいつの間にか5、6人に囲まれてるし
おっさんがヨシコの鍵持ってるからバイクは出されへん。
こら完全にやられた。
俺らは憤りを露にしながらも
修理代と、修理代の数倍の「バイク押し代」を払ってその場を後にした。
何が腹立つってさ
写真の左側に写ってるソファーに座ってるやつの顔な!!
この写真見る度に
「い〜〜〜っ!!!!」てなるわ笑
まぁそんなこんなで
はるばる日本からおっさんにカモられにやって来た青年の二人旅は続きますとさ。