うっかり持ってるし……w

仏教だー、教学だー、宗学だー、お経だー……、なんてぇご清潔なことばっかりやってますとね、時々ふいに、マニアっぽい方向に意識が傾くもんでして。


  そういえば、伊藤晴雨とかって、ちゃんと知らないよな……。


なんてことが、頭を掠めてくんですよw
え? 伊藤晴雨? 画家です。明治15年生まれ、昭和36年没。
主に縛り絵、責め絵で有名なヒト。もちろんそればっかりじゃないんだけども(江戸庶民の風俗画とかも描いてるらしい)。


調べてみると、愛人であったお葉は、のちに竹久夢二の愛人にもなったとか。そういやそういう漫画、あったな。


画集なんて高くて手が出せないもんなー、なんていろいろネットで見て回っておりましたら、




  『責め絵の女 伊藤晴雨写真帖』


なるモノを発見。なんせホラ、内容が内容だからモデルの負担が大きいんですね。縛られて雪の中に放り出されたり、逆さ吊りに水攻めとかだから、描く間ずっとそうしてるとそりゃもう大変なわけです。
で、モデルさんの負担を軽減するため、カメラで撮影を行い、その写真をモデルとして絵を描いた。その写真が本になって売っているというわけです。これなら手が出せる金額。


がっ! ウチではアマゾンで買い物するときは、支払いの都合で、配偶者が代表して買うシステムになってましてw
欲しかったらその欲しい本を申告せねばなりませんw
かと言って、みずから本屋さんへ行って注文するのもなんだかハバカられるものがありますし……。こそ〜っと、探りを入れてみました。


紗奈「あの……、オット(夫のこと)、いとう せいうとかって……、知ってる?」
配偶者「ああ、知ってるよ。縛り絵の画家だよね?」


ちっ。知ってやがりましたか。まぁねぇ……、ある意味メジャーどころだもんねぇ。


紗「でね、その人のね、写真集っていうかそういう本があってね……」
配「ああ、あるよ」
紗「……はい?」


今なんと? なんかずっと前に月9でやってたキムタクのドラマ(『HIRO』だったか?)に出てくるバーのマスターみたいだったよ、今。


配「だから、伊藤晴雨の『写真帖』だよね。ウチにあるよ」
紗「……あ……、そう」


聞いてみるもんだね。わざわざ買わなくても、家の中にあったとはね。
で、これだw

スキャナが手元に無いので、携帯画像で失礼。


いや、なんつーか、感想としてはね。
……やっぱこの人は絵を描くヒトであって、写真家じゃないんだね。
縛り方や、髪の乱し方には、寒くなるほどの執念や拘りが見えるけども、なんつーか、写真はエロくも美しくもない。少なくともわたくしにとっては。やはり、アラーキーに比べれば、迫ってくるモノがない。
なんか、現場写真を見ているような、見てはいけない感に襲われました。


うーん、期待したものは得られなかったけど(どんな期待?)、好奇心は満たされました。


それにしても……、持ってたとはねぇ〜。連れあいがw